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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など わがまま・反抗・ストレス
婚約中の女性の子どもたちの、暴力・わがまま
実は私は男性で、1年後くらい後に結婚を予定している彼女に6歳と、3歳の男の子が居まして、父親の影響か、かなり我侭で、自分の思い通りにならないと激しくダダをこねます。
母親を叩いたり蹴ったり、かなりひどく、何を言っても「ママのバカ」の一点張りで聞きません・・。

「おやつはこれだけ」と約束して決まったものは与えているのですが、すぐに約束を破って欲しがります、それをダメと言うと、先ほどの状態です、叩いて言う事を聞かせるのは良くないと思いますし、私は実の父でもありませんので、不安でなりません・・。

先日も彼女の眼鏡が壊れて血が出ても、叩き続けていました・・。彼女も電話の向こうですが泣いていて、どうしていいかわかりません。このまま大きくなってしまうのが不安です。良きアドバイスをお願い致します。

(みちよ さん)


みちよさん、はじめまして、松野敬子です。

まず、婚約者のお子さんたちは、「問題児」ではなく、「問題を抱えている子」と認識してください。
「原因」は相談内容だけではわかりませんが、何かのストレスがあり、大好きなママだからこそ、感情をぶつけているように思います。
強く、自分を認めてもらうこと、自分を受け入れてもらうことを求めているのでは、と思います。
周囲の大人たちは、本当に大変ですが、その子たちの訴えを、基本的には受け入れて、気持ちを丸まる抱きとめてあげることが、必要かと思います。

「問題を抱えている子」は、おうおうにして、周囲の大人を試してきます。
どこまで自分を受け入れてくれるか、「愛情の確信」が欲しいのかもしれません。

できる限り受け止めてあげ、愛情を確信させてあげることが、問題解決の近道とは思いますが、でも、大人だって生身ですから、いつもいつも「仏様」のように抱きとめてあげられるわけではないですよね。

そんな時は、興奮している子どものそばから、とりあえず離れましょう。
いっしょにいて、堪り兼ねて手をあげるより、うーんといいです。
そして、大人も「とっても大変」ということを、安心して聞いてもらえる人に愚痴ることです。

みちよさんの重要な役割です、その聞き役!
ともかく、「よくがんばってるよな。エライよ」と励ましてあげてください。
「そんなヒドイ子どもで、子どもの将来の心配」などの、ママを不安にするような言葉は禁句です。
ともかく、子育ての方法などのアドバイス的なことよりも、「うん、うん」と愚痴を聞いてあげてください。それが、とても大切ですし、たぶん、みちよさんと婚約者との信頼関係を作っていくことになると思います。

それから、最後に、ちょっと厳しいことを言います。
なにがあっても、けして、子どもさんに体罰はやめてください。
どんなに信頼関係を作っていても、一発の拳骨で簡単に信頼関係は崩れます。
今のみちよさんと子どもたちの関係は、そんなもろいものだと思います。

そして、いったん、体罰を「しつけ」という名のもとにしてしまったら、数年先、いえ、数日先にも、あなたは「幼児虐待の容疑者」として新聞に載るかもしれません。
幼児虐待は、特異な人の特異な行為と思われるかもしれませんが、きっかけがあれば、誰もが犯してしまう「犯罪」なのです。
暴力は、エスカレートしていきます。最初はお尻ペン、だったものが、拳骨になり、平手になり、けりが入り、道具で…、と必ずエスカレートします。それが暴力の特性です。
そうなった時、事故が起きやすくなります。たいていの場合、殺そうなどとは思っていないんです。でも、カッとしてケリをいれたら、腹部だったために、内臓破裂で死亡。
「事故」というのは、大人の男性と子どもという決定的な力の差がある中で、とてもハイリスクに起こり得ます。

「幼児虐待は他人事ではない」、と心に刻んで、絶対に体罰では「しつけ」をしないと強い意志をもってくださいね。
「しつけ」なら多少の体罰は許される、とほんの少しでも思っていたら、やってしまう、それくらい、体罰は起こりやすいです。

ついでに、「体罰」がいけない理由を、6つあげておきますね。
子育ての参考にしてみてください。

(1) 恐怖で子どもの行動を変えようとしている 
(恐怖を与える人のいうことしかきかなくなります)

(2) 暴力はエスカレートします 
 
(3) 即効性があるために、それ以外の教育方法を考えなくなります

(4) それをしている大人の感情のはけ口であることを子どもも感じます。
(したがって、感情が爆発すれば暴力をふるってもいい、という教育をしてしまうことになります)

(5) 罰を受けている子以外にも、心理的に傷をのこします

(6) 事故をおこします 

結婚という素晴らしい未来をむかえるみちよさんと婚約者、そして、新しいパパを手に入れる子どもたちに、たくさんの祝福がありますよう、祈っています。

子どもって、たいへんだけど、いっぱいのものを私たちに与えてくれますよ!

(アドバイザー:松野敬子)




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