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やられてもやり返してはいけない? |
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やり返すことについて。
年中の息子の幼稚園(公立)のことでご相談致します。
幼稚園入園当初は戦いごっこをする数人の男の子に怪獣にされて、叩かれたりキックされたりして毎晩「ボク嫌だ。寂しい。」と泣きながら訴えてきていました。担任の先生に様子を伺ったところ、事実そのようなことがあり、
相手のお子さんに、戦いごっこが嫌なお友だちもいるということを話しましたということでした。
しばらくすると、息子は戦いごっこの仲間に入り、みんなと仲良しになったと言い、みんな仲間なんだと言って幼稚園に楽しく通うようになりました。
でも、楽しく通っていたのも束の間、ある1人の子がいつも「○○(息子)はあっち行け!」息子が「入れて」と言うと「だめ!」「○○嫌い!」と言うらしいのです。
ほかの仲間は「いいよ〜!」って言ってくれるようなのですが、ある1人の子だけが入れてくれない様子。その子はリーダー的存在で周りの子は引っ張っていかれているようです。息子はその子と遊びたい、でも入れてもらえない。みんなとも遊べない、だから1人で遊んでる・・・という状態のようです。
そのリーダー的存在の子はすぐに手が出るようで、息子はいつも叩かれている様子。
先生に聞くとそれも事実のよう。私は息子にやられたらやりかえしてもいいんだと教えていますが、園は暴力反対!やられてもやりかえしてはいけない!と教えています。でも、やられて、やめて!と言ってもやられる場合はやられっぱなしで我慢していなくてはいけないのでしょうか。正当防衛というものもあると思うのです。
どうかご意見をお聞かせください。よろしくお願い致します。
追伸
息子は活発でとても元気のいい子です。いつもふざけているし、すぐに調子に乗るし、目立ちます。
(すずかママ さん)
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すずかママ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
先ず幼稚園の本音ですが、「やったらやり返せ!」と公式に言う幼稚園・保育所は存在しません。「暴力はいけないこと」を集団の中で、体験の中で教えることも重要なことなのです。ですから、たとえ相手に非があって、「これでは手を出すのもいたしかたない」と思う場面であっても、やはり手を出したほうには「お口で言いなさい。手を出すのはいけないこと」と言わざるを得ません。これはどこの幼稚園・保育所であっても変わらないと思います。
でも(ここからは副園長の立場を離れ、個人的な見解で言わせていただくと)やはり度が過ぎる場合、「止めて!」と言っても止めない場合など、時と場合によってはやり返す事だって必要ではないでしょうか。それによって相手の子どもも「悪ふざけはいけない」ということを体験としてわかるようになるでしょう。
幼稚園ではどのような指導をされているのか。(どこを限界として子どものトラブルに介入するのか)これが判らないので、何とも言えないのですが、すずかママさんとしても「大人しく口で言っている時に、ちゃんと見ていて相手の子どもを止めて欲しい」というお気持ちがあるのも当然でしょう。
「お前、あっちいけ〜」などという言葉をかけている子どもに「そんなことを言うのはいけないこと」と教える義務も集団生活の場である幼稚園ではあるように思います。原因については解決せず、結果のみを責任追及するのは、ちょっと…とも思います。(あくまでも個人的見解です)
平和主義というのは理想ですが、度を越す平和主義はかえって関係を悪化させる場合だってあるのでは?と思うのは私だけでしょうか…。
もしケンカになったとしても、それからどう友達関係を修復していくか。これを体験として学ぶことだって重要なことでしょう。幼稚園教育要領の領域には「人間関係」というものまである位ですから、その中にはケンカも、その後の修復の方法も、全てが入っているように感じます。タテマエとホンネを使分けることは、望ましいことではないかも知れませんが、もしこのままの状態が続くようでしたら「絶対に手を出してはいけない、という指導をされる以上、相手の子どもが絶対に手を出したり、仲間はずれにするような言動を止めるよう、強く指導していただきたい。特に子どもに怪獣役をさせるような遊びを放置するのは、幼稚園の方針に反していないか」位は申し出てもよろしいかと思います。
今回のご回答ですが、副園長という立場でなく、井上個人の見解としてご理解ください。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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すずかママさん、こんにちは。
吉川です。
元気な息子さんはきっとリーダー格の子にとって、地位を揺るがす(?)ライバルなのかもしれませんね。
暴力はもちろんよくありません。
でも叩かれて「止めて!」とちゃんと言えて、それでもまだ叩かれたら、やり返して、相手にも叩かれたら痛い、嫌な気持ちがすることをわからせるのも大切なような気がします。
絶対に暴力はダメという方針の園なら、やり返すのがダメだけではなく、最初にたたいたりする方がダメということをもっと徹底させる必要がありますよね。
「止めて」と言っても止めてくれない場合はどうすればいいのか、もう少し園の方針を詰めて聞いてみてもいいかもしれませんね。
でも子供達に叩いたらダメと押さえつけるより、ちょっとくらい叩き合って、痛い思いをして、相手の痛みも知って、それから「叩いたっていいことないんだ」ということに気付けた方が、本当に叩いたらよくないということが身につくように私は思います。
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(アドバイザー:吉川純子) |
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すずかママさん、こんにちは。はじめまして藤原です。
男の子は特に戦いごっこ遊びが好きですよね。
戦って勝った者が強い=かっこいいという感じなのでしょうか。
意地悪されても仲間に入りたいということは、リーダー的存在の子はよっぽど魅力があるんだろうなと思いました。
まずは、先生の配慮のお陰で、一時的にでも幼稚園に楽しく通えるようになってよかったですね。
何故、息子さんだけ仲間はずれにされるのかなと思ったのですが、「活発・元気・目立つ」ということから、そのリーダー的存在の男の子は、もしかしたら息子さんにライバル意識があるんじゃないのかなと思ったりもしました。
親としてはやはり「やられたらやり返せ」といいたいところですが、正直のところ、暴力はどんなことがあってもいけないことです。
それに、何の解決にもなりません。
ですので、リーダー的存在のお子様に暴力をやめさせるのが先決だと思います。
「やられてもやりかえしてはいけない」という方針。
そのように園児に伝えているならば、やりかえさないで我慢してりる方が実は強いんだよということと、最初に手を出した方が弱い人間なんだよということを先生からクラスのお友達全員に伝えて貰えるといいなと思いました。
みんな強くなりたいと思っているはず。
男の子はヒーローに憧れているはず。
素直な子どもだったらきっと自分から暴力を振るわなくなると思います。
息子さんはやられても同じ事を相手にしていない様子から、とっても思いやりのあるやさしいお子様なのだなと思いました。
やられてもやりかえさないなんて偉いね。やさしいね。強いね。
と誉めてあげて欲しいです。
本当に強い子は優しい子なんだよってことを教えてあげて欲しいなと思いました。
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(アドバイザー:藤原ゆみ) |
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こんばんは。田中和子です。
やらっれぱなしということで親御さんとしてはもどかしい限りですね。
やはり保育所でも出来るだけ、言葉で言い返すという方向で子どもには話しますが、現実問題として喧嘩になってしまえば、お互いが怪我をしない程度のことろまでは見守るようにしています。
それは、叩けば相手も痛いし、自分の手も痛いのです。
こうやって、子どもはどこまで喧嘩をするかを学ぶと思うからです。
単純に目に目を歯に歯をという意味ではありません。
息子さんはきっと優しいのでしょう。
自分が叩かれて痛い思いをしたのを相手には出来ないのでしょう。
そういう気持ちも大切にしたいですね。
園の先生は正直にお話をしてくれておられるようなので、お母様も子どもさんのもどかしい気持ちを素直に伝えて、クラスの中で解決していけるように努力していただくのが一番だと思います。
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(アドバイザー:田中和子) |
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