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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など おとなしい・いじわるされる・元気がない
リーダー格の子から、仲間外れを強要されたり、本人が仲間外れにされたり
6歳10ヶ月、女の子の母です。
偶然、幼稚園で娘が仲間はずれにされている現場を目撃しました。娘は懸命に涙をこらえていました。いつもはとても仲良く遊んでいるグループです。娘は、これが初めてのことではないということ、グループのリーダー的存在がいて、その子以外は全員仲間はずれにされた経験がある事などを教えてくれました。

その日は「悲しかったね」とたくさん抱っこをしてあげました。そして「仲間はずれにされたら、他のおともだちと遊んでもいいんだよ。嫌なことは嫌と言ってもいいんだよ」と話しました。
ただ、私自身もそのような経験はあるし、だれもが通る試練だと思い、その時はそのまま見守ることにしました。

これが2ヶ月前の話。ところが最近、その仲間はずれ等が悪化しているような気がします。本人からは全く話さないのですが、別のお友達や、同じ園に通う4歳の弟のはなしによると、仲間はずれにされる他にも、グループのリーダーに怒られたり、物を投げられたりしていることがあるようです。
本人に聞いてみると事実だということ。娘の話によると、リーダーの子から誰々と遊んじゃだめとか、誰々とはお弁当を一緒に食べてはダメ、とか言われるそうです。また、そのリーダーの言うことを聞かないと「絶対許さない!」といって怒られると言うのです。とても怖いそうです。
そして、なんでかわからないけど、突然口をきいてくれなくなったりするときもあるのだそうです。
娘は被害者の時もあれば、加害者のときもあるわけです。
仲間はずれや嫌がらせをされたり、したりするのはイヤだし、その子はとっても怖いけど、それでも、娘はその子のことが大好きだし、一緒に遊びたいと言います。

嫌がらせされているときはそれは辛いはずですが、娘は毎日元気に楽しそうに登園しています。娘は明るくて、元気で、運動神経もいいし、何でも上手にこなします。
甘えん坊ではありますが、とても我慢強く、愚痴や弱音は言いません。そして、とても優しい子です。

子供たちで解決できる段階を超えているような気がして、私は幼稚園の先生に相談してみました。すると、娘とそのリーダーの子はとても仲良しでいつも一緒にいるように見える。娘が嫌がらせを受けたりしているのは全く気がつかなかったとのことでした。
その後先生は子供たちと仲間はずれについての話し合いをしたそうです。そしてさいごに一人ずつ呼び出して、お友達の名前を教えて。という質問をしたそうです。娘はリーダーの名を。リーダーは娘の名を言ったそうです。そして、他のお友達の口からは娘の名まえが出ていたそうです。その話を聞いて、ようやく理解できました。リーダーの子は娘を独占したかったのでしょう。それが歪んだ形で出てしまったのだと思いました。

「自分が、または友達が仲間外れにされそうになったら、ほんの少しだけ勇気をだしてイヤだって言ってみて、みんなあなたのことが大好きなのよ」と言ってみましたが、娘にはとても難しいことのようです。あまり現状は変わりません。

幼稚園の先生方にはもう少し注意してこどもたちを観察してほしい。何か問題があれば、その都度注意してほしいとお願いしました。
残り少ない園生活を楽しく過ごしてほしいと思うのですが、どのような言葉をかけてあげたら良いのでしょうか?

(イーヨー さん)


イーヨー さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
ご相談文を読みながら、「ははあ、これは…」と思っておりましたところ

> その話を聞いて、ようやく理解できました。
> リーダーの子は娘を独占したかったのでしょう。
> それが歪んだ形で出てしまったのだと思いました。

と私が言おうと思っていたこと、言われてしまいました。そのとおりだと思います。
子どもの世界は単純なようで複雑です。言葉の数が大人のように多くありません。でも心の葛藤は大人と同じ。いや、仕事とかお金の問題がからんでいないだけに、純粋ですから、気持ちの「ゆれ」はそれ以上だと思います。その気持ちを少ないボキャブラリーを駆使して、何とか伝えようとするものですから、時には誤解があり、時には手が出ることになり、それを納めるのは並大抵ではありません。でも、語彙が多くなり、自分の気持ちを表現できるようになると、案外治ってしまうものです。

きっとリーダー格のお子さまも悪気があって行っているのではないようにも感じます。おそらく根は小心者で、その気持ちを隠すため、わざと強がっているようにも思えます。幼稚園でも気付いてくれているようですから、幼稚園内の出来事は幼稚園にお任せする。時々様子を聞いてみて、もし同じようなことが起きているようでしたら、その都度ご相談ください。このような問題は幼稚園だけ・ご家庭だけでは解決せず、幼稚園とご家庭が連絡をとりあい、お互いに子どもを中心にして見詰め合うことが一番の解決方法だと思います。

そしてご家庭におかれましては、ゆったりとした気持ちで、安定した状態で過ごせるよう考慮していただければ幸いです。その安定が精神的な「ゆとり」を産み、視野も広がり新たな友達関係を作るように思います。

ご参考になれば幸いです。

(アドバイザー:井上智賀)




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