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性格・生活習慣・行動など その他、性格や行動の悩み
長男が極度の怖がりで、幼稚園に入っても先生を困らせるのではと不安
はじめまして。私は、3歳2ヶ月と1歳6か月の男の子の母親です。
こちらの、悩み相談でも何点かありましたが、私も長男の極度の怖がりで真剣に悩んでいます。

いくつかある中で一番ひどいのが、テレビやビデオを異常に怖がります。じっと見ている分には良いのですが、自分以外の子供がテレビやビデオに近づいて電源やチャンネルのボタンを触ると「いやー!!怖い!!」と大泣きし、下の子を突き飛ばしたりします。リモコンでチャンネルが変わるという事を理解しているので、自分の家でもお友達の家でもリモコンを見つけたら「ナイナイして」と言ったり触られないように泣きながら必死に自分で握り締めています。下の子がパソコンに近づいても、怖いのか突き飛ばします。

私が長男に「テレビは怖くないよ。ともくん(次男の名前)テレビに近づいても何もならないよ。そんなに怖いんだったら、1回自分でテレビ、カチャカチャ変えてみ。」と言ったら最初は怖いと泣いていましたが、自分でするのは大丈夫なようですが、自分以外の子供(大人は良い)がテレビやビデオに近づいたり触ったりするのは今だにダメです。時間が解決してくれるのでしょうか。
長男がこのような状態になった理由はだいたい分っていて、以前長男が怖がるCMがあってその時以来です。全く怖がる所の無いCMです。

体の成長、言葉の成長は普通だと思います。主人に相談したら「俺も今でこそ、怖いものは無いけど子供の時は、動物怖い、暗い所怖い、病院怖い、水泳怖いで怖いものだらけだった。俺の小さい頃そっくり」と言ってくれたので安心はしましたが、私がそのような事が無かったので長男のテレビを怖がる行動が理解できません。

テレビ以外にも、動物園(特に夜行性の動物のいる建物)も怖がるし、病院や健診に連れて行っても怖いと言って大泣きだし、昨日も下の子の予防接種に行ったのですが長男は何もされないのに大泣きでした。 

4月から幼稚園に入園予定ですが、入園の面接も健康診断も制服の採寸も大泣きで大変でした。
幼稚園の制服が届いて、着せようとしたらまた「怖い〜!!」と泣いてなかなか着てくれませんでした。一度着てしまうと、その後は怖がらなくなりました。

おもちゃでも、ヒーロー物もヘルメットや音の出る変身ベルトも怖いと言います。

一方、次男はまだ1歳なのでこれから怖い物、苦手な物とか出てくるのだろうけど今の所は、怖い物が泣くどこでも、機嫌が良いので連れて行きやすく親として育てやすいです。同じように育てているのにこの性格の違いは何だろうと思ってしまいます。個性だと言うことは分っています。しかし、長男の怖がりも本人が一番克服したいと言うのも私は理解しているつもりです。

よく子供達を公園に連れて行くのですが、長男も次男も人が好きで同じくらいの年の子を見つけると「遊ぼー!!」と言って仲良く遊んでくれるのですが、幼稚園に行きだしても楽しんで行くと思いますが怖い物が多すぎて先生を困らせるのではないかと心配でなりません。よく、高い所やすべり台が怖いと言うお子さんもいらっしゃいますが長男は怖がりでも高い所は全然平気です。

長男の極度の怖がりについて何かアドバイスください。宜しくお願いします。

(横山 さん)


横山 さん、ご相談いただき御礼申しあげます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。

幼稚園の人間という立場でお話させていただければ、ご心配にはおよびません、ということになります。新しく入園されるお友達は、それぞれの家庭で、それぞれの教育方針に基づいて育てられ、個性も体形もひとりひとり違う。このことを判ったうえで保育しますので、幼稚園は全く白紙の状態でお引き受けします。
もちろん○○ができていたらいい、○○くらいはわかって欲しい、という「願望」はあります。でも、私は「○○できていれば、こしたことはない」と思っています。
つまり「できていればいいのですが、できなくてもいいんですよ」という考えです。

怖がりだって同じだと思います。子どもの場合、どうしても知っている(使える)語句が限られています。少し不安になれば「怖い」という言葉になるのも当然です。
例は違いますが、嗅いだことのない匂いに気付くと「臭い」と表現します。これは私が園で大工仕事をしていて、木を切っていたとき。その木の香りを嗅いだ子どもが言った言葉です。ですから「子どもって、そんなものよ」という気持ちで接していますので、大丈夫ですよ。

それから…ご家庭でできることとして、「怖い!」と言ったら「大丈夫よ」と言うのでなく、「そう、怖いのね」と共感してあげてください。怖いのはお子さま。いくら「大丈夫」「こんなの、何でもないでしょ?」と言っても、それは大人の感覚です。当のご本人が恐怖感を感じ、助けを求めているのですから、「こんなことぐらいで…」と思わず「そう、怖かったのね!」とその気持ちをくみとって、共感してあげること。子どもの気持ちに寄り添ってあげることが一番心が安定すると思います。

まだ入園までに日があります。「治るにこしたことはない」という気持ちで接してあげてくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)




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