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ママ・パパの悩み 育児のストレス・不安
第二子を流産してから、長男にきつくあたってしまう
今月初めに4年ぶりに授かった第二子を流産→死産しました。お腹から赤ちゃんがいなくなってから、心にぽっかり穴が空いたような感じです。妊娠5ヶ月の終わりで安定期に突然何の自覚症状もなく赤ちゃんが出てきてしまいました。かかりつけの医院から大学病院に救急車で搬送され、何とか流産をとめようと頑張って頂きましたがだめでした。長男も早産だったので私は子宮頚管無力症という自覚症状なしに流・早産になる体質だとわかりました。次回の妊娠はハイリスク妊娠管理と手術と入院が必要になります。

普通のお産と同じように出産し、まだ小さすぎて生きられずに天使になりました。人生最大のショックでせっかく授かった命を無駄にしてしまったという罪悪感でいっぱいです。普通に産めない自分の体が憎いし、赤ちゃんにもう一度お腹に戻ってきて欲しいです。死ぬと分かっているお産は本当につらくて、泣きながら出産しました。陣痛も長男と同じくらい痛く苦しかったです。

次の日赤ちゃんと霊安室で対面し、お焼香を済ませ「ママのせいでごめんねパパとママが天国に行くまで待っててね。と約束してきました。天国にいる次男に名前をつけ、遺骨も届いて毎日合掌しています。自分の気持ちを文章にすることで、区切りをつけたいと思いました。長男に見事にそっくりなかわいい男の子で五体も完全に出来上がっていて髪の毛・爪もはえていました。

その後長男(4才1ヶ月)が幼稚園に入り、送迎の際に妊婦ママさんや赤ちゃんを連れたママさんを見ると悲しくなってしまいます。何のためにつわりに耐えたんだろう・・無理してないのに流産なんて・・。毎日知らないうちに涙がボロボロ・イライラして長男にもきつい言葉遣いになってしまいます。八つ当たりに近くなる時があって、たたいたりはしませんが言葉尻がきつくなると長男は泣きます。泣き顔を見て、ハッとなりまた言ってしまった・・・と自己嫌悪の毎日です。長男が寝た後に明日は気をつけようと心に決めるのですが、頭に血が上ってしまいます。

今までこんなことはなかったので、このままでは長男の心理面に与える影響が心配です。そのうち私の顔色をうかがうようになったりしてしまうでしょうか。主人や両親には私の裏の人格の問題と思われそうで、とても相談できません。

(天使ママ さん)


天使ママ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、園長の井上です。
ご相談内容、拝見いたしました。非常に辛い体験となってしまったご様子。どのようにお答えしていいものやら迷ってしまいましたが、思う範囲で私の個人的な見解ということでお答えしたいと思います。もしご気分を悪くされた場合は、ひらにご容赦をお願いいたします。

先ず生物学的なお話をさせてください。自然の力。それは神秘的なものがあります。生命の誕生もそのひとつ。そして…もうひとつ、「流産」というものも自然の摂理なのだそうです。つまり…何らかの障害があって、もし産まれても自然な成長が望めない場合、「流産」という形になるそうなのです。

世の中には先天的な障害をかかえながら生活している人も大勢いますが、まだこの世の中で、自然の中で生活できる能力を持っている。それに比べ、流産の場合は、この世の中で生活する能力に乏しく、生きていくにはたいへんな苦労がある。天寿をまっとうすることは、おそらくできない。だから今回は流産という形になった。
自然の力は時には非情です。でも、それが生命を何万年もの間、血を絶やす事無く種が保存されてきたメカニズムの真髄なのかも知れません。
ですから今回のことは天使ママさんのせいではない。誰にも責任がある訳ではないと思います。大自然の摂理に従った。そう神様が判断されたのだ、と理解するしかないと思います。私は特に何々教徒というわけではないのですが、このような生命のことに関しては、何故か「神の手」が全てを決めているように思えてなりません。

こう言っても天使ママさんには納得できない部分があると思います。ご自身、精神的にもたいへんな苦しみを味わった…。これを理解すること、私にはとうていできませんし、何を言っても慰めにしかならない。それを承知のうえでアドバイスさせていただきます。

先ず…ご自身を責めることは止めてください。誰にも責任がある訳ではない。誰のせいでもないのです。それは自然の摂理・大自然のメカニズムの中で、神様が判断されたこと。そういう運命だった、とご自身のお気持ちを整理なさってください。
そのうえで…考え方を少し変えてください。亡くなられた次男の方、ご長男にそっくりだったそうですね。ご長男さんさんが、次男の方の分まで頑張って必死に生きている。お2人分の命を授かっているのだ、と考える訳にはいかないでしょうか。

天使ママさんには申し訳ありませんが…。思い出とは美しいものです。良いところだけ残り、悪いものは消し去られます。現実のつらい部分も「もし」という形で上手くいったのではないか?と思わせる媚薬のような部分があります。でもちょっと冷静になれば、それは空想であり、自分に都合のいい解釈をしているだけ、ということに気づかれると思います。
ご長男さんも天使ママさんがお腹を痛めた、最愛のお子さまであることに違いはないと思います。どうか2人分の生命を背負い、必死になって生きているご長男さんをお2人分の愛情をもって接していただければ、と切に思う次第です。
もし、どうしても精神的に不安なら…専門家のカウンセリングを受けられることをお勧めいたします。きっと天使ママさんの「本当の気持ち」を整理し、今後何をなすべきなのか、その方法を一緒に考えてくださることと思います。

天使ママさんのお気持ちを理解しきれず、失礼な表現がありました場合は私の文章を読みこむ力が不足していることに起因するものです。その場合は伏してお詫び申し上げます。

(アドバイザー:井上智賀)


天使ママさん、こんにちは。はじめまして浜田です。

とても辛かったですね。特に死産と分かっていて、産むということを経験されてどんなにか心が痛かったことか。陣痛の痛みを耐えることができるのは、生まれてくる子に会えるという喜びがあるからですよね。

私はこんなに辛い経験がないのですが、どんなにか心痛耐え難いかお気持ちを想うとたまりません。この辛い気持ちを一番の身近なご主人にお話され、心の苦しさ、辛さを共感してもらえたらと想います。喜びは2倍に、辛さは半分にとご夫婦で分かち合えたらと想いました。

ご自分を責めないで、こんな非常事態では誰しも精神的に普通でいられないと思います。人格の問題と思われることはないと思いますよ。
相談してみてください。話すことで少しでも元気が出るように願っています。

(アドバイザー:浜田栄子)


天使ママさん、初めまして。管理栄養士の秋山と申します。
ご希望ではありませんが、少しお話させて下さいね。

流産(死産)の経験は、何事にも換え難く、辛いものだと思います。その痛みは本人にしか分からないものであり、その痛みを理解できるのも経験した人にしか分からないものだと、常々痛切に感じています。
私も仕事柄、同じ経験をされた方々に何人もお会いしていますが、当事者ではない私達も慣れることは全くなく、その“出産”は本当に辛いものです。
新しい生命の誕生を心から楽しみにされていたからこそ、余計に辛いですよね・・・。

きっとお子さんは命をかけて、お母さんである天使ママさんに、子宮頚管無力症であることを教えてくれたのだと思います。また、命の灯は消えてしまったけれども、赤ちゃんの姿でやってきたことは、天使ママさんに自分の姿を見せたかったのでしょう。
残念ながら、両親の手に乗ることもなく亡くなってしまう子供達は沢山います。その中で、お子さんなりに、天使ママさんに会うために頑張ってきたのだと思いますよ。

また、お兄ちゃんである息子さんは、天使ママさんを選んで、この世にやってきました。幾つもの困難を、天使ママさんもお兄ちゃん自身も気付かないうちにくぐり抜け、産まれてきたのです。これは私の持論ですが、生命誕生は決して人工的に出来ないもので、天の恵みである、と思っています。だからこそ、産まれて出会えた喜びにいつも感謝して生きていきたいと思います。

いつかまた突然やってくるかもしれない、息子さんの弟妹のためにも、今はとにかくたっぷり悲しんで、そして覚えていてあげて下さい。それが一番の供養になりますよ。
同時に、天使ママさんも体調をきちんと整えて、いつお子さんがやってきても良いように、準備してくださいね。余談ですが、早めに病院探しを始めておかれると良いと思いますよ。

辛い気持ちは、まずはご主人に話してみてください。思いを言葉で吐き出す事で、だんだん解決していくこともありますよ。決して天使ママさんに人格の問題があるわけではありませんから、これ以上自分を責めないでくださいね。
もしまた辛いようなら、連絡下さいね。

天使ママさんとご家族の上に、健やかな毎日がやってきますように。

(アドバイザー:秋山ゆか)




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