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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
ママ・パパの悩み 育児のストレス・不安
チック症状が出ている息子に、もっとおおらかに接したいのに・・
初めて相談させて頂きます。宜しくお願い致します。

6歳(小学1年生)の息子と5歳(年中)の娘の母です。息子のチック症状の事でご相談させて頂きます。
小さい頃から人見知りがとても強く、新しい環境に慣れるのにものすごく時間が掛かります。色々な人と関われるよう、小さい頃から大人数で出かけたり他人と触れる機会を多くとってきたつもりですが相変わらず、対人が苦手で学校でもいつもお友達のする事を1歩下がって客観的に見てニコニコ楽しんでいるような子です。学校は嫌がることなく楽しいらしく普通に行きます。

何をするのにもマイペースで、それはあの子のペースで良いとも思うのですが、あまりにも他とのかかわりをしたがらず、だれにあっても挨拶もまったくできず聞かれたことへの返事も出来ないありさまに親として情けなく、そのことでどうしてもきつく叱ってしまいます。

幼稚園では入園から3年目、もうすぐ卒園という時になってようやく電車好きの仲良しのお友達が出来いつも3人でつるんでいたようです。残念ながら3人とも違う学校になってしまい、また一人になってしまいました。幼稚園が一緒のお友達はクラスに10人近く居ますが全く会話や関わりは無さそうです。

入学してから、両手を不自然に動かす事が目に付くようになりました。初めの頃は主人も私も「おかしいよ、止めなさい」といってしまっていたのですがもしかして「チック?」と思ってからは見てみぬふりをしています。ここ2.3日特にひどいような気がして見て見ぬふりをするのもとても辛いです。

習い事は幼稚園でやっている体操教室とヤマハ(グループレッスン)でピアノは毎日少しですが練習させています。
それも、気分の乗っているときには家族を集めて聞かせてあげたり「もう一回聞く?」等と上機嫌ですが、初めてのところでつまずいたりわからないと、グチャグチャフニャフニャ始め、「そんなに嫌なら今日は練習を止めようよ!」と私が言うとそれも気に入らず結局私と押し問答の末、「いい加減にしなさい!!」と怒鳴られる・・・。

私もなるべく怒らずにと思っているものの、勉強の事・日常生活の事など色々蓄積されているもので結構強くきつく怒ってしまいます。傷つけてるなぁと思いながらも。

そんなことも、チック症状の引き金になっているのでしょうか。
娘は生まれながらに下の子で要領もよく、人見知り・泣き虫ながらもまぁ、人並みに何でもこなします。娘と比べてはいけないのですが息子よりも出来る事が多々あるのも事実です。女の子の器用さもあるのでしょうが・・・。
新しい環境と言う事だけでなく、そんなこんなで私がどうしても、息子を怒る事が多いのも息子を追い詰めているような気がしてなりません。
どうしたら、おおらかな気持ちで接する事が出来るでしょうか?また、この手の動きはいつまで続くのか考えると不安です。
何だか、まとまりの無い文になってしまい申し訳有りません。
もし、出来ましたらアドバイスいただけたらと思います。
宜しくお願い致します。

(悠実 さん)


悠実 さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。

ご相談にありました「チック症」というもの、正式には「トゥレット症候群」と呼ばれ、まばたき・顔しかめ・首振り・肩すくめ・腕振り運動などに代表される運動チックと咳払い・鼻すすり・叫び声・卑猥な言葉や不謹慎な言葉。自分や他人が言った言葉を繰り返してしまう音声チックに分類されます。

ちょっと検索してみましたが、あのナポレオンやモーツァルトもチック症を持っていたそうです。ビートたけしさんの、頭をちょっと曲げて、肩をくるっ、と回す動作も一種のチックだそうです。

この主な原因は精神的なストレスや緊張感といわれております。一般的にはご両親との、あるいは友達との何らかの精神的なストレスが関係していることもあるそうです。また、細かな点まで気になる性格。様々なものに興味のあるお子様。気のやさしいお子さまなどがチックになる確率が高いと聞いております。

チック症は精神的なストレスを筋肉の運動で和らげ解消しており、ある意味では、ストレスの信号ともいえます。
一時的にこのような症状のでる子は、決して少なくないようですが、そのほとんどが、短期間に消えていくようですね。

この対処法ですが、できるだけリラックスさせてあげること。うまく言えないときに、「早くしなさい」「きちんと言いなさい」というような言葉をかけたり、言わなくても態度にでたりすると、本人はますます気にして、緊張感が高くなります。そのようなことのないよう、精神的にゆったりとしていられるような環境づくりが大切でしょう。
注意したり、しかったりしないで、そのままに。優しく見守ってあげ、精神的に落ち着いた状態にしてあげることが有効だそうです。(これは、どもりのある子に対しても同じでしょう)

治療についても出来るだけおおらかにのんびりと育てる環境を作ることが必要といわれております。瞬きを例にしますが、決して瞬きをするのでみっともないとか叱ってはいけません。チック症状そのものよりチック症状を持った子ども全体の心の発達をみてあげることが大切です。

チック症状が、人間の価値を左右するものではありません。その原因も、目の病気(角膜炎など)で目をパチパチしていたものが癖になったこともあるようです。決してめずらしい症状ではないこと。これもあわせてお伝えします。

チック症も程度が強いもので、本人も気にして、そのために余計症状が強く出ているような場合は、お薬で抑えることもあるそうですが、たいていは薬を使うまでもなく、治るようです。もし、どうしても気になるようでしたら、お医者様にご相談なさってはいかがでしょうか。

(アドバイザー:井上智賀)




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