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私の教育は間違っていますか?
こんにちは。2歳9ヶ月の女の子を持つ母親です。

最近夫と娘の教育方針のことでよく対立します。先日はこんなことがありました。
娘が枕を並べて飛び石に見立て「ジャンプ!」と遊んでいたのです。私は「あ〜こういう発想ができるんだ」と思ってだまって見ていたのですが、夫が帰宅しそれを見て「枕に乗ったらだめでしょ」と言いました。そして私に「どうして枕に乗ってることを注意しないの」と言いました。

他にも娘が「○○に行きたい!」とダダをこねた時、私は「○○は今日お休みだから今度行こうね」などとよく言ってしまうのですが、主人は「そういうごまかしたような言い方はよくない」と言います。私はごまかしてるつもりはなく、「ダメだよ」で押し通しても平行線だと思うので、気持ちを切り替えてあげようと他の話題をふったりするのですが・・・。

枕のことに関しても、危険な事・他人に迷惑をかける事以外はまぁいいじゃない・・・という考えで、行儀についてはもう少し時間をかけてのんびりとと思っています。それを夫に話すと「おまえを見ていると、ちゃんとした人間に育てようとしていないように見える」と言われてしまいました。夫は穏やかな性格なので、私や子供に対しても決して厳しい口調ではないのですが、夫の意見を聞いていると、自分自身どこまで子供を叱ったらいいのかわからなくなってきます。
今までの私のやり方は間違っていたのでしょうか?

(くめこ さん)


くめこ さん、ご相談いただきありがとうございます。旭幼稚園、副園長の井上です。

ご相談内容を拝見いたしました。些細な点ではありますが、やはり意識の「ズレ」や感覚の相違といったもの、気になりますよね。その点、よく判ります。
例えばこのようなもの、今回のような「教育的なもの」に限らず、日常生活の中でいっぱいありませんか?例えばファミリーレストランで食事をした場合、騒いでいる子どもを、どうなだめるか。そのご家庭によって全く異なると思います。きちんと行儀よくできればいい、ということで形から入る家庭。意味をよくわからせるため、子どもにわかる表現で説明する家庭。いずれ理解する日がくるだろうから、それまで自由にさせよう、という家庭。全く子どものやりたいままにしておく家庭。様々と思います。

私どもの園でも、昨年ちょっと話題になり、職員間で討議した話に、「どんな場面になったら子どもを止めるか」ということがありました。具体的に言うと、遊具で遊んでいた場合、「危ないな」と思う遊び方をしている子どもに、どんな場面になったら注意するか、ということです。「こんな時はどうする」「こうなっても注意しない?」等々細かく聞いていくとなんと全員違う考えを持っていました。これからもお分かりのように、ご両親の間でも「ここは注意すべき」「いや、まだ大丈夫」という点は異なる見解があって不思議ではありません。いやいや、全く同じ考え、ということはありえない。そう思っていただいて結構でしょう。

くめこさんは多分、真剣に子育てをされている。細かな点まで注意をはらい、立派な子育てを目指しているのでしょう。文章からそれが伺われます。とても素晴らしいことです。でも、あまり完璧を求めると、本人も子どもも息がつまっちゃう場合だってありますよ。だって「完璧な子育て」なんてできている人、1人もいないんです。自分はよかれと思っても、子どもは窮屈だったりするものです。

「自分の教育観が間違っているか」と悩まれているようですが、逆にお伺いいたします。「正解」という教育・子育てというものがあるのでしょうか?多分、ご自分では正しいと思っても、他人から見れば「ちょっとおかしい」ということ、いっぱいあると思います。(その逆もありますよね)教育と育児は正解というものがない。「自分はこれが正解だと思う」というだけ。そう思います。

本当に自分の子育てが正しかったかどうか、確かめる方法は自分のお子さまが結婚し、母親になった時、どんな子育てをするか。それが自分の子育ての結論になる、ということを聞いたことがあります。本当にそうかも知れませんね。

ここはご主人と考えが異なっていても「そんな考えもあるんだ」くらいに思って、もっとおおらかに子育てされることも必要ではないでしょうか。そして育児に関して意見が食い違った場合でも、「私はこう思う」「私はこう考える」ということをお互いに話し合うことが大切と思います。そこから夫婦の理解・教育観の統一ということがスタートするのでしょうね。

育児に関しては母親に任せっきり、という男性が多い中(私もその1人かも知れません)育児や教育方針について、しっかりとしたお考えをお持ちのご主人がいらっしゃる、ということは、何と恵まれた家庭だろう、と敬服してしまいました。

これからもご夫婦で協力され、「こんな子どもに育って欲しい」という理想に向かって努力されてください。きっと素晴らしい子育てができると思います。

(アドバイザー:井上智賀)


くめこ さんこんにちは。看護婦の大林です。ちょっと思い当たることがありましたので、お話したいと思います。

3歳までのしつけは、本当に大切です。逆にいうと3歳までに間違ったことを覚えてしまうと、後が大変・・・ということです。

ここで、くめこさんに質問です。
くめこさんが、3種類のフルーツソースのかかったゼリーを、おやつに作ったとします。それを見て子どもは大喜び!そして、きれい!絵の具みたい!!といってフルーツソースをテーブルやいす壁などに、手で塗り始めたとします。くめこさんは、どうしますか?きっと、食べ物で遊んじゃダメと叱るのではないでしょうか。

ご主人さんが枕で遊ぶのはだめだよ。というのも、同じことですよね。身の回りにあるもののきちんとした使い方・きまりは、最初から統一性をもって教えていく必要があります。テーブルはご飯を食べる所だから、乗っては行けないとか。ごく当たり前のことは、筋道をつけてきちんと言って聞かせる必要があります。

ただ、これでは子どもののびのびとした発想をのばすことができませんよね。くめこさんが、枕を飛び石に見たて飛んでいる子どもを見て、子どもの発想の豊かさを感じているのは、とてもすばらしいことだと思います。例えば、『すごいね〜この前見た飛び石こんな風だったよね。』と子どもを誉めた後で『でもね、枕はおやすみなさいをするときに使うものだから、乗ったりしたらだめなんだよ。今度、お出かけのときに、飛び石ごっこに使えるものを探しに行こうね。もうお休みの時間だから枕に頭を乗せて寝ようね。』これで、両親の言い分はそれぞれ通るわけです。飛び石ごっこには、滑りにくいお風呂マットをいろんなかたちにカットして、いろいろな並べ方をして遊べますね。

行儀やしつけは小さいころからの積み重ねです。子どもの発想を大事にしながら幼児期のうちに身につけさせて欲しいと思います。お出かけのキャンセルのやり方は、それで良いと思います。私も同じ様に言っていました。ただ、年齢がもう少し上がってきたら、ダメなものはダメと言ってあげてくださいね。4〜5歳のころから我慢することができるようになります。

(アドバイザー:大林千恵子)


くめこさん、こんにちは。アドバイザースタッフの土居です。ご指名ではないですが、うちにも同じ年頃(次女が2歳8ヶ月です)の子供がいますので少しお話させてくださいね。

教育方針が家庭ごと、個人ごとで違うのは当然だと思います。夫婦だって育ってきた環境や、親御さんのしつけ方も違うでしょうし・・・でも基本的なしつけ(あいさつしたり、危険なことや人の嫌がることをやめるなど)ができていて、親が愛情を持って接していれば、決して道をはずれるような子供には育たないとは思います。

ご相談を読んだところ、ご主人はとてもまじめな方だと思います。くめこさんのお子さんへの接し方について色々言ってくるのも「育児に参加しよう」という気持ちからの行動だと思います。

でもあんまりあれこれ言われると、ただでさえ迷いが生じることの多い育児ですから、どうしたらいいのか自信もなくなってきますよね。でもご主人(お父さん)もくめこさん(お母さん)ももっと力を抜いていかないとしんどいと思いますよ。

私の考え方を述べますね。個人の考えですから聞き流してもらっても結構です。枕については遊ぶことはいいとは思うのですが、足でふんだりおしりでふんだりして、乗る事はうちでは叱ってます。頭を乗せるものなので・・・また外出については、私も「今日はあいてないから」とごまかしてしまうときがあります。

ですので前者についてはご主人、後者についてはくめこさんの考えに近いということですかね・・・。こんな風に個人でも違うので、はっきりとした正解はないと思います。子供も大きくなるにつれて、自分の考えも持つようになります。枕遊びだって楽しいと思えばやるでしょうし、枕は頭につかうものなので「ふむのはよくない」と思ってやめるでしょうしね。

くめこさんがご主人に忠告を受けて、何か反論していますか?もしもだまって従って、意見を述べられていないのならストレスが溜まると思いますので、どんどん話し合ってみられてはどうでしょうか?もっと自信を持って、大丈夫ですよ!あまりいいアドバイスでなくて、ごめんなさいね。

(アドバイザー:土居聡子)


くめこさん、えんどうです。

くめこさんの子育ての文章を読むと、ほんわか、暖かいものを感じます。許容範囲が広く、ゆったり、のんびりと子育てをしてらっしゃるように思います。

三つ子の魂百までということわざがありますが、以前の私は、3歳までにしっかり、良いこと、悪いことの分別はつけなくてはいけないのでは、と受けとめていましたが、心理を勉強してからは、心の豊かさ、安定、安心、愛されている感じ、言動のOK感など肯定的な思いをたっぷり、3歳までに与えるとポジティブな(肯定的)考え方、感じ方、見方が基本的に身につくのでは、と受けとめ方が変わりました。

だめ!いけない!と否定的な言葉よりも、くめこさんのように、“こういう発想があるんだ”という行動をOKにしてあげると自然に、自分で自分の行動を考えてくるのではと思います。枕にのぼってはダメと思うこと、OKと思うこと、それはその大人が、そういわれて育ってきたのではないでしょうか、また、人の考え方は違って当然。母親の考え方と、父親の考え方が違うのも当然。お互いの考え方を子どもに伝えても、いいのではないでしょうか。

子どもは人それぞれの考え方があること、そしてコミニュケーションの仕方を身につけていくのだと思います。夫婦の考え方が違うとき、互いの考え方を認め合う方向にいけるといいですね。

(アドバイザー:遠藤けいこ)




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