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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
ママ・パパの悩み 育児のストレス・不安
3歳の娘が赤ちゃん返りが顕著
ちょうど3才になった娘のことでお伺いします。

今年の3月に下の子(女の子)が生まれてからお絵かきをするとき、黒や紫のクレヨンを使って紙に塗りたくるように書くようになりました。以前はあまり気にならなかったのですが・・・。
また、パパが出張で家にいない日で私がイライラしていると決まって口の中(舌のうらで唾液が出るところ)が痛い(見ると何ともない)といってモノも食べずに大泣きします。
最近は下の子がいないときに甘えてみたり、おっぱいを欲しがったりという赤ちゃん返りが顕著に見られるようになりました。どういう心の表れなのか、どうしたら改善するのかアドバイス下さい。普段は下の子にもやさしく接してくれて、近所に仲のいい友達も沢山おり毎日元気に駆けずり回っています。
2年前に今の土地に主人の転勤で越して来たため、実家と離れて暮らしています。また、主人が仕事で週の半分は家にいません。

そんな訳で親子で煮詰まったときに間に入ってくれる人がいません。下の子が親の顔がわかるようになり、全く手の離せない状態になってしまい、私もつい上の子につらくあたってしまうことが多々あります。手をあげることはしませんが、明らかにいじめてるなって自分で思うことも・・・。

このような状況で娘に精神的に悪い影響が残ってしまわないかどうか心配しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

(ねこまま さん)


ねこままさん、こんにちは!(^^)
保育士の遠藤です。

旦那様が出張で週の半分は家にいなかったりで、子育ての悩みを一人で抱え込んでいらっしゃるようですね。
お子さんに、つい「つらくあたってしまった」り、「いじめてる」と自分のお子さんへの行動を恥じてみたり、さぞつらいことも多いことでしょう。
ねこままさんだけではなく、どの親でも、保育者であっても、必ず子育てや保育に失敗があり悩んだりするものです。大きく深呼吸して、「これから直せば問題なし!」と心を持ち直してリラックスしてくださいね。

「下の子(女の子)が生まれてからお絵かきをするとき、黒や紫のクレヨンを使って紙に塗りたくるように書くようになりました。」とありますが、それまでは、どんな絵を描いていたのでしょうか?

3歳ぐらいの子どもの発達過程で説明すると、まだ「殴り描き」は当たり前で、そう問題視することではありません。色使いにしても、「大人にとっての現実」に見えている色と、子どもの描く色は異なることは多くの絵に見受けられます。大人は絵を描く場合、抽象画を描く以外は、見たままの形・色を模写(紙の上に実物のままを写し取る)するのが普通と考えがちですが、子どもの場合、書き写すことよりも、見て感じて、描いて感じて、頭で思い描いて遊ぶことこそが「絵を描く」ことなのです。

絵を描いて遊ぶのではなく、紙の上にクレヨンで色をのせて遊ぶことこそが、子どもにとっての「絵を描く」ことなのです。
・・・ですから、大人が心配しがちな「黒や紫」色ばかりを用いて殴り描く絵の多くに、その描いた子どもの頭の中では様々な色、時には(大人の)目では見えない色までが描かれています。
紙の上では「黒や紫」でしかない色も、子どもにとっては、赤や黄色であったり、虹色であったりするのです。それが、もうしばらくして、手足の機能がしっかりしてくると、殴り書きから形らしきものを描ける力がつくのと同時に、紙の上での色使いにも、それらが表されてくるようになります。
逆に早くから紙の上に、クレヨンの様々な色をのせる楽しさを教えることはできます。(現実の色とクレヨンの色を一致させることを押し付けてはいけませんよ)

ここまでが、3歳前後の子どもの「お絵描き」の基本的な発達過程ですから、よろしければご参考になさってください。


ある親御さんは、普段、何気なく紙と(色数の少ない)クレヨンを与えるだけで、特に家での子どもの描く絵を気にしたことはなかったそうです。ふと気付くと我が子が「黒」ばかり使ってることに、突然、(ある時期から)他の色を使わなくなったような錯覚をして、何か心に問題を起こしているのではないかとの悩みを抱えてしまったような例があります。
それまでの与え方、それまでのお子さんの色使い、絵をもう一度ゆっくり観察しながら、また時間があれば、ひとりで描かせるだけでなく、できるだけ一緒になって、会話を楽しみながら過ごしてあげてください。

多くのお母さんに、下のお子さんが生まれると、つい「おにいちゃん(おねえちゃん)なんだから、しっかりしなさい!」と口走る場面が見受けられます。「がんばって、ひとりで何でもできるようになれるよう成長してね」という願いが、つい下のお子さんに手をとられて、上のお子さんに手をかける時間がないとき、無意識に「自分でできるでしょ!」という言葉となって出てしまうのだと、あるお母さんはお話されていました。
それらの大半のお母さんが、上のお子さんの赤ちゃん返りを体験されているとのことでしたが、ねこままさんはいかがでしょうか?

これからの子育てを大切になされば、充分、今の状況を取り返すことができます。
できるだけ、ねこままさんがリラックスして楽しい子育てができることを私も願っています。なにか迷ったことがあれば、いつでもご相談してくださいね。

ご相談ありがとうございました。

(アドバイザー:遠藤登)


ねこままさん、ご相談いただきありがとうございます。旭幼稚園、副園長の井上です。

文面から推測いたしましたところ、ご主人の転勤でなれない土地に引っ越され、ご主人もお仕事が忙しい。週の半分は家にいない…。こんな中では、何か育児に関して不安があっても、相談する相手も難しいでしょう。そのような中で、一生懸命育児をされている…。ねこままさんの心中お察し申しあげると同時に、その努力に敬意を表します。

現在の労働厚生省は「育児支援」というと、「働く女性の支援」しか眼中にありません。やれ保育所を増やす、駅前保育所を増設する、等々「子育て支援」とはちょっと意味あいが違うものばかり行なっているように思います。
実際に必要なのは、ねこままさんのように子どもと向かい合い、真剣に「私の子育て、これでいいのかしら?」と悩んでおられる方々の支援ではないか?と思います。お仕事を持っておられるお母様は、仕事の時間は子どもと離れています。だから子どもと向かい合っている時間が充実している、といえます。
でも…。専業主婦の方は24時間・365日向かい合っていれば、ストレスもたまるのは当然です。早く労働厚生省もこのことに気づいて、専業主婦の方々の子育て支援に目が向いてくれるといいですね。

さて、前置きはこの位にして、本題に入ります。私の園の宣伝になってしまいますが、旭幼稚園では育児支援サークル「マザーグースの会」を開催しています。現在18組。毎週木曜日、10時から2時間程度ですが、皆さん非常に喜んで参加していただいています。このサークルは活動もさることながら、ティータイムを充実させ、会員の皆さんの「おしゃべりタイム」として利用できることがポイントです。おやつを食べながら、子どもの話題や育児の悩みはもとより、スーパーの安売り情報・芸能ネタ・テレビの番組感想まで様々な話題が飛び交っているようですが、それがストレス解消の場になっているようです。


幼稚園の運営しているサークルという特徴を活かして、幼稚園の運動会にも2種目親子で参加してもらいます。みかん狩り遠足・公園への散歩などもあり、楽しく過ごしてもらっているようです。育児の悩みを言えば「そんなの、うちでもあった!」「心配することないのよ」と逆に励まされ、「うちの子だけじゃない、これでホッと安心した」と言うお母様の話も聞きました。

ねこままさんのご心配は多分これだと思います。自分の子育て「これでいいのよ」という一言があれば自信もつきますし、安定した気持ちで子どもに接することもできると思います。(クレヨンの黒や紫ばかり使うという点ですが、私はそちらの専門家ではないので、ここでは触れることができません。ご了承ください)どうか近くの幼稚園・保育所・児童館などで開催している育児サークルなどを探して参加してみてはいかがでしょうか?だいたい会員制度か登録制度になっていて、小さい赤ちゃんを連れての参加もOKというところが多いと思います。(私の園では生後8ケ月の方もいらっしゃいました。サークルに3年、幼稚園に3年。トータル6年通った方もいるくらいです)公園の仲間とは、また違った意味で親近感のあるおつきあいができると思います。

できれば月1回などという間隔のあくサークルでなく、週1回程度の間隔で開催しているサークルがよいと思います。そこでお友達を見つけ、どんどんお話してみましょう。きっとねこままさんも気分が明るくなり、お子さまも楽しみにサークルのお友達と遊べると思います。口の中の痛みも、これで解消できるかもしれません。

ちょっと勇気を出して、違う世界をのぞいてみませんか?以前の悩みがウソのように解消している自分を発見できるかも知れませんよ。

(アドバイザー:井上智賀)




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