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シンデレラの真似をした格好をしたがる
はじめまして。先生方にご相談があります。

6歳になる息子(年長)のことですが、本屋さんに行くとシンデレラの本を探しては読み、家でもシンデレラの格好を真似ているのか頭に被り物をし、パンツの上からシーツなどで巻きスカートのようにしています。去年幼稚園に入ってからそんな格好をしていたのですが、最近になってエスカレートしているのか、知らない人が家に来ても平気でそんな格好をしているようになりました。

今までも注意したことはありましたが、やめられないようなので見てみぬふりをしていたのですが、このままではいけないと思い、「ママは、その格好は嫌いだからやめてほしい」「あなたは男の子なのだから女の子にはなれないの」と言いました。園ではおとなしく、あまり友達も多くはないようです。以前は女の子とも遊んだりしていました。お絵かきは大好きで上手な方だと思いますが、最近ではお姫さまばかりの絵を描いているようです。正直、この先どんなふうに対処していったらいいのかと悩んでいます。ちなみに2歳違いの弟は戦いごっこが大好きですがこの子は戦いは嫌いです。
お返事よろしくお願いします。

(しんでれら さん)


しんでれら さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
大人の目からすると、男児が女児の格好をしたりすると「この子、オカマ?」なんて将来の職業まで心配したりすろものです。でもこの頃から男の子だから何々、女の子だから何々という「性差」を意識させる必要、あまりないと思います。
戦いごっこ、男の子なら「強いもの」に憧れを持つ子どもが多いことも事実です。
私も小さい頃、まだテレビがモノクロだった時代ですが、当時子どもに大人気のヒーロー「少年ジェット」を真似て仮面などを作って遊んだことを覚えています。でも大人になって、戦争の悲惨さ、戦うことの無意味さを感じるようになったら「戦いごっこ」は嫌いになりました。子どもは深い意味なく単に「強くてカッコいいから」と真似ます。でも、私個人としては、あまりして欲しくない遊びです。(大人になったからこそ言えることなのでしょうね)

しんでれらさんのお子さま、心の優しい子なのでしょうね。人の心の苦しみ・悲しさ。それがわかる感受性の強いお子さまなのでしょうね。どうかその心の優しさを持ったまま、すくすくと成長していただけることを切に願います。
もし、しんでれらさんのお子さまのような人ばかりだったら…。この世から戦争もテロもない、本当に平和な社会ができることと思います。無理に止めさせることなない。そのうち分別がつくようになれば自然にやらなくなるのでは?と思います。

ご参考までに「シンデレラ」という作品、グリム童話の第21話に納められていて、「灰かぶり」というのが原題です。フランスのシャルル・ペローの作品にも「サンドリヨン」というきわめて類似した話があります。この話は当時のヨーロッパで語り継がれている昔話を基にしているのでしょう。
グリム童話の場合、第1版ではマールブルグの救貧院の老女から採取した話をもとにし、第2版からはヘッセンで採取した話と合わさって現在のような話になっています。
初版では「金のくつ(ガラスの靴ではありませんでした)を履かせるために、いじわるな姉2人は継母の命令で指先やかかとを切って、無理矢理靴をはかそうとした」などかなり残酷な表現も含まれています。

もし原本をあたられる場合、「初版 グリム童話集」 吉原高志・吉原素子訳 白水社。第5版といって、グリム兄弟がかなり手を入れた最終版を読みたい場合は「完訳 グリム童話集」 高橋健二訳 小学館があります。
個人的な話になりますが、グリム童話は私も大好きな作品です。日本保育学会で「日独民話の比較文学的研究」という論文を発表したこともあります。でも原本をあたると、これは子どものためでなく、大人のための民話という気もします。機会がありましたら親子で楽しんでくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


しんでれらさん、こんにちわ。

近頃は男の子だから、女の子だからという見方をしないで、子どもの個性を大切にし育ちを見守っています。男の子の色は青・緑、おもちゃは車、戦いごっこ遊びという型にはめないで好きなものは子どもの気持ちに任せてもいいのではないかしらと、園では子どもが自発的に選ぶ気持ちを大切にしています。

お子様にどうしてシンデレラが好きなのか理由を聞いてみてください。6歳は自分の気持ちがいえると思います。へーそうなのと思うことも結構ありますのでぜひ、会話をしてみてください。

余談ですが、ロンドンはゲイの方々が多く美容師やデパートやブランドの販売員、アーティストはほとんどの方がゲイでした。美しいものを見る目があるのですね。でも、見た目は男性です。お祭りやレストラン・カフェなどもその方々のためにあったりなので、ごく一般的な見方です。

シンデレラが好きは、今の気持ちどのように変化していくかまだわかりませんが、子どもの気持ちは、止めずに広い心でみてあげてくださいね。

                                    

(アドバイザー:細谷照美)




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