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性格・生活習慣・行動など その他、性格や行動の悩み
幼稚園で団体行動がとれない
幼稚園年長の長男と、もうすぐ4歳になる次男のママです。

幼稚園年長の長男が、幼稚園で団体行動がとれず、悩んでいます。
クラス全員で一つの遊びをする時に、先生に誘われても、「やりたくない」「疲れるから嫌だ」「他の遊びがしたいからやらない」といって参加しません。また、朝礼やお誕生会など、幼稚園の全園児が集まる時も、後から一人で入ってきたりします。自分の思い通りに行かないと、泣いて怒り、物やお友達にやつ当たりするそうです。

自宅では、怒る事はありますが、それほど激しく怒る事はありません。また、「自分が他にやりたい事があっても、朝礼など皆と一緒にやらなくてはならない時は、やろうね。」と話す事があるのですが、落ち着いてよく話をきいてくれます。
自宅と幼稚園との行動に差があるのは、どうしてなのか理解できません。

私と主人は子供の成長は一進一退で、今は停滞期なのかな・・・親が団体行動の必要性を折に触れて、子供が納得できるように話していき、気長に見守って行けばいいのではないかと考えています。
子供は、自分が納得しないと行動しない、マイペースな性格だと思います。団体行動の必要性に納得できれば、皆と一緒に出来るようになると思うのですが。

幼稚園の先生は4月から小学生なので、今の様子では心配だ、と言っています。
子供との接し方、今後の幼稚園生活や、小学校入学までにしておいたほうが良い事など、アドバイスをお願いします。

(トミカ さん)


トミカ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
トミカさんのお子さま、集団行動がとれない、ということですが、子どもには子どもの理由があります。短いご相談の文章から推測すると、(あたっているかどうか自信がないのですが)自分の考えがしっかりしていること。自分なりの理解ができないと気が済まない正義感の強いお子さまのようにお見受けいたしました。

頭の中では「今、みんなが集まっている」「だから行かないといけない」ということは判っていると思います。でも、目の前の興味あることに意識が集中してしまい、周りのことが目に入らなくなってしまう…。こんなタイプのお子さまなのではないでしょうか?

今の子どもは興味や関心がなくなった。感動が少ない、などといわれていますが、大人に言われたことを、何の疑いも無くやるだけ、という「指示待ち人間」より、余程「子どもらしい」のでは?と思うのですが、いかがでしょうか?

お家で話をすると理解できる。でも幼稚園に行くと、新しい興味のあることがいっぱい出てきて、その誘惑が抑えきれない…。きっと子どもの興味を引くものが沢山用意してある幼稚園なのでしょうね。

あの発明王と言われたエジソンだって、子ども時代は自分の興味あることだけに集中した、今で言う「学習障害児」のような子どもだったそうです。

今のところはお子さまの興味を充分に満たしてあげることが重要のように思います。理由がわかれば集団行動なんて直ぐにとれるようになりますよ。

(アドバイザー:井上智賀)


トミカさん、こんにちは。
吉川です。

小学校入学までに…!と先生方も少し気合が入りすぎちゃう時期かもしれませんね。
でもご両親が温かく見守り、お子さんへの対応もしっかりされているようなので心配はないと思います。

他のアドバイザーの方が話されているように、他に興味のあることがあって
参加しない場合の他に、別に何をするというのでもなく、ただ参加したくない…という場合もあるように思います。

もし、これといって興味を持つものがないようであれば、少し働きかけをして、何か興味を持てるものを一緒に探してあげて、一生懸命することの楽しさをしらせていってあげたほうがいいかもしれませんね。

そして自分のしたいこと、みんなで一緒にすること、みんなに迷惑をかけることになること、なども知っていって欲しいなあ…と思います。

(アドバイザー:吉川純子)


こんにちはトミカさん 保育士の浜田です。
長男君は、はっきりと自分のやりたいことが解っているようですね。

何に興味があるのでしょうか?
やりだしたら納得するまでできなくては嫌なのでしょうか。

私が以前担任していたS君(年長)も、長男君と同じように集団行動が苦手でした。理由も同じように言っていました。
彼は製作活動が好きで、粘土やブロックや工作などし始めると、彼の想定しているものが出来るまでずっとやっていました。

日課として保育所はゆるやかな時間で流れていましたが、それでも行事があったり、給食やおやつは一緒にして欲しいと、よく、叱ったり、納得する様に話したり、時には彼の話しにこちらが納得して、思うところまでやってごらんといってしまうこともありました。

彼はとても独創的で「すごい」と感心するようなものを作りました。
劇でも「ぼくがはなしたいようにいってもいい?」と問い掛けてきて、自分の言葉でせりふを言ったりする子でした。彼の想いを受けとめると、それはすばらしい才能を発揮しました。

長男くんがS君と似ているならば、集団行動が苦手な想いをしっかり受けとめてあげて、「できない」といつも否定的にまた叱ることを続けていたらきっと一層反発してしまうのでは・・・。
彼の想いも受けとめていくことも大切かとも思います。

自宅と幼稚園との行動の差は・・・保護者の方からよく言われます。
家庭と幼稚園とは何がちがうでしょう。環境です。
色々な遊具や玩具、色々な友達、友達の嫌なあるいはうれしい言動。
刺激をたくさんうけますし、言動に対しても敏感に反応します。
だからこそ、集団生活を経験することが家庭生活にはない経験ができるのではないでしょうか。彼なりプライドがあり、また友達にもプライドがあり、ぶつかることも共感しあって仲良くなることもあるでしょう。

(アドバイザー:浜田栄子)




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