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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など いじわるする・噛み付く・乱暴する
意地悪な言動に、どう対応していけばよいか
5歳児長男、3年保育私立幼稚園年中組の子供について相談します。
我が子ながらどういう性格かつかめずにいます。
親から見た息子は、物分り、物覚えがよく、落ち着いていて、負けず嫌いの頑張りや。打たれ強く、前向きで、さっぱりしてると思っています。

でも、打たれ強いという長所の反面、繊細な子の気持ちを傷つける事もあります。例えば、縄跳びが出来ない子に「どうせ出来ないんだから貸してあげない」とか、猫のつもりで書いた絵を「全然猫に見えない」等。その時々に自分が言われたらどう思うか、相手は悲しかったんだよとか言い聞かせていますが、本人は一向に反省していません。自分なら気にしない、というのです。

又、意地悪な面もあり、お友達の持ち物を持っていて「返して」と言われて、わざと遠くに放り投げて笑っていたり、勝手に自分のおもちゃを使った、と友達を叩いたり、2歳の妹にわざと嫌がるような事をしたり、・・・。

私の方針で、「年下、女の子、弱い子には手出しをしない(戦いごっこが好きなので)」、「人の体、心を傷つけない」、「やめてと言われたらすぐ止めること」と言っています。基本的に体罰はしたくないのですが、甘いでしょうか?5歳児に人の気持ちを思いやれ、というのは無理な事なのでしょうか?
今はまだ、近所というだけで遊んでくれる子もたくさんいますが、このままでは小学校にあがる頃には友達もいなくなってしまうのでは、イジメをしないか、と心配です。今後、意地悪な行動、言動した時はどう対応したらよいでしょうか?

(matushita さん)


こんにちは、辛川です。
ビリヤードの玉のスピードや方向は前の玉で決まります。
玉を子どもとすると、その子どもをそうさせる背景が必ずあります。そして玉そのものの特性も転がり方に影響します。

子どもを玉の動きに見立てますと、子どもの現在の結果にも背景があります。

それは環境と遺伝です。
遺伝6割、環境4割、脳の形成(協調性、集中力、幸福を感じる能力などなど、9歳までにほぼ出来上がります。)

口うるさい人がまわりいると、子どもは友達に口うるさくなります。
イライラすると子どもにきつくあたる傾向があります。
愛情が不足すると、園の先生に抱っこをつよくねだります。また乱暴を振舞って愛情を確かめようとします。

口調は親に似ることが多いです。
おっとりしたおばあちゃん子はこれまたおっとりして、「つけものがおいしいね」などと話しています。

子どもさんは相手が痛いことも、辛いことも、回りが困ることもわかってやっています。なぜでしょうか、、、、、。
本人が判っていることを また目を三角にしてうったえても、効果はありません。

愛情を渇望していたり、やさしくしてほしかったり、こっちを向いてほしかたり、イライラしていたり、そこにはなにかあるべき姿でないなにか(例えば、家庭不和、口うるさい親、妹に親をとられた等など)を補正しようとしています。

お稽古事や束縛は多くありませんか。
プレッシャーはありませんか。
方針など示す必要はありません。
親のやっている通りに子はなります。親の背をみて育つので、方針や善悪を知らせてやる、というような思いはもたれない方がよいと思っています。

●子どもの望んだことを望んだとおりにしてやりましょう。
●「そのままでいいよ」と受容してやりましょう。「どこまで我慢辛抱してやれば、」という容認ではありません。
●親はあまり子どもに話し掛けず、子どもが話し掛けるのを静かにまちましょう。それを「そうかそうか」と聞いてやりましょう。意見や能書き指示はひかえましょう。
オウム返しも対応としてはよいです。
●兄弟があるようですが、たまには、一人っ子のようにして、(妹のいないところで)甘えさせましょう。
●お兄ちゃんだから、、、、という表現はやめましょう。
●出来れば、年上もいる、年下もいるような子どもの集団で自由に遊ぶ環境があれば、よいですね。

親の忠告ではなく、集団の遊びの中から、人の気持ちもわかるようになります。

親がなかなか子どもを承認できない、受容できない、子どもをみると違和感がある、というような場合は、親がカウンセリングをうけて、心のメンテをされるととてもよくなります。

子どもよりも環境に原因があると思われます。子どもは末、家庭や親、子を取り巻く環境が本にあると考えた方がいいです。

末をどうにかしようとしても解決しません。本を問題視し解決する方向でいきましょう。

ゆったり、のんびり構えられればよいのですが..........体罰はもってのほかです。

「厳しくしないから、そうなるのだ、」という考えの人もありますが、そうではありません。
「やさしさを体感していないから人にもやさしく出来ない」という方が妥当と思います。
十分愛された体験があれば、また人をも受容します。

親には愛がありますが、自己愛(自分の都合勝手な愛)の延長線の愛や、欲しいものを買ってやればそれが愛というような誤った愛はたくさんあります。

子どもはやさしいお母さんやお父さんのぬくもり、やさしさを、すべてを受け止めてくれる母性を求めています。

そうか、そうか、と鸚鵡返しで聞いてやると子は癒され、また本音もだしてくるでしょう。それをまた、そうかそうかと聞いてやってください。

(アドバイザー:辛川誠)




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