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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 園や担任の先生への不満
園長先生の心無い言葉、行動に不満
こんばんは。初めてこのHPへお邪魔しました。いろいろな方のお話とても参考になりました。子供は4歳。オンナの子です。
さて私の相談なのですが、今年から新しく赴任された園長先生のことです。(公立)
子供が「園長先生いつも怒ってる。コワイから幼稚園に行くのいやや。」と言います。
入園したころから親を挑発するような発言や侮辱するような言葉、子供の心を傷つけ、またその親も傷ついているような状況です。登園拒否の子供や親が続出しているのにもかかわらず、「あんた(親)のしつけがワルイからこんなことになるんや。」とおしかりのお言葉。もう私たちはこの園長の心無い言葉に傷つきふりまわされ、くたくたです。
先日の遠足の時のことです。私は付き添いで行ってたのですが、人形劇鑑賞で他園もいくつか来られていました。園児の最前列に座った園長がくるっと後ろを向き、「ガサガサしてるのはダレや!外に放り出すで。あんたのことや○○ちゃん!」と何度も怒るのです。他の園の園児や付き添いの方もびっくりされていました。そして園児を整列させるのにも傘(雨だったので)を園児の頭の上で降りまわして整列を促しているのです。見ていた親はあきれていました。こんなこと子供には「いけないこと」として教えているのに。
またある日はたまたまウチの子が怒られている様子を見たのですが頭を手で押さえつけて、謝らせていたのです。子供は悪いことをした認識がなく、ムリにされていた状況でした。
とにかく、子供が言うことを聞かないとその母親が呼び出されて「しつけが出来ていない。」と怒られるのです。主任や担任にも相談しましたが、「園長先生のお考えですから。」としか言ってくれません。
何度も教育委員会に相談に行きましたが、「指導はしますが性格は直りません。」という返事。いったい私たち(子供と親)はどうすればいいのでしょうか?悩んでいます。明日も教育委員会に行くことになっています。

(ななこ さん)


ななこ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
園長先生の年齢がわからないので一概には言えませんが、ご相談内容を拝見し、「何と時代錯誤のことをやっているのだろう」と思う面と、「年齢によっては仕方ないなあ」と思う面、両方感じました。それはこう言うことです。

先ず、その人の人格は、幼児期の体験によって大きく左右します。(だから幼児教育は大切なんですけれど…)おそらくご年配の園長先生と思いますので、園長先生が育った時代背景も考えると、スパルタ式の教育が当然、といった時代だったと推測します。自分がそんな教育を受けていたので、それが教育の本質だ、という思い(あるいは「勘違い」)、そして「自分は教師である」という自負から、「何か教えないといけない」という思い、自分が園長であるという意識が強く、「何が何でも他人から批判されないような幼稚園にしてやる」という思いが非情に強い園長先生であると感じました。

お母様方に対する言動も同様です。「自分が育った時代はこうだった。それに比べると今の母親は…」という思いが強いのでしょうね。でも、実際今の母親を非難しても、問題は解決しません。社会状況も経済も何もかもが違うんですから…。だけどそれを認めたくないのでしょう。認めてしまうと、今まで自分がやってきたことが全て否定されてしまう。そんな気持ちが強いのでは?と思います。ちょっと見方を変えれば、自分1人で社会の構造まで全てが変えられるはずがない。「昔は良かった」と言っても、時代をさかのぼることは不可能。それも頭の片隅では理解できているようにも思います。でも、認めたくないんでしょうね。これは「しつけ」の部分でも見えます。

非情に「しつけ」に厳しい園長先生のようですが、確かに「しつけ」は難しい問題です。心を形に表すわけですから、「先ず形から」(静かにする・きちんと動かないでいる等々)入ることが多いようですが、実際何で静かにしていないといけないのか。それが理解できないと、ある場面(教えられたこと)ではできても、それがちょっと違うと応用ができなくなります。本当の「しつけ」とは、状況を理解して、自分の判断で・最も適切な行動をとることができること。相手を思いやる気持ちが育つこと。これがポイントではないか、と思う次第です。

でも、これは幼児心理がわかり、幼児教育を専門にやっていないと、見えない部分でもあります。いくら教育委員会から言われても、子どもが遊んでいて突発的に起こったことには「この場合はこうする、って教育委員会に言われていたなあ」「この場合ではちょっと様子を見る、って言われたなあ」など、思い出せません。そんな場合であればある程、その人の「人間性」が出てきます。教育委員会の「指導はしますが性格までは直せません」は正直な意見でしょう。先ず直らない、と思われたほうがよろしいでしょう。

何度も教育委員会と交渉されているようですが、私の個人的見解では、早く転勤されるのを待つしか方法ないように思います。これが私立幼稚園ですと、園長先生の方針が強く出ますので、入園前にだいたいの様子がわかります。それに対して公立は転勤がありますので、前の園長先生の方針と、今の園長先生の方針が全く違ってくる、ということもあります。これは制度上仕方のないことです。

せっかくのご相談、納得のいく回答にならなかったかも知れませんが、園長先生の性格は直らない。これを念頭においたうえで対処するしか方法ないように思います。
ただ、ひとつだけアドバイスできるとしたら…公立の先生は「前例」に弱いです。
「昨年まではこうしていました」「何の理由で今年から変わったのですか?」という質問には弱いようです。
その理由は、新しいことをやって、もし失敗した場合は、自分が責任をとらなくてはならないから。前からやっていた事なら、自分に責任がないので(良くても悪くても)そのまま継続する。こんな傾向はありますので、このあたりを突破口にしてください。できましたら、保護者向け勉強会を企画され、「私の心に残る教育」なんてタイトルで園長先生の幼年期に受けた教育等の話を聞くと、なぜそのような行動をとるのか、が理解できるのでは?と思いました。単に園長先生を責めるのではなく、園長先生を理解することも合わせて行なってください。お願いします。

(アドバイザー:井上智賀)


ななこさん、はじめまして。松野敬子です。
大変な園長ですね。
まったく、お話にならないほど、致命的に幼児教育には不向きな方だと思います。
この先生の「人格」がどうとか、言うつもりは毛頭ありません。別の場面、別の職場では、立派なお仕事をなさる方でしょう。
しかし、明らかに幼児教育には不適切な人選です。

ななこさんの個人的な意見ではなく、多くの子どもさん、保護者の思いが一致しているようでしたら、教育委員会に、できるだけ早い時期に園長の交代を要求してもいいと思います。
公立なのですから、市民として全く正当な要求だと思います。

これまでも教育委員会には訴えているということですから、後は、戦略です。
まずは、子どもたち、保護者の多数意見であることを示す必要があります。
保護者会などの議事録を提出するなり、園長交代の署名を集めるなどの方法があります。

そして、園長の言動で不適切なものを、しっかり記録しておきます。
そのためには、親たちが交代で園に参観に出かけるなども必要かもしれません。

万が一、子どもたちに影響があるような事例がおきれば、それも記録に残します。

ともかく、お役所は「多数意見」と「書面」です。
「要望書」や「報告書」のあて先は、市町、教育長などトップにしましょう。
途中で握りつぶされないようにね。
まあ、書面で出てくれば、「即」は無理でも、来年度は転勤になる可能性は高いとは思います。

不向きな職場にいることは、園長自身にとっても「快適」ではないでしょうから、園長のためにも良い事だと思いますよ。

でも、教育委員会も「性格は直せない」とは、あまりにも無責任な発言ですね。
「教育」をどう考えているのでしょうか?
個人の性格で教育が行われることを容認しているのでしょうか?

私なら、こんな園長、また、それを容認している先生がたに子どもを委ねるには、大いに不安があります。
小学校なら、「行かない」ことや「転校」は難しいですが、幼稚園だし、それも全く不可能のことではありませんよね。
お母さん、お父さんが踏ん張ってみてくださいね!

(アドバイザー:松野敬子)




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