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聞き分けがよく手のかからない子が、幼稚園では問題児、家庭でどう対処していけばよいか |
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一人息子(3歳7ヶ月)のことで悩んでおります。 4月から幼稚園に入園したのですが、本人も楽しそうな様子で、朝ぐずることもなく お友達とバスで毎日ニコニコしながら通園しています。 多弁な方ではなく、こちらから「幼稚園はどうだった?」などの問いかけには「お絵かきした。」などと面倒くさそうに(笑)答えてくれます。 何の心配もなく 保育参観の日を楽しみにしていたのですが・・・本当に驚いてしまいました。
歌やお遊戯の時 一人で座り込んだり、寝転がったり、周りのお友達が一生懸命やっているそばでニヤニヤしながら、一人でふざけているんです。先生が「みんなやってるよ。一緒にやろう」と何度も声をかけてくれるのですが、やはりニヤニヤしながら無視していました。 立ち上がらせようとしても、体をゆすって拒否し、遠くから私が怖い顔をして「ちゃんとやりなさい!」と声がけしても、手が届かないと思っているのか、全く効果はありませんでした。
家ですごい勢いで叱ってしまいましたが、泣きながら「だって、お歌つかれるもん」(大抵やりたくないことをしない言い訳に「疲れる」という言葉を使います。) 「ゲームや園庭の泥遊び・プールは出来て、お歌だけ疲れるなんて!」と 感情的になって叱り飛ばしてしまいました。 「もうわかった。明日からちゃんとやる」とその場は言っていましたが、不安です。 団体行動の大切さ。協調性をもつということ。嫌な事でも最後まで頑張ることをどう伝えていけばいいのか・・・母としての自信が全くなくなった出来事でした。
小さい頃から手のかからない子で、今までお友達とのトラブルもほとんど無く、どこへ連れていっても「いい子ね」と褒められてきました。 おむつなども1歳すぎから自分でトイレに行き、2〜3週間であっという間に外れてしまいました。色々な意味で親孝行で早熟な子でした。
初孫で一人っ子のためパパや祖母達は甘やかしてきましたが、私は努めて厳しくしつけしてきたつもりなんです。食事中や外食時には終わるまでは席から立たせませんでしたし、もちろん公共の場では騒いだり、走り回ったりせぬよう目を光らせてきました。 聞き分けのない同世代の子を見かけると「どんなしつけをしてるんだろう?」と不思議に思うほどでした。 (聞き分けが良かったため、お友達とのトラブルではガマンさせてしまうことが多かったようにおもいます。それも反動の原因でしょうか?) そのかわり遊ぶ時は、泥だらけになろうが水びたしになろうが、本人のやりたいようにやらせてきました。(公園には毎日2〜3時間おり、楽しそうにお友達とふざけあっています。)ケジメをつけるということを教えたかったんです。
本人も反抗することもなく母のいう事を、「分かった」と素直に聞いてくれていますが、その反動なのでしょうか? 怖い母には従順ですが、ほかの優しい大人のいう事は聞かないようです。(公園で危ない事をしている際など、お友達のお母さんがいくら注意してもニヤニヤしているそうです。) 「ママは怖い!だからママの言うことだけは聞く」と言う風に学習してしまったようです。祖母やパパに対しても「怒らない人」として認識してるらしく、我がままを通しています。(息子の逃げ道になればと私も黙認してきたのですが・・) 何故それをしてはいけないのか・・どうして叱られたのか・・など理解してないのだと思います。気づくのが遅すぎましたが・・・。
園でも怖い母の目はありません。優しい先生にどんなに優しく怒られても、いう事を聞くはずもなく・・・どうしたらいいのか???悩んでいます。 「今日はお歌とお遊戯頑張ってできた?」とそれから毎日きいていますが 、適当にごまかしています。 あまりしつこくしすぎてそのうち、嘘をつくようになるのも心配です。 園の先生には約束が守れなかったり、悪い事をした時は手を上げてもかまわないのできつく叱ってやってくださいと伝えました。
これから目の届かない園生活での問題児ぶりに、家庭でどう対処していけばいいのでしょうか・・・。 今から方針の転換が必要でしようか? また今からでも間に合うのでしょうか? 最近は個性・自主性と野放図な子を擁護する風潮がありますが、自分勝手はやはり良くないと・・・・頑固に思っています。 吉川さんのコメントをQ&Aで拝見して、是非相談したいと思いました。 私にとって耳の痛いことでも、厳しい意見でも率直な感想・意見を聞かせて欲しいと思ってます。 良きアドバイスをお願い致します。
(えいこ さん)
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えいこさん、こんにちは。 吉川です。
初めての幼稚園。 そして、初めての参観日。 親としてはドキドキ…でもとても楽しみに我が子の様子を見に行かれたことと思います。
そこで、みんなと一緒に歌ったり、踊ったり出来ていない我が子を見てしまうとショックですよね。
でも、それがいつも仲良く遊んでいるよそのお子さんだったらどうでしょう? 「歌が嫌だったんだよね〜」 「たくさん見に来てて、照れちゃったんだよね」 etc、割と冷静に受け止められそうな気がしませんか?
楽しく幼稚園に通っていて、泥こんこやゲームなど、好きな遊びはしっかり楽しめている。 まだまだそれで充分な気がします。
年少さんなら、まだ泣いてばかりの子、まだ見ているだけの子も多いように思います。 団体行動の大切さ。協調性をもつということ。 嫌な事でも最後まで頑張ること。 もちろんとても大切なことですが、これから三年間の幼稚園生活でいろいろな経験を積んで、徐々に身につけていけばいいことで、今の入園した段階で出来てしまっていることではないと思います。
えいこさんは、とてもしっかりとした子育て観をお持ちで、どちらかというと白黒はっきりさせたい方ではないですか?
子育ては、正解/間違い、正しい/悪い、正義/悪、のように一つの事柄が○×どちらかではないことの方が多いように思います。
だから、息子さんが、みんなと一緒に歌わずにごろごろしていたことが、自分勝手で頑張らない悪いことと決め付けなくてもいいと思います。
歌うことが恥ずかしい、その歌をよく知らない、みんなが歌うのを見ているほうが好き…いろんな思いもあると思います。
もちろんみんなと一緒にやって欲しいえいこさんの気持ちもわかります。
でもこの年齢で、歌を歌っている時に、クラス全員が歌っているクラスは めったにないように思います。
特に歌やお遊戯は女の子の方が得意というか好きな子が多く、ふざけたり、固まったりしている男の子はよく見られます。 だからといって、その子がずっと歌嫌いかというと、そういう訳でもありません。
それに、怖いからいうことを聞く…ではなく、お友達と一緒に歌うことが楽しいから歌う♪ こうしないとお友達が困るから頑張る! etc、いろいろな感情も育ってきます。
大人の考える自分勝手とこの時期のこういう行動はまた違うものだと思います。
それにみんなと一緒に歌えないから幼稚園の問題児だなんて、どの先生も思っていらっしゃいませんよ。
そんな風にご自身も息子さんも追い詰めないで下さいね。
えいこさんは、とてもまじめで、きちんとしなければ…という思いが強い方ではないですか? それに今まで、割と順調におりこうに育ってきた息子さんだったので、このような態度を見て、びっくり&ショックだったのでしょうね。
ある意味、自分も出せていて、無理して何もかも無難にこなしているよりは子どもらしいかわいい男の子だと思いますよ。
それは、えいこさんが、ご自身、父親、祖父母と役割を認識され、厳しくだけにならぬよう、配慮されたお陰ではないでしょうか。
これから、どんどん自我も発達して、こちらの思うようには動いてくれなかったり、子どものいろいろな思いが強くなってぶつかることも増えてくると思います。
我が子のことになると、ついつい必死になって、感情的にもなっちゃいますが、(それは誰でもです!)少し肩の力を抜いて、「こうでなくっちゃ」の枠を広げていってみてくださいね。
今、完璧だったら、それを維持するか崩れるか…ですものね。 これからどんどん成長する息子さんです。
どうか自信をなくしたりせず、子育てする母親も一緒に成長するつもりで頑張っていきましょう!
アドバイス…というほどのことは何も書けませんでしたが、園での様子はあまり気にせず、今までの子育てに自信をなくすことなく、息子さんのいい面を見てあげれば、それで充分だと思います。
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(アドバイザー:吉川純子) |
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えいこ さんこんにちは。はじめまして藤原です。
希望アドバイザーではないのですが、同じ男の子のママとして少しお話させてください。
文章から、楽しそうに遊んでいるやんちゃな姿が目に浮かびました。
最近の育児の様子をみていると、「あれも駄目。これも駄目」と大人の都合で、遊びに規制をしてしまう傾向があるようなので、「遊ぶ時はやりたいようにやらせてあげている」なんて、子どもにとってはとっても幸せなことだなと思いました。
素敵なママですね。私も見習いたいところです。
楽しみにしていた保育参観で歌やお遊戯の時、みんなと同じようにできずに、一人でニヤニヤしてふざけていたとのこと。
今まではずっと「いい子ね」と褒められてきたから、当然、「いい子」だと思って楽しみにしていたのに、予想とは違い、ふざけていて、みんなと同じことができない。 そんな我が子を見て、問題児だと思えてしまったようですが、全然問題児なんかじゃないですよ。
今までえいこさんはお子様の為に、努めて厳しくしつけして、けじめを教えてきたはずなのに、どうして?なんでふざけているの?とがっかりされる気持ちはわかりますが、それよりも、お母さんが見に来た時だけ「いい子」でいるような、人の目を伺いながら行動する子どもじゃなくってよかったと思います。
参観日まで歌や踊りをふざけてやらないということを知らなかったということは、幼稚園の先生から特に「歌ってくれない・踊ってくれない・集団生活なのに困る」というようなことを言われていなかったからですよね。
ということは、幼稚園側では、「問題」と思っていないのではないかと思います。
「団体行動の大切さ。協調性をもつということ。嫌な事でも最後まで頑張る。」 どう伝えたらと悩んでいるようですが、これは、集団の中で自然に学び、お友達や幼稚園の先生が教えてくれます。先生の腕の見せ所です。これからです。
卒園する頃にはどう変わっていくのかなと、楽しみのひとつとして、見守ってみてはどうでしょうか。
優しい先生を困らせたらかわいそうだなと思う心が芽生えたら、歌ってくれるかもしれません。踊ってくれるかもしれません。
お友達が全員やっているのに、一人だけやっていないのが逆に恥ずかしくなって、みんなと同じことをやるようになるかもしれません。
ニヤニヤしているということは、周りの様子をちゃんと理解できていて、自分が何をしないといけないかということもちゃんと把握できているように思います。
保育参観の日は沢山の人が見ていて恥ずかしかったのかもしれません。 「歌」とか「踊り」が苦手な子どももいます。 恥ずかしくてできないという子どももいます。 家庭では、歌ってますか?踊ってますか?
私も子どものころは、ませていて、始めは「こんな恥ずかしい踊りできない」と見学派でした。 子どもながらに、なんでやらないのか、ちゃんと理由があるんです。 それでも、卒園する頃にはみんなと一緒に踊ったりすることに抵抗がなくなり、みんなと楽しく一緒に踊っていたことを覚えています。
先生に叱られるなんて、たくましいですよ。 幼稚園で働いていた頃の話ですが、やんちゃな子どもは、特にかわいいものでしたよ。
怒ることって、意外と体力が必要なんですよね。疲れてしまいます。 たまには、怒らない日というのを作って、みてはどうでしょうか。
「今日はお母さん、怖くない。」とびっくりして、逆にいうことを素直に聞いてくれちゃうかもしれないですよ。
「北風と太陽」マジックです。(引いて駄目なら押してみろみたいな)
少しといっておきながら、長くなってしまいました。 アドバイスというよりは、私の感想です。
私がいいたかったのは、お子様は、問題児じゃないってことです。 とってもいい子だと思います。
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(アドバイザー:藤原ゆみ) |
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