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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 入園前の不安・園選び
幼稚園選びで悩んでいる
初めまして。
3歳2ヶ月の娘の幼稚園選びで悩んでおります。

市内の幼稚園をいくつか見学し、
・大人数・バス通園・給食とお弁当のいわゆる普通の幼稚園のA園
・少人数・徒歩通園・お弁当でモンテッソーリ教育を取り入れているB園
の2つに絞ったところです。

まず、幼稚園を選ぶにあたり何を重視しようかと考えたところ、
・園庭や園舎などが窮屈ではなく、(新旧ではなく)綺麗に使っている。
・先生や園児達の雰囲気が良い。(明るい・楽しそう・のびのびしている)
・給食があれば…(私の都合ですが)
・最低限の集団行動のルールが身につくようにしたい。
・娘の良い部分を失わない。(全てを型にはめない)
・自由保育と一斉保育のバランスがよい。(かたよらない)
といったものでした。

うちの娘は活発なタイプで、どこの園に連れて行ってもどんどん中に入ってとけ込んでしまい、行動から見える好き嫌いは分かりません。
好奇心旺盛で初めてのことでも積極的に飛び込めるし、どこに行っても誰と一緒でも臆することなくマイペースでやっていけます。
しかし、活発なのはよいのですが、落ち着きがなく、押さえつけられたりじっとしていることは苦手です。
集中力がないのか飽きっぽいのか一つのことをやるよりあっちこっち手を
つける状態です。
また、言葉も遅くオムツもまだとれていません。

まず、A園は神社に併設されており、神社の行事も参加できます。
園庭も割と広く神社の境内や近くには土手もあるので自然も身近にあります。
見学に行ったときの対応も雰囲気も良く、ほぼ希望にあっています。
しかし、園長先生は宮司さんが兼任されていること、年少児25人前後(担任2名)×2クラス・年中年長児はそれぞれ5クラスずつと規模が大きいのでは?というところでちょっとひっかかっています。

B園は家から一番近いから、くらいの気持ちで説明会に行ってみました。
お友達が三人二歳児のクラスに通っているので、話には聞いていましたが、思っていた以上に興味が湧きました。
各学年15〜20人ほどできめ細やかに見ていただけるとのことでした。
モンテッソーリ教育というものは知らなかったのですが、今の娘に足りない
ものが得られるかも?と感じる部分もありました。
園長先生も担任をもっておられ、お話している感じもとても良かったと思います。
しかし、現在『幼稚園に準ずる施設』であるということ、園が狭いということ、年長さんになったときは人数的に物足りないかなというところでひっかかります。

完璧に希望に合ったところがあるとは思いませんが、集団社会への第一歩だと思うので、なかなか決められません。
言葉が遅いのとオムツがとれないこと、落ち着きがないなどのマイナス部分を重視すべきか?普通の幼稚園でもはみださずにやっていけるのか?
初めて知ったモンテッソーリというものに関心をもち、傾いているだけなのか?
この2ヶ月位幼稚園選びのことばかり考えているので、少し混乱している部分もあり、ご意見をいただければと思います。
よろしくお願い致します。

(ぜん さん)


ぜん さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。

私の持論ですが、幼稚園選びは
1、保護者の教育観と幼稚園の教育方針が合っていること
2、そこで生活する主人公の「子ども」が気に入っていること
この2点がクリアされていることが重要と思っています。

その点、2つの幼稚園はぜんさんのご希望に合っておられるようです。よい幼稚園が見つかってよかったですね。この2つの幼稚園。私は実際に見た訳ではありませんので、あくまでもご相談文から推測するしか方法がないのですが、どちらを選ばれても問題ないのでは?と思います。

そしてモンテッソーリ教育についてもご興味があるようですが、私は幼稚園というところ、「取り入れてはいけない活動」というものはなく「取り入れてはいけない方法はある」と思っています。要はモンテッソーリでもシュタイナーでもフレーベルでも、「こんな子どもに育って欲しい」という「願い」があり、その「願い」を具体化するためにモンテッソーリなりシュタイナーなりを取り入れる、というのなら賛成ですが、最初の目的がなくなり、「モンテソーリをやること」が目的になっているのは賛成しません。
この点、よく見極めていただければ幸いです。

気になった点ですが、B園の「幼稚園に準ずる施設」というところです。幼稚園というところは、文部科学省が設置基準を明確にしており、定員に対する園庭の広さ、保育室の面積、備品の数、教員配置など、こと細かな規定があります。そのうえで都道府県知事の認可がないと「幼稚園」として認められません。B園が「幼稚園に準ずる施設」と表現しているのは、何らかの理由でこの基準を満たしておらず、認可がもらえないもの、と推測いたしました。こうなると法律上は「無認可保育施設」ということになります。

無認可保育施設に対する補助は、都道府県にもよりますが、きわめて貧しいのが現状です。おそらくそれを全て保育料で賄うとなると、保育料が高額になってしまうこと。それから幼稚園の就園奨励費といって、保護者の収入に応じて、保護者に対して支給される補助が受けられない可能性もあります。B園には「就園奨励費は出ますか?」と確認する必要はあると思います。

ただ、認可があるなしにかかわらず、子どもにとってよい環境であり、先生がやさしく子どもを見守ってくださるのであるなら、そこで生活する主人公である子どもが満足しているのなら、それは全く関係ないのかも知れません。

オムツの点、言葉が遅いなどの点を考慮するなら、(一般的には)少人数できめ細かな配慮をしてくださる幼稚園のほうが合っていると思います。どの幼稚園にもプラス・マイナスはありますので、この点を考慮され、主人公は「子ども」であること。
その幼稚園で生活するのは子どもなのだ、ということ。子どもの目線で、子どもの視点で選んでいただければ間違いないと思います。

お嬢さんが有意義で楽しい幼稚園生活が送れることをお祈り申しあげます。

(アドバイザー:井上智賀)




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