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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など おとなしい・いじわるされる・元気がない
やんちゃだった息子が、最近はお友達の様子を伺ってから行動するようになった
3歳になったばかりの息子についてのご相談です。
2歳からの1年間、自己主張もあり傍若無人?に振舞ってきたやんちゃ息子でしたが、3歳になって、様子が違ってきました。
今までは誰よりも先に主張して(おもちゃの取り合いや順番などなど)きましたが、この頃は、相手の様子をまず伺ってから行動しているようなのです。

私はこれまでも、よほどのケンカにならない限りは息子の思いを受け止めつつ注意したり、または見てみぬ振りしながら子供同士での解決を見守ってきたつもりです。
息子は、自分がこうと思ったら引かず大泣きして怒りを表すタイプです。それが正しい正しくないにはこだわらないで、ともかく受け止めてあげて・・そのうちひょんなきっかけで元気に走り出したりしていますので。

なので、いつも遊ぶお子さん達よりは我が強いけれど主張を出せるからいいやと思っています。
3歳に入ったら、とりあえず怒るんですが、私の意見も聞き入れてくれるようになりました。
今回の変化は、おそらく成長の表れと思うのです。だから、なるべく今までのように彼を認めてゆきつつ過ごしたいのですが・・。

私の子供時代のトラウマだとは思いますが、このまま、お友達の行動に自分を合わせることが彼の性格になってしまうのが怖いのです。
トラウマは、私自身が父親の威圧的な態度で自己主張があまり出来ない「おとなしい子」で子供時代を送ってきたことにあります。
おとなしい、そう言われるだけで自分の全てを認めてもらえない、大人になった今は多少図々しくもなって生きていますが、未だにそう言われることが怖いのです。

そして、今は元気で活発で・・と言われている息子に、このレッテルが貼られたら、私はその事ばかりをどうしてゆけばよいのか、考えてばかりいるに違いないのです。
(レッテルなんていう言葉を使うことがいけない事を知りつつ書きました)

息子はお友達のことは好きだし、知らない子供たちとも遊べたりします。おそらく一時的なもので、今は関わり合いを学んでいるのかもしれません。
でも、あんなに負けなかった息子が簡単にモノを取られている。お友達の言うことにも従ってばかりいる。見ていて心配になってきます・・・。

(めろめろ さん)


めろめろ さん、お返事遅くなり申し訳ございませんでした。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
結論から先に申し上げますが、これは社会ルールというものが理解できてきた結果と思います。

子どもというもの、それは自己主張の塊のような存在です。自分が一番。それが当然なのです。でも、子どもといえども社会の中で生活している。これもまた事実です。
だんだん成長し、様々な社会体験を積み重ねることによって、自分だけでない、大勢の人がお互いにかかわりあうことによって社会が成り立っている、ということを理解するようになります。

譲り合うこと・相手を気遣うこと。その意味が判り、自分も実践することによって、お互い気持ちよく生活する方法を理解した、ととらえました。

でもご心配のような「相手に合わせるだけ」「自己主張ができない」ということ。
これもまた当然でしょうね。ただ私はどうして「相手に合わせるだけ」になってしまうのか。そこに別な意味で問題があるようにも思います。

例えば、お友達には優しく、何でも言う事を聞いてしまう。気が弱いということも推測できますが、それ以上に「きらわれたくない」という思いが強いようですと問題あり、のように思います。自分自身を認め、受け止め、理解してもらいたい。人間だれでも持っている欲望のようなものかも知れません。まだ小さいので、そこまで考えているかどうか、ここも判りませんが、それが原因となるとご家族のかかわり方も含め、お考えいただく必要が出てきてしまうかも知れません。
めろめろさん、お父様を含め、ご子息様にどうかかわっておられますか?例えば何か作ったり、絵を描いたりした時、「よくできたね」と誉めますか?それとも「まだここができていない」「もっと上手にできるじゃない」とより高いものを求めますか?

もし「よくできたね」と認めてあげているのでしたら全く問題ありません。社会生活のルールを理解した、と言えるでしょう。でも、「まだまだ」と言っているような場合ですと、「自分自身を認めてくれる存在」を求め、自分の考えを押さえてまで、他の人(子ども)にそれを求めている可能性があります。もちろん現在の状態に満足することなく、より高いものを求めていくこと。これも親として当然と思います。誰だって自分の子どもには一番になって欲しい。そう思っているはずです。でも現在の努力に対して、その発想や頑張りに対して、「おせじ」でもいいから、ちょっと評価して欲しい。そう思っている場合だって多いのではないでしょうか。

人間、誰でも誉められたいのです。認めてもらいたいのです。これは大人だって同じです。仕事で誉められれば、「やる気」が出ます。けなされてばかりいれば「失望感」しか産まれません。ですからあまり誉めたことがない場合には、「見て見て」と言う時(これは「できるようになったよ、すごいでしょう!僕だってちゃんとできるんだよ」という意味です)には、大人の目から見たらつまらない事であっても「すごいね」と一言誉めてあげることが大切ではないか、と思いました。

ちょっと的外れな点がありました場合にはお許しください。

(アドバイザー:井上智賀)


めろめろさん、こんにちは。
吉川です。

息子さんの思いをしっかり受け止めて子育てをされてきたのですね。

のびのびと思いを出しながら行動していた息子さんの変化に、少し戸惑っておられるようですね。

でもいつまでも、自分の思いだけを主張していたとしたらどうでしょう?
困ってしまいますよね。

自分の思いが通った時の喜びを知っているから、相手の思いにも気づいてあげられるようになったのだと思います。

私自身も長女だったこともあり、おりこうにしてしまうところがあり、娘には自分を出してのびのび育って欲しいと思っていました。
自分の几帳面すぎる、融通の利かない性格が嫌だったのです。

でも5年生になる娘があまりにもマイペースでちゃらんぽらんなので、毎日イライラしてしまっています。

自分と同じでも嫌だし、反対でもやっぱり腹がたっちゃったりするものです。

たぶん、私もめろめろさんもまず自分自身を好きになることが大切なんだと思います。

お父様が厳しかったから自分を出し切れなかっただけではなく、相手のことを思いやるやさしさがあったから、周りの人が気持ちよく過ごせるように自分から合わせてあげていた面もあるのだと思うのです。

だから、いい面でもあるとは思えませんか?

世界で一つだけの花♪じゃないですが、一人一人を認め(自分自身も!)、好きになれるといいですよね。

(アドバイザー:吉川純子)




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