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これまでのQandA
幼稚園・保育園 その他
少し遠いモンテッソーリの幼稚園に転園を考えている
保育園から幼稚園への転園について

はじめまして。3歳半の男の子のママです。
へき地に住んでいます。近所には保育園と幼稚園が1件ずつだけあります。

一人っ子の息子は1歳から近所の保育園に入園しました。小規模の保育園です。近所に子どももほとんどいませんし、私自身が体調不良になったため診断書を取り入園させました。保育園の助けもあって体調も回復しつつあり、来年四月には幼稚園に入園できる年齢になったので今後どうしようかと悩んでいます。

今の保育園には子どもも馴染んでいる面もあるのですが、保育園としての保育内容に一貫性がなく、担任保育士が誰になるのかによって同じ年齢でも内容が大きく変わります。息子は感受性が強く、自己主張が強いタイプなので、担任が誰になるのかによって登園拒否となり大変な思いをしたこともありました。そういった面で私が気を使ってちょっと疲れ気味であります。
しかし子ども達はのびのびしていますし、このまま保育園に通うことも証明書上も園の事情としても可能です。
夫は近いし保育時間が長いという理由でこのままを望んでいます。

ただ私は最近モンテッソーリに興味を持ち、車で片道20分のところにモンテッソーリの幼稚園を見つけ、そこへ転園させようか悩んでいます。そこも小規模園です。ぜひモンテッソーリで育てたいと切望しつつも、今までは保育園で過ごしていた息子です。幼稚園だと園で過ごす時間が短くなり、夏休み・冬休みも長く持て余すんじゃないか?無理をすることになれば私が再び体調を崩すんじゃないか?遠距離通園はつらいんじゃないか?お弁当は毎日作れるか?と迷っています。反面そこまでしたいという気持ちもあるのですが。一応幼稚園にもお残りや夏休み・冬休みの預かりもあるのですが、希望者が毎日1〜2名程度なのでかわいそうにも思います。でも園長先生はあたたかく、子どもも生き生きしていますし、社会にも開いていて、とっても気に入っています。

ちなみに近所の幼稚園は夫婦とも希望する気になれませんでした。園長が経営者っぽい印象があったからです。

遠くてもモンテッソーリを選ぶか、無難にこのまま保育園に行かせるか悩んでいます。

(モンテ さん)


モンテ さん、ご指名ではないのですが、ちょっとお耳を拝借させていただきます。旭幼稚園、副園長の井上です。

モンテさんが「心を引かれた」モンテソーリ教育ですが、これはイタリア(多分私の記憶が正しければ)のマリア・モンテッソーリ女史が、障害児の機能回復訓練のために考案された教材が、健常児の発達にも効果がある、ということで世界的に広まった、と記憶しています。モンテッソーリ教育はファンというか、これに心底傾倒し、「モンテッソーリ教育でないと幼児教育ではない」という熱狂的な園長先生方が多いようです。

この遊具自体は悪くありません。よく考えて作られています。遊びも楽しいと思います。色も私たち日本人ではちょっと使えない中間色を含んだ、なんともいえない色彩をしています。実にきれいです。またモンテッソーリ教育は「これで遊びなさい」というのではなく、「自由に・気のおもむくままに・時間を気にしないで・没頭して」遊んでいい。そんな教育方針のところが多いようです。

でも、ちょっとお伺いいたします。モンテッソーリ教育のどの部分に引かれましたか?遊具の色がきれい、何か楽しそう、他の園と違ったことをやっていそうでカッコよさそう。様々な理由が考えられます。

ですが、(ここから私の意見ですが)モンテッソーリ教育を行なう前に、そこは幼稚園でなければならないと思います。つまり…幼稚園は幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することが使命なのです。「適切」ではなく「適当」です。それは子どもひとり一人に対しては「適切」であり、全体に対しては(なんでもいい、という「いいかげん」ではなく「良い加減」という意味での)「いい加減」の保育がなされる、ということが大切なのです。
それは(熱をさますようで申し訳ないのですが)モンテッソーリでなくとも、フレーベルの恩物でも、何でもいいのです。体育に力を入れているところ、絵画に力を入れるところ、音楽に力を入れるところ、これらも同様です。
ですが…落ち葉や石ころだって立派な教材になります。要は「どんな子どもに育って欲しい」と幼稚園が思っているか。そして、その思いをどんな方法で形にするか。
そこがポイントだと思います。私はモンテッソーリという教材を使って、こんな子どもに育って欲しい。だからモンテッソーリを取り入れた、というのなら賛成ですが、モンテッソーリ教材を使うことを目的とした保育には賛成しません。手段が目的になっているからです。

最近はこの種の教材を使うことがひとつの差別化・ブランドになっている部分があります。でも、幼稚園である以上、その教材を使って何ができるか、どんな子どもに育って欲しいのか。そこをしっかり見極めてください。

そのうえで、やはりこの幼稚園がいい、という結論に達した場合、その幼稚園のやり方を100%信頼し、転園されることもよろしいかと思います。

たしかに幼稚園は保育園化し、保育園は幼稚園化しています。まさにボーダーレスの時代です。でも、まだまだ幼稚園と保育園、内容に差があります。同じ陸上競技でも、幼稚園が100メートル競争、保育園がマラソン。この位の違いがあります。現在通っておられる保育所の良いところ、悪いところも含め、総合的に冷静にご判断ください。

でしゃばった意見で申し訳ございません。お気を悪くされましたらお詫び申し上げます。

(アドバイザー:井上智賀)


モンテさん、こんにちは。
吉川です。

お身体の調子も回復されつつあるようでよかったですね。
でも、くれぐれも無理なさらずに、ご自分も大事にしてくださいね。

ご相談のモンテッソリーの幼稚園についてですが、大学時代に教科書上で学んだくらいで、知識がないのです。
ごめんなさいね。

でも、他のアドバイザーの方がアドバイスしてくださっているので、参考になさって下さいね。

毎日のことなのでお弁当も通園も大変かもしれませんが、自分が「子どもにとってここがいい!」と思えれば、がんばることも苦にならないような気もします。

行かせたかった…と思い続けるより、新しい園に飛び込むのも、いいかもしれませんね。

(アドバイザー:吉川純子)


モンテさん、こんにちわ。
はじめまして、松野敬子です。
ご指名ではありませんが、うちの子、モンテっこなので、ちょとだけ失礼します。

うちの娘が行っていた幼稚園は、本格的なモンテッソーリでした。
「本格的な」というのは、時々、モンテのお道具は揃えてあっても、日常的に使うわけではなく、「モンテの時間」として単発的に使うだけの幼稚園もあります。
モンテは、日常的にそれを使って初めて、モンテッソーリ教育といえます。

娘の幼稚園は、くまさんやらウサギさんやらの幼稚園っぽい装飾は一切なく、整然としてお部屋の中に整然とモンテの道具が置かれています。
夫は、「まるで理科の実験室みたいや」といいました。
道具自体も、そっけない色で、子どもが興味引くようには一見見えないものばかりでした。
でも、子どもたちは、毎朝、登園すると、好きなものを選んで、それぞれに取り組んでいます。

「取り組む」と言っても、お勉強的なものばかりではなく、画用紙に刺繍したり、切手貼りをしたり、水差しの水を移しかえたり、お花をいける…、線上歩行というのもあったなー。
もちろん、数や地図、文字の道具もありますが、感覚的なものから知的なものまで様々あるので、子どもの発達段階にあったものがあり、また、それを子どもはけっこうちゃんと選ぶんですよね。
先生は、あくまでも、サポート役という感じでした。

私が、入園前の体験の日で感動したのは、まず、ひとりひとりに、お道具の運び方、イスの座り方から丁寧に教えてくれました。ともかく、先生が小さな声でお話をします。
子どもの目線に腰をかがめて、その子に小声で話すので、子どもも落ち着いて聴くのです。ですから、良く理解しました。
(ちょっと目からウロコでした)

まあ、これは、うちの子の幼稚園だけかもしれませんが、モンテをやるからには、先生はモンテの研修に必ずいかれますから、あたりはずれは少ないと思います。
私は、常々思うのですが、幼児を育てるには、かなり専門的な技量が必要です。
個人個人の資質、勉強に頼るより、「メソッド」も必要ではないかと。
モンテは、実に、実践的な幼児教育の「メソッド」だと思います。

以前、バレエを習っていた時にも、バレエの先生はイギリスのロイヤルバレエの子ども向けメソッドを勉強されていた方でした。
先生曰く、「子どもの発達段階を知らないと子どもは教えられない」と。
「バレエの技量も大事だけど、「教え方」を、もっと学ぶべきだ」と。

ただ、それでも合わない子もいます。
どうしてもお部屋に入らない子もいたし、うちの下の息子は、なんだか、お道具を決められず、うろうろしてばかりで、先生に「○○くん、今は何のお時間でしょう」なんて感じで諭されていました。息子は、小首をかしげて、「うーん」という顔をして困っていました。(けっこう、笑えました。このシーンが忘れられないで)
残念ながら、転居のために、息子は年少さんの秋までしかいられませんでしたから、3年たてばどうなったか確かめられなかったですが…。

まあ、いいことばかり書いちゃったですが、一応体験談です。

(アドバイザー:松野敬子)


こんばんわ希望アドバイザーではありませんが、保育士の浜田です。
体調が良くなられて良かったですね。

> の保育内容に一貫性がなく、担任保育士が誰になるのかによって
> 同じ年齢でも内容が大きく変わります。

私も保育所に勤務する者として、耳が痛いです。確かにあります。特に公立の
保育所はありがちです。人事異動することはプラスもあるのですが、なかなか、保育観や発達観など共通認識する間もなく、保育が進められがちです。
保育時間がながいので、お互いに情報を共有したり、研修したりする時間を
確保することが課題となっています。

担任が誰になるか・・・も理解できますが、この点は幼稚園、小学校も同じです。しかしあまりひどいと本当に困りますよね。
こういう時はやはり園長先生や主任の先生に相談されてはいかがでしょうか。
相談できにくかったから、大変だったのでしょうか?

モンテッソーリについて、私はあまり知らなかったので、インターネットから
情報を得ました。保育所にもこれに類似した玩具はありますが、一貫したモンテッソーリの教育法を受けさせたいモンテさんのお気持ちも解ります。

「家庭からはじまるモンテッソーリ」によると経営者によって千差万別だとのこと。ご夫婦で話し合われてじっくり選んでください。

やさしいご主人は今の保育園でいいと思われているのは、モンテさんの健康面について心配されているのでしょうね。子供さんを思うお気持ちも良く解りますが、モンテさんのお体も大切にされてください。お元気で
アドバイスにはなりませんでしたね、(^○^)

(アドバイザー:浜田栄子)




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