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旭幼稚園、副園長の井上です。
ご相談内容を拝見いたしました。たしかにお母様としては、ご心配も当然のように思います。「他の子どもと一緒にうまくやっていけるか」「ちゃんとできるだろうか」等々、考えれば考える程、不安が大きくなる…。そのお気持ち、充分に理解できます。
先ず保育年数ですが、これは地方によって差が大きいようです。私どもの市を例にしますと、もともと繊維工業が盛んで、お母様も働いている方が多かった、ということで20年前でも3年保育の就園率が30%を超え、栃木県内でもトップクラス(おそらく全国でもトップクラスだったと思います)という地域でした。 でも隣の市(こちらは群馬県になります)は公立幼稚園が多く、1年保育が主流、という感じでした。
3年保育には3年保育のよさが、2年保育には2年保育のよさがあります。ですから1年保育であったとしても、それなりの対応を幼稚園・保育所ではしてくれることと思います。でも、もし言語面で不安な点があるのなら、思い切って2年保育にしてみるのも一考と思います。
幼稚園は子どもが初めて体験する集団生活です。顔形・体格も違うように、様々な性格の子どもが、同じ場で生活することによって、理論ではなく体験で「人とのかかわり方」を覚える場所です。人見知りの激しい子・ちょっとのことですぐ泣く子・自分の思いが強すぎて、すぐに手が出てしまう子ども…。本当に様々な子どもがいます。ですから言語面の不安など、さしてハンデにはならないと思います。
私どもの園にも言語面で遅いお子さま、何人もお預かりいたしましたが、ちゃんと皆さんと同じように生活できていました。全くハンデは感じませんでした。お友達もたくさんできました。むしろ担任にも判らない訴えを、そのお友達は理解でき、先生に伝えてくれる、ということもやってくれました。これが集団生活のよさではないでしょうか。 ちかさんのご心配はよく理解できます。でも、小学校・中学校に進学したとき、大学受験のとき、そして社会に出て働くようになった場合…そこまで考えますと、早いうちから集団生活に親しみ、人とのかかわり方を体験として会得しておくことも大切なことではないか?とも思います。
この後はちかさん、そしてご主人様のお考えひとつですが、少人数クラス編制をしてくれ、子ども一人ひとりを大切に見守ってくれる幼稚園があるのなら、そこに入園して、担任の先生とも連絡を密にしていくことが最良の選択のようにも思います。よくご家族でご相談のうえ、最もよいと思える方法を選択してみてください。
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