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お昼寝ができない |
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5才の年中児の娘のことで、相談します。 娘は、2年保育で今年から幼稚園に入園し、進級児と一緒の組で園生活を過ごしています。 入園する前から、母親べったりだったので、登園拒否をしましたが、10日くらい泣いて、あとは「幼稚園楽しい、もう泣かない」と、言ってくれるようになりました。
5月の連休あけ、泣くのではないかと、心配していましたが、明るく幼稚園に行ってくれたので、安心したのですが、5月の中頃から昼寝が始まったとたん、お昼寝がイヤで朝、泣くようになりました。 園では、給食を食べおわると、泣いているようです。 娘だけでなく、お昼寝ができない子がいるようなので、できない子たちには、寝なくて良いから、横になって静かにしているように、言っているようです。
お昼寝が始まる前に、お昼寝なしの8:00に寝て、6:00に起きるというリズムが、できてしまって、それはそれでいいと思っているのですが・・・。 5才の子供が1時間あまりのあいだ、じーっとしているのは、苦痛だと思うのです、せめて、絵本でも読ませてくれれば、いいのに・・・・。
土曜日はお昼寝がないので、張り切って幼稚園に行きます。 何回か、お昼寝前に迎えに行ったことがありますが、園の方ではあまり、いい顔をしませんでした。 原因がはっきりしているので、それなりの対処法があると思うのですが、園の方では、お昼寝が習慣づくまでがんばりましょうという、答えでした。 せっかく、幼稚園の楽しさがわかって、大好きになったのに、これがきっかけで、嫌いになったらどうしようと、不安です。 園の言うと折り、習慣付待つしかないのでしょうか?
(ユースケサンタマルコ さん)
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ユースケサンタマルコ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
そもそもお昼寝とは保育時間が長い保育所で、子どもの健康を考え始められたもので、保育時間が4時間を標準とする幼稚園では不要と考えられていました。ですからお昼寝のある幼稚園と聞き、「世の中にはいろいろな幼稚園があるものだなあ…」と思いました。 たしかに私どもの幼稚園(4時間保育です)でも、お帰りのバスの中で寝てしまうお友達はいます。(だいたい年少児さんですが…)やはり精一杯幼稚園で活動し、ゆらゆらとバスに揺られていると、眠気が襲うのもうなづけます。でも、全員一緒に1時間の午睡をとる、ということは、それだけ長時間の保育をしている、ということなのでしょうね。
現在は幼稚園でも「満3歳の誕生日を過ぎた翌日」から入園できることになりました。4年保育が認められたのです。この時に、私どもの研究会の仲間で「この年齢のお友達では、午睡が必要になるのでは?」と話題になりました。でも、実際何人かのお友達を満3歳で受け入れましたが、問題はありませんでした。もちろん眠くなったら午睡がとれるように、布団などを用意しましたが、あまり使わなかったようです。
全員一緒にお昼寝を、というのは個人差もありますので、無理な場合だってあります。この幼稚園では年長さんでもお昼寝をするのでしょうか?お昼寝が義務の保育所ですら、年長さんになると「小学校へ行くとお昼寝がないので、それに合わせるため」お昼寝をしなくなる、と聞いています。
この点につきましては、先日保育所のお昼寝の問題でご相談を受け、回答したものがありますので、こちらに詳しく書いておきました。ご参考になさってください。 私の個人的感想ですが、「寝たくない子どもを無理に寝せる必要はない。もし寝たくないのなら、絵本を読むとか絵を描くなど、いくらでも対処できるのでは?」というものです。 これについては幼稚園の考えもありますので、無理に「こうするべき」とは言えないのですが、幼稚園というところ、個々の子どもにとって適切な環境を用意することも大切なことだと思います。どうしてもお昼寝が苦痛なら、その旨幼稚園とお話になることも必要かと思います。よい解決方法が見つかるといいですね。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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ユースケサンタマルコ さん。はじめまして。こんにちは。藤原です。
現役の幼稚園教諭ではありませんので、正直なところ、私自身が「お昼寝がある幼稚園の存在」に驚いているところです。 と同時に、幼稚園にお昼寝の必要性はあるのかなと疑問に思いました。 (延長保育のある子どもたちは別ですが・・・)
当たり前のことですが、カリキュラムもだんだんと変わってきているんですね。
5月中旬からお昼寝がスタートして数週間経ちますが、習慣づくまでがんばってみて変化はありましたか?
恐らくその幼稚園では、園児に「昼寝が必要」という考えがあって、お昼寝の時間を設けているのだと思います。
まずは、どうしてお昼寝が必要なのか、聞いてみてはいかがでしょうか。 (私はお昼寝の必要性について是非聞いてみたいです。)
うっすらとしか覚えていないのですが、以前テレビで、お昼寝は、子どもだけではなく、私たち大人にも、体にとってとてもよいものだという調査をしていた番組を見たことがあります。
眠いのを我慢して一日を過ごすよりは、お昼寝をした後の方が、仕事の効率がよくなったり、記憶力がよくなったり、やる気がでてきたりと、いろいろな効果があるらしいです。
そんなことから、その園では「お昼寝」をさせているのではないかと思いますが、お昼寝がいいとわかっていても、必要な睡眠時間には個人差があるように、どんなにがんばっても(一時間目を閉じていても)お昼寝ができない または必要のない体質の人もいるかと思います。
お昼寝をしなくても、夜寝るまで、機嫌や調子がいいようであれば、(グズグズ・ダラダラがない状態)睡眠時間は充分足りているのだと思います。 そうであれば、お昼寝は必要のない体質ですよね。
大人だって眠くも無いのに一時間ずっと目を閉じてじっとしているのは苦痛なのですから、お昼寝の出来ない子どもにとっては、大人以上にお昼寝の時間はとっても苦痛な時間でしかないような気がします。
「お昼寝が習慣づくまでがんばりましょう」というのは、方針を変えないで、強要するだけですから、幼稚園側にとっては一番簡単な方法です。
ユースケサンタマルコ さんや娘さんにとっては、何の解決にもならず、「お昼寝がきっかけで、幼稚園が嫌いになったらどうしよう」と不安になるのは当たり前です。
習慣にならなかった場合どうなるのかわかると安心できるものです。 どうしても無理ならこうしますという方法を聞いておけば、それまでの我慢としてがんばれるかもしれません。
「せめて絵本でも・・・」ということは、一度は相談したのだと思いますが、何故、絵本が駄目なのか、納得するまで聞いてみてはどうでしょう。
私が考えるに、お昼寝は眠いのを我慢している人だけが必要であって、必ずしなければいけないというものではないと思いました。
暗いところで見ると目が悪くなるという理由だけなのであれば、お昼寝が必要ではない子ども達用に、別の部屋を作って貰い、絵本やお絵かきなど静かに遊べる場所を作ってもらうなど、幼稚園側でもなんらかの対処方はあると思います。
お昼寝前に迎えに行くという方法は、そのことから逃げているだけで、「泣けばお迎えに来てくれる」と子どもは期待してしまい、泣けば解決すると誤解してしまうのではないかと、心配です。
幼稚園側でなんの対処もしてくれないのであれば、やはりその園に通う以上は、その園に従わなくてはいけないので、お昼寝の時間が嫌いにならないようにする為には、どう楽しく過ごすかを一緒に考えてあげてみてはどうでしょうか。
手のひらにお絵かきしたり、手遊びをしたり、お友達の寝顔をみたり、目を閉じてもできることは、おうちに帰ったら何して遊ぼうとか楽しいことを考える時間にするなど・・・。
お昼寝以外は、幼稚園が大好きみたいなので、あまり心配する必要はないかと思いますが、早く、良い方法が見つかるといいですね。
あまり、アドバイスになっていないような気もしますが、一生懸命考えてみました。
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(アドバイザー:藤原ゆみ) |
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> せっかく、幼稚園の楽しさがわかって、大好きに > なったのに、これがきっかけで、嫌いになったら > どうしようと、不安です。
大変ご心配とお察しします。 こどもさんにカウンセリングマインドを発揮して「そうか、昼眠れないのに、たいくつだよね。」と受容と共感をしめしながら、お子さんが訴えるようであれば、ようく聞いてあげるのは悪いことではないと思います。 「どうしようか、、」常にお子さんと考え、味方でいれば、お子さんはゆったりなれるかも知れません。 「ま、、何とかなるかな」と少しおおらかさといい加減さもずいぶんいい結果になることもあります。少々粗っぽい感もありますが、ご参考になれば。
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(アドバイザー:辛川誠) |
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