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アドバイザースタッフに聞きたい!

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保育園や幼稚園で「お話」をしなくなった理由
今私たちは、卒業研究でお話について調べています。

私たちが言う、お話とは物語を覚え、子供たちにそれを伝えることをお話と言っています。しかし、今保育園や幼稚園では、お話があまりされていないという事を、実習などを通して知りました。そこで、私たちはどのようにしたら保育士さんや保護者がお話をし、広めてくれるか研究し、未来の保育士さんに伝えていきたいと考えました。
そこでお聞きしたいのですが、保育士さんや保護者のみなさんは、なぜお話をしなくなってきているのですか?お話をする上での問題点、難しいことは何ですか?

(素話 さん)


素話さん、こんにちは!(^^)
保育士の遠藤です。

「なぜお話をしなくなってきているのですか?」とのご質問ですが、正直、このメールだけでは分からないことが多いので、的外れな回答になるかもしれませんがご容赦ください。

まず、素話さんが研究する「お話」というのは、「物語を覚え、子供たちにそれを伝えること」とありますので、これは『伝承』や『伝唱』の類いのことを指すと判断してよろしいのでしょうか。

伝承:生活の知恵やあそび、戦争体験などを語り継いでいくこと。
伝唱:古来からの民話や歌謡などを語り伝えること。


民話や歌謡を伝えていくということでしたら、地方地方で様々に形を変えながらも、多くの保育者が遊びの中に今でも取り入れていると思います。ただ、保育につかう「教材」の発展によって、すでに作られている絵本などから自ら探し、子どもに読み聞かせることができるようになって、「人から伝えられ自らも伝えていく」という行為そのものが必要なくなってきたことが考えられます。また、歌にしてみれば、昔からのわらべ歌にこだわらなくても、子供向けの新しい歌などが日々たくさん出てきていますから、テレビをたくさん観る今の子ども達には、そういった新しい歌のほうが取り組みやすかったりすることも、保育者が「お話をしなくなってきている」1つの原因かと思われます。

あと、最近の幼稚園に見受けられることとして、子ども達に「教えること」が増えすぎていて、お話をしている時間が限られてきていることも挙げられるかと思います。

ただ逆に、行事などの中で、近所のお年よりとのコミュニケーションを大切にして、直接、伝えてもらえる機会を増やそうとする試みをしている園などもありますから、その辺りを詳しく調べたり確認してみると参考になるかもしれませんね。

ぜひ、素話さんたちの研究と、未来の保育士さんに伝えたいという想いが叶う事を祈っております。頑張ってくださいね。ご相談ありがとうございました。

(アドバイザー:遠藤登)


素話さん、こんにちは。
吉川です。

「お話」しなくなってきているのですか?私は保育所を止めて10年以上たつので、今の保育の現場の状況はよくわかりません。ごめんなさいね。

家では、寝る時によくします。絵本を広げるとどんな絵か見たがってなかなか眠れないので、時間に余裕がある時は電気をつけて絵本を広げることもありますが、たいてい電気を消して素話です。「シンデレラ」や「ももたろう」など定番のお話の他に、子供たちを登場させた今日一日のお話なんかはお気に入りです。

紙芝居やペープサートを使って視覚からも伝えられるお話と違って、素話は子供たちの集中力をこちらに向けるのも力量が問われるというか、保育者の話し方によるので難しいようにも思います。

来週、小学3年生の娘の親子レクリェーションで「おはなしの会」があります。「おはなしローソクの会」のメンバーの方が来て、ローソクの灯りのもと、子供たちにお話を聞かせてくれるそうです。「おはなしローソクの会」のメンバーの方は普段は図書館で活動されているそうです。(ちなみに奈良県の大和高田市の市立図書館です)図書館などで「素話」の見直しがされているのかもしれませんね。

いいアドバイスが出来ず、申し訳ありません。いい卒論ができるといいですね。頑張ってください。

(アドバイザー:吉川純子)




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