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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 入園前の不安・園選び
私は障害があり在宅勤務ですが子どもの入園は可能ですか?
1歳6ケ月の娘を持つママです。離婚をして、今は実家に戻り、私の両親と同居しております。私自身が、ろう者で耳は全く聞こえず、言葉も上手くありません。娘は健聴者ですが、私自身が耳が聞こえない・上手くしゃべれない中、育児しているのですが、保育園に行かせること出来ますか?

また、同居している私の両親も、育児には不安(ママが聞こえないという面で)で、私自身、現在在宅勤務をしております。在宅勤務・両親と同居だけど、ママの障害を優先として、保育園に行かせることは出来ないでしょうか?

(あやり さん)


あやり さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
ハンデがあるにもかかわらず、前向きに子育てなさっている、その姿勢に頭の下がる思いです。

ご相談内容を拝見しました。先ず保育所の入所を第一にお考えとのこと。保育所の場合、「保育に欠ける子ども」を親に代わって保育する、ということが大前提となります。ご両親さまと同居(子どもを見てくれる人がいる)、在宅勤務(子どもを見ながら仕事ができない訳ではない)ということなので、「入所できます」とも「できません」ともいえません。でも、あやりさんの場合を総合的に考えた場合、在宅勤務とはいえ、離婚されており、あやりさんが働かないと生計が維持できない、という現状を考えますと、保育所に入所できる可能性が高いようにも思われます。

けれどもこの判断は担当課によって異なります。もし保育所が定員割れの場合などは、厳密に言えば「保育に欠けている」状態ではなくとも「保育を必要とする」(集団の中で保育したほうが子どもにとって健全な発達が促せる、と思われるような状況…少子化の影響で、子ども同士のかかわりが不足し、同年齢の子ども同士で遊ぶ経験が必要と思われる場合など)と判断し、入所できる可能性もあります。

いちど、市の保育所担当課(児童福祉課や児童家庭課など、市町村によって名称は異なります)にご相談なさってみてはいかがでしょうか?その時、お母様の状況を説明されれば、園からの連絡はメモにしてくれる、等々の配慮はしてくださると思います。幼稚園にしても、子どもを通じて、口頭で伝えるということは、正しく伝わらない可能性があるので、園からのお知らせなどは、だいたい「おたより」など、文章にしたものを使います。そういった意味からも、あまりご心配なさらなくとも大丈夫ではないか?と思います。

最も心配なのは急に熱が出た・病気になった等の場合、ご家庭に連絡した場合、電話で受けてくださる方がいらっしゃるかどうか、でしょう。この問題がクリアーできれば大丈夫ではないか?と思います。

また入園資格に関してですが、幼稚園の場合「満3歳から小学校入学まで」と定められています。満3歳の誕生日を過ぎた時点で(誕生日の翌日から)入園は可能です。ただ、クラス編制は「同年齢によるクラス編制を原則とする」ということになっておりますが、異年齢クラス編制などを行なっている幼稚園もあります。特に満3歳(4年保育)のお友達は、まだ数も少なく、3年保育のお友達と合同保育という形式をとっている幼稚園が多いようです。

でも、各幼稚園は年少(3年保育)に関しては、複数担任制をとったり、少人数クラス編制にしたり、ベテラン教員をあてたりと、工夫していますので、安心していただいて結構でしょう。ただ、これは幼稚園によって対応は異なりますので、詳しい内容につきましては直接お近くの幼稚園にお問い合わせいただくのが最もよい方法ではないか?と思います。

保育所の場合は、原則0歳から入園可能です。でも入所は市町村によって認定する、という方法をとります。もしご近所の保育所を希望されても、定員や実員(入園している子どもの数)などの要因によって、ご希望される保育所に入所できない場合もあります。全ては市町村担当課の判断、ということになります。

最後に保育料ですが、幼稚園の場合は一律です。ただし、前年度の収入に応じて就園奨励費という補助金が国と市町村から交付されます。保育所の場合は、前年度の収入に応じた保育料負担額が定められており、そのランクに応じた負担金という形で保育料が決定します。一応国で基準額があるのですが、市町村によっては、その基準額以下に減免措置をしているところもあります。

ご希望の保育所に入所できますことをお祈り申し上げます。頑張ってくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


あやりさん、こんにちは。
吉川です。

私が以前勤めていた時に、ご両親がろう者のお子さんが通っておられたので一言、書かせてもらいますね。

私が勤めていたのは公立(市立)の保育所でしたが、ご両親がろう者ということで早い時期から、言葉に接する機会を多く持つことの大切さも考えて、0歳児から保育所に通っていました。お母様はお仕事はされていなかったので9時〜4時だったと思います。緊急の連絡はFAXでしていたように思います。

あと、懇談会、発表会などは保母も手話を勉強したりしました。子ども達も歌を手話で歌ったり、とても自然に手話を身に付けてくれたように思います。各市町村によっても違うかもしれませんが、福祉課あたりにご相談されたらきっといいお返事がもらえるような気がします。

(アドバイザー:吉川純子)




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