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- 看護師さんからの医療に関する回答について -
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2週間前位から突然どもりはじめました
2週間前位から突然どもりはじめました。身近な人にもなにげなく相談しますとこの時期は特に問題はなくそっとしておくのがいいといわれましたがたまにどもらない日があったかと思うとひどくなる日もあったりで、何かできることはないかと毎日悩んでいます。

もともとあまり活発なほうではなくどちらかというと人見知りが激しくおとなしい性格です。数日前はお友達と遊んでいるときにおもちゃの取り合いになりそのあと2日ほどほとんどおしゃべりしなくなり元気がなくなりました。本人もママと言う言葉さえつまってしまうと顔に力が入りあげくには言いたいことを途中でやめてしまったりします。

父母ともども気をつけていつも以上にたくさん接する時間をつくったりしていますが平日父親がいない時、元気がなくなるようなきがします。右脳開発の教室にひとつ通っていますがそちらに行くのは楽しそうです。もうひとつ英語の教室に行っています。そちらの先生は好きそうなのですが何々いってごらんというような場面ではかなり緊張している感じがあります。英語のクラスはしばらくお休みしてみようかと思っております。

長々と書きつずってしまいましたが真剣に悩んでおります。解決の糸口がみつかればと思い相談させていただきます。よろしくおねがいいたします。

(りおま さん)


りおま さん、さぞご心配でしょうね。旭幼稚園、副園長の井上です。

今回ご相談いただきましたどもりの件ですが、私は医者でもありませんし、私の園にもどもりのお友達は数が少なく、あまり参考にもならないかも知れません。その点、ご了承ください。

りおまさんのご相談を受けて、先ず思い出したのは大学時代の先輩。私は柄にもなく、大学時代、合唱団に所属していたのですが、そこに普段しゃべる時、どもる方がいらっしゃいました。でも、歌を歌うときは、絶対にどもらないのです。またお酒が入るとどもらないのです。こんなことも体験しておりますので、りおまさんのご相談を受けて、ちょっとインターネットでどもりについて調べてみました。

ヤフーの「病気と医学」で「吃音」(きつおん)を入力すると、いくつかのページがあります。それによれば「どもり」は精神的なものに原因がある(ストレスが原因)とするもの。言葉がつまるのではなく、つまるから言葉が出ない。「ゆっくり話せ」では効果がない、とするものや、リオ・カーターさんの説によると「言葉を話す時は、正常の脳では左脳のみが活動するのに対し吃音者の脳は左右の脳が活動する。そのため、どちらも言葉を生成しようとして衝突が起こる結果、吃音が生じると思われる。言葉を話すとき、正常ななおうに比べて吃音者の小脳は活発に活動しているのも特徴的である。また、言葉を話す時、正常な脳では左聴覚野が自分の発話をモニターしているが、吃音者の脳では聴覚野はほとんど活動していない。つまり聴覚のフィードバックが欠けているのである。吃音者がそうでない人と声をそろえて文章を読むと吃音が起こりにくいのは、別の人間の声がフィードバックになっているからである」(脳と心の地形図 リタ・カーター著 1998 原書房)などとの文献が紹介されているものもありました。

まだ吃音(どもり)は原因も特定できていない、治療法も確立していないもののようですが、話す時、頭が上下左右に傾いていると、声帯がある首の筋肉に緊張が生じ、言葉を発するのに悪影響をおよぼす、等の意見もありました。「吃音ホームページ」というところには、吃音を見てもらえる病院や、パソコンを使って言語訓練をするソフトの紹介(ダウンロードして圧縮解凍)などもあります。

私の園には言葉がはっきりしないお友達は何人かいましたが、絶対に「その話し方はおかしい」と言わず、普通に接しておりましたところ、ある日突然ちゃんと話せるようになった、という経験があります。きっと声帯やその回りの筋肉などが充分発達していなかったので、本人はちゃんと話しているつもりでも、回りの人には聞き取れなかったのでしょうね。

ですから、筋肉が発達すればちゃんと発音できるようになる。そんな例は数多く経験していますので、お母様がおおらかに接すること。あまり発音を直したりせず、一緒に歌を歌ってあげる、等々の遊びながらの訓練をしてみてはいかがでしょうか?英語教室も本人が楽しんでいるようなら、お休みする必要はないと思います。先生にちょっと「時によってどもることがあるので、うちの子には質問はあまりしないで…」とお願いして、本人がしゃべりたい時に話す、そんな感じで参加する方法もあると思います。結構「グッド!」なんて誉められるといい調子で話すことができるようになるかも知れませんよ。

それでしばらく様子を見て、どうしても気になるようでしたら、専門の病院へ行ってご相談なさってみてください。満足のいく回答にならず、申し訳ございません。

(アドバイザー:井上智賀)


保育園で看護婦をしている大林といいます。
井上さんのアドバイスにあるように、はっきりとした原因が解らないところなのですが・・・・経験上、もしかして?と思う事があります。

それは、子どもさんの『聞こえ』の問題です。風邪を引いた後に急性の中耳炎になると痛みや熱を伴いますので解りやすいのですが、慢性中耳炎ですと見落とされやすいものです。私が関わった子どもさんで、吃音のある方のうちの多くが慢性中耳炎などの、耳の聞こえが悪くなる病気をした事のあるかたでした。

聞こえは戻っても、吃音が精神的なストレスとして残ることもあるのではないかと感じています。名前を呼んでも振り向かなかったり、テレビの音を大きくしたり・・・そんな事が見られるようでしたら、専門の耳鼻科の先生に相談される事をお勧めします。

いずれにしても、今日明日のうちに魔法のようになくなることもないと思いますので、子どもさんの好きな事を親が支えながら続けられると良いですよね。子どもは大人のやるように真似をしますから、大人が普通に接していると、周りの子どもたちも上手に接する事ができるようになります。みんな一緒に成長していくものだな〜と良く感じますよ。

(アドバイザー:大林千恵子)




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