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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 入園前の不安・園選び
幼稚園と保育園の違いと、転園について
現在1歳3ヶ月の女の子を持つ母親です。
ご相談したいことは今後のことです。
主人は転勤族で1〜3年おきに全国転々とし(沖縄ー栃木ー福岡ー佐賀)私と子供もそのたびに引っ越しています。その為私は仕事を辞め現在は主婦で、子供は家でみて時々育児サークルなどに参加しています。実家はお互い九州内ですが時々しか帰れません。

私は職種上(理学療法士)働こうと思えば仕事はありますが、主人には3歳までは家で一緒にいてやって幼稚園から預けたら?と言われています。二人とも子供には社会の中でルールを学んだり、できればいろいろな経験(英会話や水泳や趣味のこと)もさせて頂けるようなところに預けたいという気持ちはあります。(親のわがままでしょうが)。しかし働くとなればフルタイムの8時から5時位です、幼稚園は3時までなので保育園にした方がいいのか?そもそも幼稚園と保育園って何が違うのか・・・いろいろ見たけど法律的なものしか書いてなくて、、金額的なものや教育内容はどう違うのだろう?

まだまだ先のことと思っててもあっという間ですよね。実際幼稚園って3歳からですよね?うちの子は4月生まれなので3歳になったらすぐに入れるんですか?
入園申し込みは10月頃あるみたいなんですが、もう一つの不安は主人の転勤が3月にならないとはっきりわからないのです・・・もし入園準備だけして4月に引っ越していけなくなったときは・・・もしくは1年2年通って途中で転園とかも出来るのでしょうか?勉強不足で申し訳ないですけどお返事頂けたらありがたいです。宜しくお願いします。

(ゆいちん さん)


ゆいちん さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。お仕事のご都合で転勤が多いとのこと。私の父も宮使えをしておりましたので、そのご苦労の程、よくわかります。

ご質問の件ですが、先ず基本的なことからお話させていただきます。

●幼稚園
(所轄)文部科学省が管轄する教育機関(幼児の学校)です。
(目的)同年齢の子ども達が「遊び」を通じて、様々な経験をし、活動の中で様々なことを学び取る「活動による学習」をすること、そのうえで心身の発達を助長することを主たる目的としています。
(保育時間)原則4時間。ただし、4時間の保育を終了した後、「預かり保育」で午後5時前後まで預かる幼稚園が増えてまいりました。
(入園年齢)満3歳の誕生日を過ぎた翌日から小学校入学まで(4月3日生まれのお友達は、3歳の誕生日を過ぎた4月4日から入園できます)
(納付金)原則、園で定めた保育料を徴収し、後から保護者の収入に応じた「就園奨励費」という補助金が支給されます。

●保育所
(所轄)労働厚生省が管轄する福祉施設です。
(目的)両親の就労など、子どもの面倒を見られない家庭に対して、役所が「これでは面倒を見られない」ということを認定した場合(「措置」という言葉を使います)、保護者に代わってお子さまを預かることを目的としています。
(保育時間)認定保育所では11時間前後が多いようです。
(入園年齢)満0歳から小学校入学まで
(納付金)保護者の前年度収入に応じた金額(市民税額で判断するようです)で決められます。国の定めた基本額では、最低は「0」(無料)から最高は7万円超(月額)まで細かく分かれています。この納付金は保育所の収入になる訳ではありません。一度市町村に納められ、後日保育所の人数(年齢によって運営費金額が違います)に応じた運営費が市町村から保育所に支給されます。

だいたいこのような違いがあります。ざっと言うなら保育所とは「仕事が忙しいので、仕事をしている間、子どもの面倒を見てもらう施設」です。ですからご両親が働いていることが必須条件となります。これに対して幼稚園は園長先生が「入園を許可します」と言えば入園でき、ご両親が働いていること等は不問です。

教育内容ですが、保育所は原則日本全国同じです。「全国どこにいっても、同じような待遇」だから「福祉」なのだ、という理論です。
幼稚園は公立に関して言えば、保育所と同様、「金太郎飴」のような傾向が強いようですが、私立幼稚園となりますと、基本となるのは幼稚園教育要領というものなのですが、これに「建学の精神」(「こんな子どもに育って欲しい」という教育理念)が加わりますので、それこそピンからキリまで。本当に素晴らしい教育をしている園から「この園、何か狂っているのと違うか?」と思えるような園まで、千差万別です。
でも、大多数の幼稚園は幼児が健やかに発達できるよう、一生懸命努力しています。

保育所であっても、教育的な部分に関して行なう場合は「幼稚園教育要領に準拠するように」という通達が出ていますので、やろうと思えば(保育時間が長い分だけ)幼稚園以上の実績を作ることも可能です。ただ、私たち幼稚園関係者は「教育に関してはこちらが専門家」という言い方をします。
ところが、保育所であっても、子どもひとり一人をよく見て、その子どもの発達に応じた適切な援助をしてくれ、結果として幼稚園も見習わないといけないような「本物」の保育をしているところもあります。一概に「幼稚園の教育はこう、保育所の教育はこう」という「違い」を言う事はできないのが現状です。(だから「幼保を一元化して、子どものための新しい施設を作ろう」という論議がされているのです)

ゆいちんさんのご家庭の状況を見ますと、お母様がお家にいらっしゃる、ということですので、保育所の入所条件である「保育に欠ける」という状況にありません。
(お母様が面倒を見ることができます)ですから、幼稚園の入園という選択肢しかないように思います。このあたりをご参考にされ、(特に私立幼稚園の場合は)教育内容をしっかり確かめることをお勧めいたします。
施設が立派、園舎がきれい、いろいろな活動を取り入れている。このようなものに目がいきがちですが、肝心なのは「どんな子どもに育って欲しい」と思っているのか(理念)。その理念を具体化するため、どんな保育をしているのか。ここです。このあたりを園長先生にお聞きして、幼稚園の方針とご自身の教育観、そして忘れてはならないのが実際に幼稚園に通われるお子さまの意見。これを総合して幼稚園選びをされるとよろしいのではないでしょうか。

転園に関してですが、私の園でも、転勤が多い職業の方が在籍していらっしゃいます。また「来年転勤するかも知れない」というお申し出がある場合もあります。そのような場合、納付金などは「転勤が決まった場合には返金します」「制服などもキャンセル可能です」ということをお伝えしています。
転園先の受け入れですが、地域によっては定員いっぱい、という幼稚園もあるかと思います。逆に定員割れしていて「いつでもどうぞ」という幼稚園もあるかと思います。保育所も同様でしょう。(ただ、0歳〜2歳の低年齢児は「空き」のない保育所が多いようです)

このあたりは直接お問い合わせいただくのが最もよい方法と思います。幼稚園から幼稚園への転園の場合、前の幼稚園で必ず「在籍証明書」というものを出してくださいますので、それをもって「これは」と思われる幼稚園に提出してください。前の幼稚園からの、通算年数で終了証書を発行してくれたり、私の園などは入園料を免除しています。このような特典があることもあります。(ただし、これも幼稚園の考えひとつです。全ての園がこうだとはいえません)

長いお答えになってしまいました。ご参考になれば幸いです。

(アドバイザー:井上智賀)


土居です。ご指名ではないですが、地域差があることもございますので、幼稚園の事で参考になれば、と思い書いてみますね。

私が住む大阪ではかなり保育園の待機児が多いこともありまして、そのかわり幼稚園で延長保育や長期休業の預かりなどの対応を取っている私立幼稚園も数多くあります。

私立幼稚園の中には保育内容に英語遊びや水泳、体育などを取り入れている園や保育後に希望者のみを対象にそれらの教室を開いている園もあります。

大阪の場合ですが満3歳入園(3歳の誕生日を迎えて入園)を行っている園はまだまだ少数で、満3歳になった後の4月に入園を受け入れる園の方が多数です。ちなみにゆいちんさんのお子さんが4月に3年保育で入園をされる場合は平成18年度(17年の秋に願書)ということになります。

うちの娘が通っている園では入園キャンセルもあるようですが(キャンセル待ちの園児さんもいるみたいなので)原則的には支払った入園金などの返却はないようです。しかし園によっては返却をしてくれることもあるので相談しておくといいと思います。
途中転園・入園も実際された方もいらっしゃいます。
よっぽどでない限り途中入園できる園は多いと思います。

(アドバイザー:土居聡子)




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