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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 園や担任の先生への不満
安全だと思えない環境の園について
今月から2歳の息子を市内の幼稚園に通わせてます。
3階建の校舎の3階の教室を使用しています。3階へ上る階段は手すりは付いていますが、とても急で2階の年長園児の遊び場となっています。また、教室には大きな窓が二面にびっしりとあり、柵もなく転落の危険も感じます。

園に対し苦情を出しましたが、安全に不備はないので1階への移動は無理との事でした。とてもなっとくのいく理由が聞けず、入園して早々退園を考える次第です。
安全と思われない環境で保育する事は、学校教育法第77条に違反していると思います。また、満三歳に満たない幼児を受け入れるのは、学校教育法第80条にも違反してる疑いがあります。

(たくちゃんママ さん)


たくちゃんママ さん、ご相談いただきありがとうございます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、じっくり拝見いたしました。おっしゃる意味がちょっと不明の部分もありますので、私なりに整理してみました。

たくちゃんママさんのお子様が通っておられる幼稚園の安全性に疑問がある。3階の保育室を使っているのに、そこまで上がる階段が急で危険と思う。窓には柵もなく、転落の危険がある。

こういうことでよろしいのでしょうか?私なりに考えてみました。幼稚園は(特に私立は)100あれば100の方針があります。私の園も2階建園舎なのですが、年少クラスは1階で、職員室の隣です。何かあったとき、直ぐに対応できるように、と考えたからです。2階へあがる階段には、転落防止のため、幼児の背と同じくらいの高さの手すりをつけ、なおかつ側面全体を透明アクリル板で覆っています。でも、これは私の園での考えです。

たくちゃんママさんが通っておられる幼稚園は、3階に年少児、そして満3歳クラスをあげることが最良、と判断し、そうなされているのだと思います。どのクラスをどの部屋にするか。これは様々な要素がからんでいます。例えばクラスの数。年中・年長のクラス数と1階・2階の保育室数がちょうど同じ場合は、学年の連絡がスムーズにいくように、「1階年中・2階年長」という設定をせざるを得ない場合だってあります。そのあたりの事情がわかりませんので、保育室を決めるときは、このような要素も考慮しているのだ、という参考意見としてお聞きください。

3階の保育室に関してですが、「今まで事故がないから安全」ということはありません。「今後事故が起こる可能性」というものは否定できません。そのあたりを幼稚園と協議する余地は残されているようにも思います。3階を保育室として利用してよいものかどうか、は最新の法令が手元になく、(勉強不足で申し訳ありません)お答えできません。以前は幼稚園は2階まで、となっていたのですが、現在は3階も認可になったことは記憶しているのですが、遊戯室とかホールなどに限って良いのか、保育室も含めて良いのか。ちょっと確認しておりませんので、5月の保育学会に出席した折、最新の法令集を買ってきます。それまでご容赦ください。

なお、ご指摘の法律関係ですが(よく調べられましたね)学校教育法第77条は「幼稚園は幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を保証することを目的とする」という幼稚園教育の目的を述べたものです。この「環境」には物的環境(園舎や庭など)ばかりでなく「人的環境」(保育者や友達関係)も含まれ、幼稚園全体として「適当」けれども子ども1人ひとりにとって「適切」な環境を作る、ということを表しています。幼稚園は「環境による教育」と言われており(幼稚園には教科書はありません)環境そのものを教材として、知識をつめこむのではなく、体験・経験を重視した教育を行なうもの、ということを表しています。

また学校教育法第80条は「幼稚園に入園することができる者は、満3歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする」という入園資格について記載されています。この「満3歳から」という始期を、以前は小学校などと同様、学齢による入園とされておりましたが、今ではこの法律をそのまま解釈し、「満3歳の誕生日を過ぎた翌日から」入園が可能となっています。

ご指摘のように、満3歳の誕生日を過ぎない幼児は幼稚園に入園できませんが、正式な入園ではなけれども、育児支援の観点から、保護者の要望に応じて希望がある場合「未満児クラス」のようなものを正式なクラスとは別に設ける幼稚園もあります。例えば預かり保育も、最近までは正式に認められた存在ではありませんでした。でも、地域の要望・保護者の要望によって「わが園はこれが必要」という判断のもと、行なわれてきた。それを行政が追認した、という歴史があります。

ですから、一概に「法令違反」とは言えない部分もありますので、(正式には裁判所に判断してもらうことになろうかと思います)この点につきましては私として結論を出す立場にありませんので、ご容赦ください。

(アドバイザー:井上智賀)




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