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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など おとなしい・いじわるされる・元気がない
お友達にされた嫌なことを、妹にするようになった
4歳の息子と2歳の娘がいます。息子のことで相談があります。

最近公立幼稚園の就園前クラス(週2程度の通園)に途中入園しました。もともとお友達と遊ぶことが大好きな息子は大喜びで通園していますが、お友達との関り方に問題があるのです。

ある一人のお友達のことが大好きな息子は、幼稚園でもついてまわっているようなのです。その子は今年の春から通園していて、とても活発な子なのでお友達もたくさんいます。なので息子のことを邪魔に思うこともあるようで「ついてくんな!」と突き放されることも。
しかし息子は流行りのカードを幼稚園に持って行ってその子に見せ、気を引こうとしたりします。「あれ持って来い」など使われていたりもします。なのでまるでボスと子分のような構図ができているのです。

その子は言葉使いが乱暴(特に息子に対して)なので最近はその真似をして息子が妹を攻撃するようになってきたのです。

ある時その子が頭をぶつけて痛そうにしていたので、息子が「大丈夫?」と声をかけると「おまえが大丈夫とか言うな!」と言うのです。息子は困惑の表情だったので私は腹立たしい思いを押さえその子に「○○はね、心配してるから言ってるんだよ。そんなときは『大丈夫だゼイ!』って言ったらいいんじゃない?」と言いました。するとその子は「エヘへ・・・大丈夫だゼイって?」と子どもらしい反応を見せたので安心したのですが、今度は息子が妹に対して「そんなん言うな!」とか言うようになったのです。

その他にも、その子は息子の言うことやすることをとりあえず否定するので、その影響を受け息子も妹に対して意地悪になったような気がします。一概にその子の影響とは言いきれない部分もありますが、自分がされていることを自分より弱い妹に仕返しをしているように見えるのです。
息子はまだ言葉が明瞭に話せず同じ年頃の子に比べ精神的に幼いので、からかわれる対象になりやすいのかもしれません。時期がくれば息子なりに判断するのではとも思うのですが、影響されやすい息子の性格、まだ言葉がしっかり身についていない時期ということを考えると、親として見過ごせないのです。

他のお友達と遊ぶことを促してみたのですが「○○くんがいい」と言います。先生に何気なく言っても「○○くんは人気がありますからね…」ということでした。家に遊びにきても同じような調子なので注意はしたいと思いながら、何も言えない状態です。でも息子がその子と遊びたいと思うということは、息子なりにその子といて楽しいということになるのですから、様子をみていればよいのでしょうか?

(ひじき さん)


ひじき さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
ご相談内容、拝見いたしました。お母様としてはご心配ですね。
子どもの世界では友達関係というもの、それは大人の目からすると異様に映ることもあります。意見が衝突ばかりしているようで仲がいい。楽しく遊んでいるようでも
仲が悪い。本当にわからないことばかりです。
言葉にしてもそうです。よく言われることですが「幼稚園に入ったら言葉使いが悪くなった」という苦情をいただくこともあります。表面的に見るとそのとおりなのですが、ここが子どもの世界、独特のものなのだと思います。

私達は初めて接するもの、どう対処していいか判らないものがあったら、最も簡単な対処方法は「やっている人を見て真似をする」ことです。「まなぶ」の語源は「まねる」だそうです。子どもも少し大きくて、経験のあるお友達のやっている様子を真似て、失敗しながらも学んでいく。これが普通です。でも、子どもの場合、「やっていいこと・悪いこと」「これは常識的に見て恥ずかしいこと」などの判断ができるだけの人生経験がありません。だから「いいこと・悪いこと」全てくるんで真似をします。これもある意味、当然のことで、誰もが通る「道」なのです。

特に男の子の場合、乱暴なことがカッコいいこと、と勘違いしてしまうことがよくあります。ヒーローものにしても、力があって、特殊な能力を持っていますが、その力を誇示するように、たいてい言葉使いも乱暴です。その「強いヒーロー」にあこがれる。変身ポーズを真似する。言葉使いも真似する。これもよくあることなのです。
だいたい男は大人になっても馬力のある車に乗りたがる。「こんなパワーのある車を操れるんだぞ、という自己満足。私を含め、男はいくつになっても「根は子ども」なんです。

今はちょっと乱暴なことをしていて、たいへんな時期でしょうが、これも「これはやってはいけないこと」と判断できるまでの間です。でも、あまりにも目にあまる場合。これは幼稚園にご相談なさり、保育の中で集団の中でお互いに注意できるよう環境を整えていくのが最も効果的かと思います。

お一人で悩まず、どうぞ幼稚園にご相談なさってください。家庭と幼稚園が子どもを挟んで向き合い、より良い方向に向かっていけること、お祈り申し上げます。

(アドバイザー:井上智賀)




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