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アドバイザースタッフに聞きたい!

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その他 学生さんからの質問
虐待の疑いがある場合の、保育士の対応について
初めまして、お忙しいところ申し訳ありません。私は、現在大学2回生です。

今回相談したいのは、幼稚園や保育園で子どもが虐待の疑いがあると思った時に、どのように対応をしたら良いのか、ということです。
私は、自分1人で決めてしまうのではなく、先輩の先生方にまず子どもの実態をお話して見てもらい、初めは対応をお願いし、先輩の先生方の取られる行動を見て自分のものにして行きたいと考えていますが、実際に現場ではどのように対応されているのでしょうか?

子どもに対する対応や保護者に対する対応、児童相談所への通報、通報後の対応など、考えるといろいろ出て来て、実際具体的にどのようにされているのか気になっています。教えて下さい、よろしくお願いします。失礼します。

(飛鳥 さん)


飛鳥 さん、ご相談いただき御礼申しあげます。旭幼稚園、副園長の井上です。
ご相談内容の件ですが、私の園としては、いわゆる「虐待」の例がないので、どう対応したか、という部分はお答えできるだけのものを持っていません。

多分(もし虐待の事例にあったら、という仮定の話ですが)そのようなことが想像できるような事例に遭遇した場合、保護者に「虐待してますか?」とは聞けませんので、おそらく児童相談所等に相談し、その指示をあおぎながら対応することになると思います。
先ず虐待の原因を探し、そこから解決していかないと「虐待は止めましょう」では根本的な解決にならないように思います。実際、わが子を虐待する例があることすら私には信じられません。恐ろしいことですね。

今回の回答ですが、なにしろ自分の園で経験のない質問なので、お答えになっていないことをお許しください。

(アドバイザー:井上智賀)


飛鳥さん、こんにちは。
吉川です。

このような状態を経験したことがないので、ちゃんとした対応はわかりません。

ただ虐待まではいかないけれども、お母さんがイライラして子どもに当たっていたりすると、けっこう子ども自身の様子にも変化が見られ、気を付けて様子を見たり、お迎えの時にそれとなくお母さんに「疲れてない?」「無理しないようにね」などと声をかけたりしていました。

話を聞くだけでもずいぶんお母さんの表情が和らぐこともあり、お母さんとのコミュニケーションの大切さも感じました。

(アドバイザー:吉川純子)


はじめまして飛鳥さん。
虐待についてはかなりデリケートな問題の為、ケースバイケースです。
それこそ緊急を要する場合は、児童相談所や警察に通報したりもありますが、
ほとんどが「…かな?」「…かもしれないな?」と言う雰囲気をかんじるところからです。

そういった場合はまずはその子のことをよく観察します。
しぐさ、目線、怒られている時の態度、笑顔の多さ、友達への接し方、細かなところまで注意深く、そして他の先生にも協力してもらって、様子を幾つもの目でチェックして、出来るだけその子からの信号を逃さないようにします。

そしてここからが慎重に進めなければいけないのですが…
明らかに虐待の可能性がある場合は、まずは、担任の先生がお母さんと雑談をするところからはじめて、その保護者との信頼関係を築いて、本児への関心度や、育児の様子を聞き出します。
そして、向こうから相談に来るのを待ったり、様子を見てみます。

虐待はとても微妙な問題です。
その対応、初動でどうにでも変えることが出来ると思います。

そしていつでも相談に乗れるような信頼関係を絶えず築いていることが大切でしょう。

園によってその対処法は変ります。
ご参考までに…。

(アドバイザー:staff)


飛鳥さん

はじめまして、松野敬子です。

私は、暴力防止の活動をしていますので、学校や幼稚園などへ呼ばれてワークショップをしています。
虐待を疑われる事例は、それほど少なくはない、というのが私の印象です。
ネグレクト(養育放棄)を疑われるケースなど、5校に1校はある感じです。
しかも、ひとつの学校に複数いたりもします。
ですから、先生は、その対応にかなり戸惑っていらっしゃいます。

また、暴力や性虐待、飢餓状態など、あきらかに警察や児相が関わるケースは、委ねるタイミングとルートがケーススタディーされていると思いますが、問題は、児相に対応してもらうほどではない境界線のようなケースだと思います。(また、これが多いんです)

私たちは、あくまで「予防」の専門家ですので、被虐待児に対してのケアは専門ではありません。
でも、先生方にアドバイスさせていただくことは、まず、家庭内で行われている虐待は、子どもの口から語らせないと発覚させるのは難しいということ。親に尋ねるのは、基本的に禁止です。子どもが信頼して語り始めることができるよう、信頼関係を築くこと。それには、「尋問」ではなく根気よく「気持ち」を聞いてあげることです。

また、学校は安心な場であることを確保してあげること。
万が一の場合の逃げ場をさりげなく用意してあげること。(「もし、とても怖いことが起きた時には、○○さんのおうちへ走ってくるんだよ」とか)
この2つも重要です。

それから、先生も1人で抱えないこと。
虐待(疑われる)事例に対応するには、チームプレーが大前提です。
個人的に、たとえば食事の世話をしてあげるとかをしていては、無理が生じて、結果的に子どもを裏切る結果になることもありますから。

それから、親に対しては、責めたてるようなことをして、孤立させないことですね。
ともかく、地域から隔離されることほど、虐待を深刻化させることはありません。
できれば、カウンセリングにかかれるようお膳立てしてみるなり、それほど、深刻でない場合などは、「最近、疲れてない? たまには、いっしょにご飯でも食べようか」って感じで、声と気持ちを添えてあげられればいいですよね。(その場合にも、踏み込みすぎないことは大事です。専門家に任せるべき事態になれば、任せる勇気もいります。警察に通報することなども、親子双方にそれは必要なことと、自覚していないといけません)

まあ、ちょっと、一言ではいえないので、このへんで。

(アドバイザー:松野敬子)


こんばんわ。
保育士の浜田です。

私の勤務するのは公立の保育所ですが、虐待の疑いがあると思われる時には
第1には担当の保育士から主任保育士や所長に相談します。
第2に所長から、主任児童委員さんに連絡してそこから児童相談所に連絡というのがマニュアルです。(各保育所には担当の主任児童委員さんがいます)

また、保健センターに連絡してそこから児童相談所に連絡するということも
あります。直接すぐに親に保育士が問い掛けることはできにくいことです。
話ができる年齢の子どもには保育士が問い掛けることはありますが。

他の保育士が担当した具体例
*両親が子どもを養育しないで、児童手当で快楽な生活をしようとするので、相談して、養護施設に子どもを入所させた。

実際に私が担当したり、関わったことは今までにはありません。

(アドバイザー:浜田栄子)




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