- 看護師さんからの医療に関する回答について - 看護師さんは診断をしてはいけない決まりになっていて、また、症状や状態を直接診ることができないので、医療に関する回答内容は、アドバイスとして参考にしてください
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食事を取らなくなり、入院して様子をみているのですが・・・ |
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2歳7ヶ月の女の子ですが、ここ2週間ほど食事を取らなくなりました。食事の時間が来ても「いらない」と言って、食べようとしません。 牛乳やジュース/アイス類なら欲しがって食べますが、ご飯やおかず類は、口に入れても暫く噛んだ後で吐き出してしまい、飲み込みません。
急にこのような状況になり、きっかけも分からず、小児科の医師に診察してもらいましたが、身体的には何処にも異常が無いといわれました。 医師の診断によると第一次反抗期だと言われて、現在は病院に入院し、医師の指導の下でお菓子やジュース/アイス類を与えず、水やお茶以外の飲み物は飲ませず、食事も決められた時間以外には出さないようにしており、食べなかったら食事は下げてしまい、自ら食事を取らなければ、食べさせないといった「しつけ」的な療法で対処していますが、一向に効果がありません。
医師からは、時間もかかるし根気が要ると言われておりますが、このような場合、親としてどう接して良いのか、またどう対処すべきなのか分からず悩んでおります。 反抗期特有の症状で、親の指導により治るものなのでしょうか? 良きアドバイスを頂きたいと思いご相談させて頂きました。
(鈴木パパ さん)
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鈴木パパさん はじめまして。看護師の大林です。 お手紙を読んいてとても、心配しておられる様子が伝わってきます。
お子さんにとっては辛い入院生活なのではないでしょうか。 一日中 親が付き添うということはないでしょうから、きっと淋しい思いをしているのではないかと思います。 身体的な検査もしっかりできていて、精神面・・・反抗期と言われたのですよね? お子さんもイヤダイヤダが入院になるとは思っていなかったでしょうから、びっくりしたのではないでしょうか。
そろそろお家が恋しくなってくる頃かもしれませんね。 お家に帰りたいという言葉がなくても、自由に遊ぶ事のできない病棟では退屈なはずです。休日に外出許可をもらって、お弁当を持って出かけてみませんか? 『食べる事ができなくても、一緒に食卓につく事は大切です。』 気分が変って嫌いなものでも食べてくれるかもしれません。 一口でも食べられたら誉めてあげてください。
脱水状態とか、他に病気がなければ家庭での方が精神的に満たされるのではないかと思いますがどうでしょうか。ただ、家庭内で次のお子さんが生まれたとか大きな変化があって、お子さんの居場所が(物理的・精神的)にない場合は、入院も一つの方法ではあります。 ずっと病院というわけには行きませんからお子さんの成長を信じてください。 一日も早く退院の許可があるといいですね。
好きなものしか食べない子どもは、他にも沢山います。徐々に食べれる様になっていきます。楽しい食事の時間が大切になってきますね。
一つだけチェックしておきたい事。離乳食のステプアップが上手くできていなくて、『噛んで飲みこむ』ことが苦手な場合、『食べない』という形で出てくることがあります。この場合は、もう一度柔らかいもの噛みやすいものから、食べる練習が必要かもしれません。
子どもは、見ることで刺激されて食べたくなります。お菓子やアイス、ジュースなどは、基本的に買わない様にして、新しい可愛い食器を一緒に選んで、新しい食習慣のスタートにしてはいかがでしょうか。 例えば好きなおかずから食べて、ご飯が一口だけでも誉めてあげてください。 おいしいものの満足感より、誉められる事の満足感のほうが、何十倍も嬉しいのです。
このことは誰が悪いわけでもなく、成長の一つの現われとして自然な出来事として普通に過ごしてみませんか。頑張りすぎると、お互いが辛くなります。お子さんを信じてくださいね。
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(アドバイザー:大林千恵子) |
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