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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
カラダのこと 3歳児以上
姉妹とも便秘がひどい
三歳の娘と三ヶ月の娘の便秘で悩んでいます。
二人ともそうなんですけど、新生児時代は一日10回ほども出ていたうんちが三ヶ月くらいからピタリと出なくなってしまうのです。
三日か四日に一度・・・ひどい時は1週間ほども出なくて、そんな時は仕方なく浣腸をします。

よく言われる、のの字マッサージや綿棒浣腸も全く効果なく、柑橘系の果汁もダメです。
母乳オンリーなので私の母乳が悪いのかなぁなんて悩んだりします。
上の子は未だに便秘気味でやはりうんちは三日か四日に一度です。
便秘が原因と思われる腹痛で救急車で運ばれたことも二度あります。
義母は「お父さん(旦那)も小さい頃便秘で浣腸でいつも出してたから遺伝だからしょうがない」と浣腸を買いだめして使うことを進めるのですが、浣腸は癖になりそうでできれば使いたくないのです。

上の子は 食べ物などとても気を使っているし、毎日トイレに座る習慣もつけていますが効果なし・・・・。
本当に遺伝なんでしょうか・・・??
上の子の検診のたびに相談はしていますが、あまりいい返事はもらえません。

(えりりん さん)


こんにちは、えりりんさん浜田です。
余りに便通がないと、腹痛を起こしたり、食欲が無くなったりしますし、ご心配ですね。

色々悩まれて、勉強もされ努力もされているようですが、なかなか結果が出ないのは辛いですね。
体格や食事の量などは良く分かりませんが、小食でないとしたら大変ですね。

医師か、保健師などに相談されてはどうでしょうか。
また、姑さんのおっしゃるように遺伝ということも言われていますが、この点についても専門家の意見が聞けますよね。
間違い無く、便秘とは言いながら、大きく日々子どもさんは成長していますから、何時までも同じ状態ではないと思います。できれば笑顔でお子さんと遊んであげてください。きっと良くなりますよ。

(アドバイザー:浜田栄子)


えりりんさん、初めまして。管理栄養士の秋山と申します。

便秘でお困りとのことですね。特に小さいお子さんが便秘となると、心配もより一層かと思います。しかもマッサージ、綿棒、柑橘果汁もダメ、とのこと・・・あらゆる方法を試しており、苦労されている様子がとっても良く分かりました。
しかし、母乳が悪くて便秘になるということはありませんので、ご心配なさらなくても良いでしょう。母乳には自信を持って下さいね!

お子さんの便の形状はどのような感じですか?
例えば、うさぎの糞のようにポロポロしている固い便ならばけいれん性便秘といい、大腸の動きが強すぎて腸がけいれんし、便が出づらくなっていることが考えられます。
また、太くて固い便の場合は直腸性便秘といい、直腸への刺激が鈍くなっていることが考えられます。これは浣腸を常用しているとなりやすいと言われています。
他にも弛緩性便秘という、内臓が下垂して腸を圧迫してしまうために便の通りが悪くなってしまうタイプもあります。これは近年の女性に多いと言われています。運動不足など筋力が低下することで起きやすくなります。

まずは全般的な便秘の解決方法を考えてみましょう。これはえりりんさんが試しているように、大人と同じことが言えます。
復習として、便秘の基本的な解決方法は、
1、食物繊維を充分に摂る
2、腸内を善玉菌が育ちやすい環境に整える
3、腸に適度な刺激を与える
となります。また、大腸は水分を再吸収する働きがあるので、水分不足の場合も便が固くなりやすいと言われています。

まず、食物繊維の件ですが、食物繊維には様々な働きがあり、水溶性(水に溶ける)と不溶性(水に溶けない)があります。基本的にはどちらも必要ですが、そのうち不溶性の繊維をしっかり摂ると、便の量を増やして腸を刺激し、便意がつきやすくなります。
不溶性の繊維が多い食品は、豆類(納豆、おからなど豆の皮ごと食べられるもの、小豆など)、南瓜、根菜類、海藻類、さつま芋、果物の皮(みかんなど)です。これは現代の食生活ではかなり不足している部分だと言われています。

注意しなければいけないのは、けいれん性便秘の場合は逆になります。この場合は腸を刺激することでかえって症状をつらくさせてしまうことがあります(お腹が張ってガスばかり出る、という感じです)。この場合は繊維の少ない食品(白身魚、卵、じゃがいも、にんじん、豆類(豆腐など、繊維を除いたもの)、大根、葉ものの葉のやわらかい部分など)を中心にし、また医師に相談したほうが良いでしょう。

余談ですが、私は便秘の方によくプルーンを召し上がって頂いています。これはかなり効果があり喜ばれます。プルーンには便を緩くする効果があるのだそうです。お子さまがお嫌いでなければプルーンを水で煮てやわらかくしたものや、プルーンジュースやプルーンエキスを少量与えてみても良いでしょう。
もちろん、まりりんさんの仰るように、柑橘類も効果があります。

次に、腸内細菌を整える話ですが、善玉菌を上手に育てて悪玉菌とのバランスを整えることが便秘改善と予防につながります。これはビフィズス菌とそのえさになるオリゴ糖を増やす事なのです。ビフィズス菌はヨーグルトなどの発酵した乳製品、オリゴ糖は野菜や果物、豆類に多く含まれているので、しっかりごはんを食べ、必要な便のかさを作ることが大事だと言えます。

3番目の適度な刺激、ということですが、これはまりりんさんがなさっているように、決まった時間にトイレに座らせることがひとつです。また、起床時に水分(水またはぬるま湯)をしっかり与えて下さい。身体はからっぽの胃に食物が入ると腸が動くように出来ていますから、これも刺激のひとつとなります。
また、水分を食事時間以外に充分摂ることも、便を排出しやすくするコツです。
他に、これは問題無いと思いますが、元気に遊んで身体を動かして腸に刺激を与える、という一見原始的に見える方法も実は大事なことですから、お腹のマッサージは続けてみて下さい。

乳幼児の便秘についてですが、もしかしたら母乳不足なのかもしれませんね。現在3ヶ月とのことですから、ミルクを飲む量がある程度定まってきて、以前より摂取量が減っていることが考えられます。そうなると便の材料が減ったわけですから、便自体も減ってくるかもしれませんね。もう少しご様子をみて頂くのがよいのかもしれません。
ただ、腸自身に問題があることも稀にあるので、ご心配ならば医師に相談してみて下さいね。

便秘が改善し、ご姉妹が元気に育ちますよう応援しています。
ご参考になれば幸いです。

(アドバイザー:秋山ゆか)




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