 |
主張しすぎるところがあり、お友達に嫌われている様子 |
|
年長の5歳の女の子です。
11ヶ月の頃から私立の認可保育園に預けていますがずっと友達がいません。
もともとすごくなんでもかんでも主張しすぎてしまうところがあり、お友達と遊びはじめる年齢の年少さんの頃には、やたらお友達とぶつかってしまうことがありました。
年中の頃「今日は保育園お休み?」と毎朝聞いてくるようになり、「保育園に行きたくない」と言うようになりました。 土日に「今日はお休みだよ」と言うと「ママもお休みだよね?」と言って本当にうれしそうにしていました。
「なんで保育園は行きたくないの?」と聞くと「お友達と遊ばないの、一人なの。」との答え。
年長となり大分落ち着いてきたかなと思っていたのですが、実はそうではなくて、どうも誰も遊んでくれないようなのです。
1人すごく好きな男の子がいて、2人の時は遊んでくれるのですが、3人以上になると必ず仲間はずれになります。 クラス単位の人数ではもう誰も誘ってもくれません。
先日、遠足に行った時、子供は2人ひと組で手をつないで行動することになったのですが、結局誰も手をつないでくれず、一人でした。 おまけに帰りのバスでは行きに座っていたところに別の子が座ってしまい、座る場所もなくなる始末。
それなのに本人的にはどうゆうわけか皆とお友達という意識があるみたいで、一生懸命に遊ぼうとするのですが、毎回タイミングも悪く空回りになってしまいます。
最近は本人も皆に避けられているのをやっと気付きはじめたらしく、なんだかすっかりしょげてしまっています。
でも原因はやはりうちの子の「言い張り」がかなり大きいと思うのです。
「あなたがもしお友達からそうゆう風に言われたらどうかな?」そう聞くと「嫌な気持ちになると思う」と答えるので「そうゆう事言う子と遊んで楽しい?」と聞くと「そんな子と遊びたくなくなる」とのこと。
その時は分かってくれるようなのですが、しばらくするとまた同じことをして嫌われてしまいます。
保育園の先生にも年少さんの頃からその都度相談してきました。
「保育園では元気に遊んでますから大丈夫だとは思いますが、確かに主張しすぎる所はありますね。注意しながらみてみます。場合場合で園でも言って聞かせることもしてみます。」といってくれました。
母である私は子供の頃、やはり友達とうまく遊べず、親から「要領の悪い子だ」と言われてました。
そのせいもあって自分の子供の状況に切ないものを感じます。
最近また保育園の先生に相談したのですが、先生の方もどうしたらよいか困っている様子。 「その都度言ってきかせるしかないですね」とのこと。
このまま一人もお友達もできずに、嫌われたまま卒園しなくちゃならないのだろうかと思うと、悲しくなってしまいます。
そして今後小学校にあがってからも同じことがあるのではと思うと、どうしたものかと悩んでいます。
どうかアドバイスお願い致します。
(ううあ さん)
|
|
 |
ううあさん、こんにちわ。 えんどうです。
自分の思い、考えを主張できるのはすごいことです。 ”言い張り”の具体的な言動を聞かせてもらうと、もう少しかかわりの、具体的なアドバイスができるのですが。 又、お家ではいかがでしょう。
お家でお母さん、お父さんにやさしい言葉、思いやりのある言動があった時は、「そう言われると、おかあさんはとってもうれしい。いい気分になる。 助かる。」などと、大人側の気持を大げさに言ってみる方法があります。 又、大人も子どもに肯定的な言葉を意識的にかけていく。
肯定的な言葉を言うと、相手も肯定的な気持になるというパターンをつくっていくと、自然に子どもの言動も肯定的になることもあると思います。
|
(アドバイザー:遠藤けいこ) |
|
 |
はじめまして、岸本です。 ううあさんの心配な気持ち、よくわかります。 5歳の娘さんも、すごくさみしいだろうなって感じてきます。 本当は娘さんとお話ししてみたいところですが、まず相談内容から感じた部分でアドバイスしてみますね。
なんでもかんでも主張しすぎということですが、こういったお子さんはかなりいます。逆に、この主張を無理に押さえようとすると、全く正反対になってしまうことがあります。全く主張しなくなるのです。 大人のように「そういわずにもっと大人になれよ」というのは、こどもたちには、無理なことなのです。大人ではないのですから。 だから、この点は、こどもへの伝え方が難しいですよね。
まず3つのやり方でチャレンジしてみましょう。
一つ目は、まず、お子さんと二人の時にでも、お友達のお話しをしてみます。 例えば、「○○組さんのお友達の名前、全員言える?」とか「誰ちゃんと誰ちゃんが仲よしかな」とか、娘さんに「教えて」っていう感じで聞いてみます。すると、娘さんの口から色んなことが話されるはずです。 本当に興味深く聞いてあげて、どの子の話しが多いか、どの子のことを話す時寂しそうか、とか、先生から聞くクラスの話しではなく、こどもの表情や口調から、状況を読みとってあげてください。 この時は、一切仲良くしなさいとか、あまり強く言う必要はありません。
まず、こどもが感じているクラスを、ううあさんが理解してあげるだけでいいのです。
次に、出来る限り、娘さんの色んないい面を誉めてあげてください。 そうすることで、こどもながらに自信がついてきます。 友達がいないというようなそんな思いを残さないように、とにかく、いろんな面を誉めてあげたらいいと思います。 きっと喜ぶはずです。
三つ目は、こどもさんにお友達をほめることを教えてあげてください。
注意してほしいのは、友達を作るために無理にほめるのではありません。
例えば、「○○ちゃんのカバンかわいいね」とか「体操上手だね」とか、他のお友達の持ついい点を教えてあげる、そんな習慣作りです。 主張できるお子さんは、お友達を誉めることも出来るはずです。 どんなことでもいいので、お子さんに、お友達を誉めてあげたらきっと喜ぶねって教えてあげてください。 自分が誉められた時に嬉しかったように、多分上手に誉めながらコミュニケーションを取れるようになります。
最初の、「主張が強い」という点なんですが、裏を返せばリーダーシップが取れ、人気ものになるための条件です。
主張しすぎというのは、大人には分かりますが、こどもには分かりません。 「度合い」という観念は、まだ出来てないからです。 行き過ぎもあると思いますが、そこは誉めながら教えてあげましょう。
主張が出来、人を誉めることが出来る人は、大人もこどもも変わりなく人気ものになれるのです。
ゆっくりとがんばってやっていきましょうね! 悲しくなったりしなくても、きっと大丈夫です!がんばって!!
|
(アドバイザー:岸本元気) |
|
 |