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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
ママ・パパの悩み 人間関係
息子と義父母の関係がよくない
2歳の息子がいます。
この息子と義父母の事についてお願いします。

あまり関係がよくない状態になり、主人にも相談し、しばらく距離をおく形をとっているのですが、子供への影響などが気になっています。

義父母は近所におり、可愛がってもらえるのならと、お祝い事をお願いしたり、割と積極的に会う機会を設けていました。
1ヶ月に1度は会ってもらっていますが、子供がなかなか懐きません。
会っても泣き出したり、慣れるまでに時間がかかります。
行くと私から離れず、遊びにも消極的です。
いつも息子は、活発に動き回り、お調子者です。
人好きで自分から近寄っていったりする方で、私以外の人との遊びも好むので、どちらかといえば心配でした。
そんな息子を不思議に思い、考えていました。

以前、預けた事があるので、まだ不安がっている事。
義父母が乳児・幼児を理解してくれず、子供観の違いが大きい。
家の雰囲気。
大きくはこんな事が考えられました。
孫への楽しみや期待もあったと思いますが、義父母が考えている子供像と実際の息子に違いが大きく、主人が何度か話したようですが、なかなか聞き入れてもらえませんでした。
息子は可愛がってもらえてると感じてるとは思うのですが、そんな義父母にどうしていいか分からなかったかもしれません。
なかなか思い通りにいかない息子に嫌気がさしたのか、厳しさのある義父母ですので、私への躾批判になったのですが、息子にも矛先が向くようになってきました。
会ってもらっても、どんどんエスカレートしているだけで、このままでは息子と義父母の関係が悪くなるように思いましたし、息子の様子を見ていても不憫に思えてしまいました。
そして主人に相談し現在に至ります。

今回はこのような形でしばらく様子を見たいと思いますが、できれば息子と義両親の関係に介入したくありませんでした。
子供の成長はまだまだこれからですし、色々な人がいる事も知ってもらうにも義父母の事は子供に任せておいても良かったのかとも思います。
今後の事も考えて、ご相談させて頂きました。
何かご指摘、アドバイスありましたらお願いします。

(ひな さん)


ひな さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。

この問題ですが、先ずどこにでもある問題であるということ。これを最初にお話させていただきます。
義父母、つまりおじいちゃん・おばあちゃんとの関係ですが、年代によって「常識」も全く違います。

例えば…おばあちゃんは布オムツが当然の時代だったかも知れません。「私の時は、冬で寒い時でも洗濯していたのに、今の母親は楽ばっかりして…」という意見も当然出ることでしょう。でもおばあちゃんの時代は布オムツしかなく、今は便利なものが増えた。それを使うことが常識になっているのに、どうしても自分の時代・自分のやってきたことが中心になりますから、それを受け入れることができないのです。
実際、その便利なものの「恩恵」にあずかっていないのですから、理解しろと言っても無理なのです。そこをまず理解してください。

古代メソポタミアの象形文字を解読していたら「今の若い者はなっていない」という意味の言葉が書かれていたそうです。いつの時代も最先端の「文化」があって、それを柔軟に取り入れられる世代と違和感を覚える世代のギャップは埋まらないのです。ここは「理解してください」と言っても無理です。絶対に受け入れてもらえません。断言します。ですから「あの年代はそういうものなんだ」と割り切る決断も必要です。

子育て観についても全く同じでしょう。「こんな子どもが理想」という姿、おじいちゃん・おばあちゃんの世代と今の世代、全く違って「当然」なのです。だって社会そのものが違います。遊びの形も方法も、全て違います。
ご家庭においては「いいよ」と言われているものも、おじいちゃんの家では「ダメ」と言われる。これはよくあることです。幼稚園でもそうです。ご家庭では「いいよ」でも集団となりると「これはやってはいけません」という「お約束」になる。世代や集団が変われば、その判断基準も変わります。様々な場面でそれを経験していくうち、その場その場に対応した行動がとれるようになるものです。

お子さまはまだ2歳ですよね?たった2年しか人生経験がないのですから、とまどいはあって当然でしょう。これも貴重な体験になると思います。今はどんな些細なことでも「学習」している時期なのです。

ひなさんの場合、ご主人様が間に入ってくださり、何かと「交通整理」をしてくださるようです。この交通整理、意外と大変なんですよ。あっちからは「イヤミ」こっちからは「グチ」。その両方が理解でき、その両方の正しさもわかる…。その心労もお察しください。でも何かと気を使ってくださるご主人様がいらっしゃる。これは大きな支えになるでしょう。

私にはよい解決方法、思い浮かびませんでした。ただいえることとして、保護者としてお子さまの責任をとる立場はおじいちゃん・おばあちゃんでなくご両親様である、ということ。ならばご自身が理想とされる子ども像を実現されるのが最もよい方法ではないか、ということです。子育てに正解はない。だから難しくやり甲斐があるのです。どうぞ最愛のご主人様とご相談のうえ、最良の選択をされますことをお祈り申しあげます。

(アドバイザー:井上智賀)


ひなさん こんばんは、中井と申します。宜しくお願いいたします。
ひなさんのお子さんは現在2歳なんですね。
とても可愛い頃なのでは?と思います。

お近くに義父母さまが見えるとの事で、お子さんとの交流を心がけられたこと私は決して間違っていたとは思いませんよ。
下手すれば盆暮れぐらいしか義父母の会わせた事がない!何ていう声も多い中ですから、とてもよく出来たお嫁さんではないかと思います。

井上先生もおっしゃっておられますが、子育てに正解は私もないと思います。ましてやひなさんや御主人と義父母様の世代には考えや価値観にかなりの差が有る事は私も同感です。
ひなさんの御年齢は推察できませんが、もし仮に20代後半ぐらいだとしたら義父母様は戦後ギリギリかそれより少しお若いぐらいで、それこそ育児から物をどう与えるかなど育児の細部まで殆ど噛み合わない事のほうが多いの
かもしれないです・・・。

でも会う機会などを設けられてお子さんが懐かないとなると辛いですよね。

「なかなか思い通りにいかない息子に嫌気がさしたのか、厳しさのある義父母ですので、私への躾批判になったのですが、息子にも矛先が向くようになってきました。
会ってもらっても、どんどんエスカレートしているだけで、このままでは息子と義父母の関係が悪くなるように思いましたし、息子の様子を見ていても不憫に思えてしまいました。」

このようにひなさんが感じられたのですから、距離を置かれるのも一つの選択肢として必要な時でも有るのかな?とも感じました。
ただ世代に関係なく性格の合う合わないうのも有る事ですし、距離を取りつつ新しい関係を構築される事もまた大事なのでは?とも感じますよ。
お子さんが保育園なり幼稚園なりに行かれるようになれば否が応でも会う時間は減ってしまいますし、お子さんがもう少し大きくなればまた関係も変わっても来ると思うからです。

もし義父母様からの言葉でなるほどと思えることは御理解してあげたら良いと思います。でももっと大事なことは御主人とはしっかりお話しをされる事だと思います。
お子さんにとって義父母さんが絡んできて一番混乱するのは、お父さんとお母さんの論点が異なる時だと思うからです。
それぞれの都合も折り合いもあることだと思うのですが、幸いひなさんのご主人様は間に入って下さるご様子なので、義父母さんとお話しになることは
御主人を介してもらって、御主人とはお子さんの事御夫婦のこと・・・色々お話を重ねてこれからお進めになるのが一番だと思います。

季節の変わり目ですので、お身体は大事に頑張り過ぎないようになさってくださいね。

(アドバイザー:中井 幸子)




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