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娘とよく遊んでくれる近所の高校生の男の子がいて、心配 |
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8歳の女の子を持つ母です。 近所に、毎日小学生と遊んでいる高校生の男の子がいます。娘も顔なじみで、時々遊んでいるようなのですが、私の考えすぎかもしれませんがとても心配です。
先日、遊んでいる様子をしばらく見ていたら、ふざけながら娘を抱き上げたのです。前からあまりいい気はしていなかったので、そのような光景を実際見て、「これは絶対おかしい、今何もなくてもエスカレートして、いたずら等されないだろうか」との思いが強くなってきました。
こんな世の中ですし、女の子なので特に心配です。私は気にしすぎているのでしょうか?
(星の子 さん)
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星の子 さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。 ご相談内容を拝見いたしました。実際、その高校生に合ったことがないので、何ともいえない面はあります。先ずそのことをお断りさせていただきます。
でも、お母様としては「何かあってからでは遅い」という思いがある。これも充分理解できます。これだけ物騒な世の中ですものね…。
幼稚園でも「困っている人がいたら親切にしてあげましょう」という反面「知らない人には注意しましょう」という矛盾した指導をすることに私自身抵抗があります。 でも、何かあってからでは遅いと思います。そういわざるを得ない社会なのです。
先ず、その高校生に「いつも遊んでくれてありがとう。将来は先生になりたいの?」などと聞いてみることは必要でしょう。 その次からですが、私どもの園では「知らない人にはついていかない」ではなく「お家の人以外にはついていかない」ということを常々言ってきかせています。 子どもは非常に警戒心が強いのですが、一度警戒心を解いてしまうと、意外ともろい一面を持っています。誘拐犯などは、先ず子どもの名前を呼び、安心させます。 「○○ちゃん」と名前で呼びかけるだけで、安心してしまう一面も持っているのが子どもなのです。
お母様のご心配をあおるようで申し訳ないのですが、あるテレビ番組で、刑事さんが公園で遊んでいる子どもに声をかけ、連れ出す実験をしました。お母さま方はモニターでその様子を見ています。お母様方の意見では「うちの子どもは絶対について行かない」と言っていたのですが、結果は…。 私が見る限りでは、そんなに上手な誘い方とは思わなかったのですが、約10分で公園から近くの駄菓子屋さんに連れ出すことに成功しました。これがもっと幼児心理のわかっている人や顔なじみの人であったら、5分で連れ出すことも可能でしょう。
そう思うと、お母様が何か心に引っかかるものがあるなら、他のアドバイザースタッフの方がおっしゃるように、お断りしてもよろしいかと思います。
他人の善意を受け止められなくなった現代社会。本当に悲しいことです…。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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星の子さん、こんにちは。 吉川です。
実際に男の子を見たわけでもないので、決め付けるわけにもいきませんが、心配ですよね。
うちも女の子が二人なので、もし同じような状況なら、警戒してしまうように思います。
でももしかすると、将来保育士さんや学校の先生になりたい…みたいな夢がある子かもしれませんよね。
一度、星の子さんが話しかけてみられてはいかがでしょう? 一人で声をかけにくければ、一緒に遊んでいる小学生の子のお母さんにも声をかけてみて…。
とてもいい子かもしれないし…。
でも何か起こってからでは遅いですものね。
いろいろな事件が起こる世の中だけに、子どもを守る親は心配なことが多いですね。 心配しているだけじゃ仕方ないので、頑張ってアクションを起こしてみてください。
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(アドバイザー:吉川純子) |
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高校生と8歳ですか…。
正直男の子と話をした事が無いのでよく状況がわからないのですが、一度お母さんから話し掛けてみてはいかがでしょうか?
「いつも娘と遊んでくれてありがとう」
「将来子ども関係のお仕事したいの?」
など、ソフトに軽く語りかけてみて、渋い顔をすればちょっと注意と思います。
それにしてもこういったことにも警戒しなければならない、世の中にため息です…。
ご参考までに…。
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(アドバイザー:staff) |
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星の子さん、こんにちわ。 ご指名ではありませんが、気になりましたので、一言失礼します。 子どもの暴力(性犯罪やいじめなど)の防止を多少、勉強しています、松野敬子です。
私の感想から言えば、お母さんが「危ない」と感じたのでしから、その高校生とお嬢さんとの接触は避けるようにしたほうが、賢明だと思います。 私は、その手の「カン」はけっこう当たるように思います。 危険防止は、「なんとなくイヤ」という自分の感覚を磨くことも、とても大切です。
その高校生と遊ばなくても、お嬢ちゃんは特に寂しがったりしないのなら、高校生は、別のところで「遊び相手」を見つけてもらえばいいわけです。 彼に特に「断り」を入れる必要になく、こちらが避ける、で良いように思います。 もし、お母さんのカンが当たっていた場合、彼は、たぶん、良くないことと分かっていても自分ではやめられない場合が多いので、そういう状況を作らない、というのは、彼のためでもあります。 思春期の葛藤を抜けると、対等な異性と対等な関係を持てるようになるやもしれません。 被害者をつくらないとは、同時に加害者もつくらない、ということですから。
性犯罪は、多くの場合、いきなり見知らぬ人というよりも、「ちょっと知り合い」位の間柄でおきることが多いといわれています。統計にもよりますが、5割とも6割ともいう数字ガ出ています。 特に、子どもをターゲットにする場合、まずは、いっしょに遊ぶ、世話をするなどして、子どもが自分に心を許してから犯罪行為におよぶというのが常套手段です。 (ですから、「知らない人についていかない」という防止方法は、ほとんど役に立たないんです) そして、星の子さんがおっしゃるとおり、その行為はエスカレートしていきます。 最初は、抱っこなどの体にタッチ程度でも、子どもの自分への距離感を計りながら、警戒心をだんだんなくしてくると、抱きしめたり、キスしたり…と。
そういう状況で被害が発生すると、子どもたちは、「信頼していた人に裏切られた」という人間不信や、その犯罪行為に、自分から加わってしまった、というような心理状態になってしまうことが、ままあります。 そうなると、自分が悪かった、と自分を責めますので、助けを求めることもできにくい心理状態になります。
幼い子をターゲットにした性犯罪は、昔からかなりの数があったと思われます。 多くの子が誰にも言えず、心の奥にしまい込んでいるのです。 ですから、最近増えた犯罪というわけではなく、そういうことが「起こりうる」と認識されて、明るみにでてきたから、最近増えているように見えるだけです。
そして、お母さんがいないところで万が一、被害を受けることのなるかもしれませんので、最低限、これだけはお子さんと話をしておいて欲しいな、と思います。 特に、「その高校生に注意しなさい」、というのではなく、一般論として、知っていて欲しい知識です。
1、「自分の体は、自分だけのもので、誰からも嫌な触られ方をしなくていい」 大好きな人だったとしても、あなたが「イヤだ」と思う触り方はされる必要がない、ということ。
2、もし、そういうことがあったら、絶対にしかったりしないので、お母さんやお父さんなど、誰でもいいので大人の人にお話をして欲しいということ。
そして、できれば、自分の体について「科学的な知識」を持てるよう、性教育をしましょう。 性教育は、自分の体の安全と健康、そして、自尊感情をはぐくむために、とっても重要です。 お勧めの本は、『メグさんの性教育読本』(ビデオ・ドック発行)。
カナダの性教育で、とても親にとって目からウロコの本ですよ。
暴力を受けてしまってからのケアは、本当に大変です。 知識があれば防げることは、案外多いものです。
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(アドバイザー:松野敬子) |
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