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アドバイザースタッフに聞きたい!

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その他 保育士さんからの質問
- 看護師さんからの医療に関する回答について -
看護師さんは診断をしてはいけない決まりになっていて、また、症状や状態を直接診ることができないので、医療に関する回答内容は、アドバイスとして参考にしてください

保育園の仕事が始まり責任とプレッーシャーで不安です
保育園での仕事が始まりました。いろいろな課題が出てきて責任とプレッーシャーでいっぱい、いっぱいです。

聞きたいことが幾つかあります。
・保健便りはどんなものを出していますか?(実際の原稿などがあったら参考にさせて頂きたいです)
・保育園のけがの処置・実際の薬品・物品はどんなものをどの位置いていますか?
・園医さんとの連携はどうしていますか?

大きな保育園(園児300人)なので、どうやっていったらいいのか模索中です。何かよいアドバイスがあればお教えください。

(あい さん)


あい さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。実はこのご質問、私には回答できるだけの資格がないかも知れません。その点ご了承ください。

先ず「保健だより」は出していません。でも、その代わりおたより類は頻繁に出していますので、その中に「風邪でお休みするお友達が多くなってきました」とか小学校に行っているお兄さん・お姉さんのいる家庭から「小学校で水疱瘡が流行っているようだ」等々の情報が入った場合、そのことをお知らせすることはあります。また週刊誌などで「風邪に効く食事」などのレシピが載っていた場合、紹介することもあります。保育雑誌にも「バランスのよい食事」など特集があったとき、おたよりでお知らせする。その程度です。

次に園に置いてある医薬品類ですが、基本的に外傷用のもの(それも軽傷のもの)しか置きません。ばんそうこう、ガーゼ、消毒用薬剤、目薬、虫さされの薬、万能薬のオロナイン。急に熱が出た場合に備えてひえぴたシート。打ち身用にコールドスプレーも用意してあります。傷薬として有名だった赤チンは水銀が入っているとかで、置かなくなりました。(でも最近は成分を変えたものが登場しているようですね)

「こんなもので大丈夫?」と思われるでしょうが、近くの医者(外科医)とタイアップしてあり、園内では手当て不能と判断した場合は、直ぐにお医者さんに直行します。ちょっと大きな切り傷、擦り傷も医者に行きます。各ご家庭でケガした場合「このくらい大丈夫」と医者にも連れていかないようなものでも、幼稚園内でケガしたとなると「先生がいながらなぜケガをさせた。ちゃんと見ていたのか!」という苦情がくることも多くなり、消毒してばんそうこうを貼る程度で直るもの以外はお医者さんに見てもらいます。

お医者さんは外科医(整形外科)、内科医、歯科医とタイアップしてあります。外科医の先生は園長の知り合い、内科医は私の高校の同級生、歯科医は私の園の卒園生という恵まれた環境です。何かあっても、電話で連絡して連れて行くと「緊急患者」ということで、最優先してみていただけます。また医学的な問題についても質問すると、このお医者さん達は実にていねいに答えてくれます。その点でも助かっています。

また内服薬については基本的に置きません。「お腹がいたい」といっても整腸剤で治る場合もあるかも知れませんが、もし重症の場合。これは私たちは素人ですので、判断がつきません。もし誤って薬を飲ませ、生死にかかわるような場合も想定し、素人判断で薬を飲ませるようなことはしていません。先ず保護者に連絡をとって、どんな対応をとったらよいか相談しています。

私どもの園で行なっているものは、だいたいこのようなものです。ちょっとご希望にかなう回答ではなかったかも知れませんが、ご了承ください。

(アドバイザー:井上智賀)


あい さん、こんにちは。看護師の大林です。
園児300名とはマンモス保育園ですね。看護職は一人だけなのでしょうか?上手に周りの職員を教育して、スムーズに仕事が運べる用になるといいですよね。

まず、保健便り。これは毎月だしています。その月ごとに保育園の行事などもありますから、色々と関連させて書いています。4月は入園したばかりなので、子どもの体調のみかた。(顔色・機嫌・食欲など・・・をチェックしましょう!みたいなこと)5月になると、連休中の健康・安全管理や万が一の時の救急医療機関等の電話番号6月は食中毒・歯磨きなど・・・保護者の方の一番知りたいこと・お医者様に聞けないけど心配なことなどあると思いますから、上手にキャッチして書くと読んでもらえます。

保育園ではちょっとした怪我の時の処置に対応できるものを置いています。消毒用にマキュロンなど良く家庭で使われていて、子どもにもなじみのあるもの。カット判・ガーゼ・カット綿(綿球)紙判・痒み止め・・ピンセット・はさみ・皮膚保護のためにアロエ軟膏・冷却シート・←これは、各クラスとお出かけ用に用意してあるもの。『イソジン・アクリノール・オキシドール・包帯(ネット帯)油紙・抗生剤入りの軟膏・』←カッコ内は看護師の管理しているものシップと指サックは保育者用に置いてあります。

擦り傷や紙などでちょっと切った場合などは、保育士が処置をしますが、何かを踏んで刺さったとか、打撲して傷もある、お腹・頭(顔)背部の打撲、遊具からの転落などのときはこちらのほうで処置をして、必要なら病院に連れて行きます。結構、歯の脱臼が多いので注意してくださいね。最近の子どもさんは手をつかずに、顔から転んだり落ちたりします。

保護者には、保育園では応急処置しかできないことと、飲み薬は置いていないことを伝えておきます。(←文面で)そして、薬の持参についても、処方薬のみで依頼書を書いてもらうように徹底しています。事故を防ぐために大切です。これらのほかに、体温計はクラスにそれぞれあり・聴診器とペンライト・秒針のついた時計は看護師の手の届くところに何時も携帯しています。

委託医との連携は、そこそこの自治体・保育園によって違うと思います。うちは必要なときに園長に連絡をとってもらいます。緊急の場合でも、園児のかかりつけ医との連絡のほうが多いです。

時々、危険個所のチェックをして、怪我の起こりにくい保育環境を作るのも大事かもしれませんね。園児の数が多いのでできるところからゆっくりやってください。

(アドバイザー:大林千恵子)




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