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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など 言葉が遅い・発育障害の不安
言葉の理解が遅い息子に、親としてできることは?
2歳1ヶ月の息子です。言葉の理解が遅いことが気になっています。
もともと言葉を話すのが遅く、1歳6ヶ月検診で、2.3語しか話せず個別指導を受けました。
しかし、2歳になったくらいから、家族の会話、テレビなどからぽつぽつ単語を真似するようになり、だいぶ単語は言うようになりました。
簡単な歌もなども1フレーズくらいは歌います。

ただ、「○○もってきて」「○○ちょうだい」などの問いかけは駄目です。
「ちょうだい」「もってきて」の意味が分からないのでは、と思います。
周りが話す文が、2語文以上だと、意味の理解ができていないように感じます。

自分の話せるようになった単語は意味を理解しているようです。
「ぱくぱく」、「くっく」、「ねんね」、「わんわん」、「でんしゃ」、「ぶーふ゛ー」、「ばいばい」などは意味を正しく取り、自分からよく話しています。

主人と相談して、「刺激を与えるのが一番」と考え、先月から週に2回保育園に預けています。
事情を話して、「気になることがあったら何でも教えてください」と話しています。
保育園からは、「お友達とは積極的に近づいて楽しそうに遊ぶし、人懐っこい。特に変わった行動はないが、言われてみれば、指摘通り、言葉の意味を理解していないこともあるように思う。」とのことです。

言葉の単語は確実に増えています。言葉の理解も単語に比例して増えていると思いますが、本当にスローペースです。
私にできることは何だろう、といろいろと考えてしまいます。
どうか、アドバイスをよろしくお願いいたします。

(かげママ さん)


かげママ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、園長の井上です。
ご相談内容、拝見いたしました。今回は言葉についてのご相談ですが、言葉に限らず行動面などでも、個人差というもの、必ずあるものです。
よく育児書には「○歳○ケ月頃には××ができて…」などと書かれていますが、これは過去何十年という長い期間、何万人という子どものデーターを平均したものです。
ですから当然早い子どももいれば遅い子どももいる。でも、この時期、ちょっと「早い・遅い」と言いながら、大人になれば皆、普通に生活できるようになっているものです。

そうは言うものの、やはりご心配。このお気持ちもよく判ります。そこでご両親さまとしてできることは?と、あれこれ考えてみました。先ず言葉というものは何か。
これからお話させていただきます。
言葉というものは、自分の意志を表す重要な手段です。でも、それには「自分の思っていること」と「言葉」を一致させないと、他人には理解できません。単語もそうです。ある一つの「物体」がある。その名前を知っていて、その名前を言うことによって「物体」を特定していく。この作業の繰り返しで語彙も増え、自分の感情を表現できるようになる。ですから最初は物体とそれを表す言葉を、繰り返すことによって一致させていくことから始められるとよろしいでしょう。

例えば赤い「りんご」を手にした。「これはりんご」と教えます。次に同じような赤いトマトを手にしたら、「これはトマト」と教えます。その繰り返しによって、同じような赤い物体でも「りんご」と「トマト」は違うんだ、ということが理解できるようになるでしょう。

次に物の名前でなく、概念的な行動とか気持ち。これはその時々にならないと、教えるのが難しいのですが、かげママさんが例にあげられました「ちょうだい」などは、お子さまが手にしたものを渡してくれた時など、「そうそう!」と言って、手渡す行為が「ちょうだい」という言葉で表現するんだ、ということを教えてあげる。このような事を繰り返すことによって、言葉も増えていくことと思います。

このようなことは直ぐにできるようになるものではありません。繰り返し、長い時間をかけながら、生活の中で学び取っていくものです。単語の数も増えている。保育園で同じ年齢の子どもと遊びながら学ぶことも多いと思います。環境は整ってきていますので、少し長い目で見守ってくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


こんにちは、かげママさんはじめまして浜田です。
保育所の保育士ですので、発達の専門家ではないのですが、かげママさんがご心配の言葉について、まだ2歳1ヶ月なので個人差の範囲内ではと思います。

3歳前後までは様子を見られてもいいのではと思います。
保育所に預けるようになり、1ヶ月ほどで言葉数や理解も成長が見られるようですし、とても嬉しい成長ですね。
3歳をめやすとするなら、半年以上もあります。その間にずいぶん成長があると思われます。

言葉の成長は、コミニュケーションしたいと思う親しい(信頼する)友達(大人)の存在はとても大切です。
ですから保育所での楽しい生活や遊びを経験することは、言葉の発達にとっては大切なことですよね。

また、一番信頼している両親に伝えたい、要求したいという思いがあるときに、息子さんが言葉でうまく伝えられなくても、言葉で「ねんね」と言ったら、「ねんね、ママするの?」とか「わんわん」と言うと「大きいワンワンがいたね」とつなげていくように心がけてみてはどうでしょうか。

お互いに言葉で言わなくてもよ要求や想いは理解してると思いますが、あえて、言葉で確認したり、問いかけたり、活動の選択を問いかけたりするように心がけるといいと思います。
またビデオやテレビに頼らないで、絵本の読み聞かせも言葉の発達や心を豊かにするということでいいと思います。

身体の成長と同じように言葉も個人差がありますので、ほかの子どもさんと
比べないであせらず、ゆっくりと成長を見守ってあげられたらと思います。

(アドバイザー:浜田栄子)




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