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ママが帰宅してから寝るまで、立って抱っこを要求
はじめまして。1歳4ヶ月の女の子をもつ母です。
子供が1歳のお誕生日を迎えて、職場復帰し、共働きです。
子供は昼間、私の母にみてもらっています(二世帯住宅)。

子育ては、試行錯誤ですが、毎日なんとかやってます。
ただ、最近、帰宅するのが辛いと思うほど悩んでいることがあります。

立って抱っこ、ずっと抱っこじゃなきゃだめ!!
抱っこ紐なんてだめよ。手でだっこしてね。と体で表現。
すぐ不機嫌になる。抱っこしてても、ぎゃ−ぎゃ−泣くのもざらで、なんで泣くのかわからないことも、しょっちゅう。

これが帰宅してから寝るまで続きます。汗びっしょりかいて泣いてます。
眠いのかと思って寝かしてみてもだめ。ずーっとわめきつづけてます。
もちろん、私が食事、トイレなんて絶対に許してたまるかというように泣きます。
ぴったり抱きしめても、だめなんです。
とにかく立って抱っこ、それでも不機嫌になるときは、もうお手上げです。
私の両親も、困った子だ・・と嘆き、家族中でお手上げ状態なのです。

昼間は、それなりに普通のようです。
ただ、もともとの気質は変わっておらず
・食べない
・寝ない(寝ててもいきなりヒーとか泣くことは昼間も夜もしょっちゅう)
・ねぐずりが激しい
・要求が強い(些細なことでも、しょっちゅう泣いて文句いってます)

保健士さんにも相談しましたが、帰ってくる言葉は、毎回同じ。
「個性ですから仕方ないです」・・・

何が娘をこうさせているのか、原因がわかりません。
原因をさぐってくれるカウンセラーでもいないものかと本気で思います。
昼間働いているので、寂しいと思う気持ちはわかります。
最近はかなり敏感で、見えなくなるだけでどっか行っちゃうんじゃないかと警戒しているのもよくわかります。
でも、必ず私は毎日同じ時間に帰宅し、同じように抱きしめて、今日もがんばったね。と必ず声もかけてます。疲れた顔も見せないようにしています。
なのに・・。
ただ、私の帰宅後の時間は、泣いてわめく娘との戦いの毎日です。
せっかく一緒にいられる時間なのだから、楽しく過ごしたいと思うのですが・・。

疳の虫対策をしてみようと、ツボを刺激してみたり、宇津救命丸をのませてみたりしてますが、効果があったとはいえません。他に対策ありますでしょうか。
保育園に行かせて見たらどうかとも考えていますが、効果的かどうか判断しかねています。

何かアドバイスをお願いいたします。

(おちゃまる さん)


おちゃまる さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
先ずはお返事が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

ご相談内容を拝見いたしましたが、やはり大好きなママと離れたくない。これが一番の原因のように感じます。この「抱っこ」病、始まったのはいつですか?職場復帰された後に出ましたか?職場復帰される前から出ていましたか?おそらく職場復帰されて後のことと推測しました。

お子さまの年齢(1歳4ケ月)ということも合わせて考えてみましたが、まずこの年齢では「目に見えるもの」「視界に入っているもの」が全ての情報源です。(空間認識、と言います)

最初は傍にママがいないと不安になります。自分の目に見えないものは「いない」と判断します。そのうち、「ここにはいないけど、ドアの向こうにママがいる」ということが理解できるようになります。次に「遊んでいる部屋にはママはいないけれど、台所に行けばママがいる」ということが理解できるようになります。その次に、外で遊んでいても「家に帰ればママがいる」ということが理解できるようになります。そのまた次に「お仕事に行っていても、時間になったらママが家に戻ってくる」ということが理解できるようになります。

このように空間認識ひとつをとっても、発達の「順番」というものがあります。ですから、まだそこまで理解できる段階ではなかった。これが最大の原因のように思えるのです。

なぜ「抱っこ」を要求するのか。抱っこされることで安心感を得るのだと思います。もしかしたら「もうどこにも行かないで!私の傍にいて!」というサインかも知れません。
もちろんおちゃまるさんの子育て、愛情不足だ、と言っている訳ではわりません。
本当に子どものことを思い・考え・できる限りの子育てをされていることに敬服いたします。ただ…。
愛情は時間ではない。その質だ、と断言する大学教授の方もいらっしゃいます。たしかに一理あるようですが、私が「子ども」の立場から言わせていただくなら「詭弁」です。なんとか上手な理由を探しているだけのような気がしてなりません。大学の先生であるなら、幼児の心理を勉強したうえで発言すべきです。

子どもの心理・子どもの気持ちを推測するなら、「質を理解する前提として、時間をかけることが不可欠」だと思います。それがあってこそ「質」を理解できるようになる。私はそう信じています。
お仕事でお忙しいこと。これも充分理解できますが、お仕事がお休みの日など、できるだけベタベタする位くっついていただくこと。これから始めていただくのが一番の方法ではないか?と思います。

寝ぐずりですが、本人は眠いのだと思います。ただ、大好きなママが帰ってきた。せっかく逢えたのに、もしかしたら寝ている間にいなくなってしまうのではないか。出かける時は一緒に行かないと、と思う。そのためには寝てはいけない。だけど眠い。このような心理が働いているように推測しました。

これは解決方法がないだけに、深刻です。誰が悪いわけでもありません。でも何とかしないと、ママご自身がまいってしまいます。寝ぐずり。これは大変ですね。
「こうしてみたら、機嫌よく寝てくれた」というものを探すことでしょう。私の長男は車に乗せると寝てくれたので、よく深夜のドライブに出かけたものです。

根本的な解決方法は、このことが理解できる年齢まで待つ。これしかないように思います。この状態で保育所に行っても、同じことの繰り返し。もしかしたら「自分だけを見つめてくれる祖父母」でななく、「全員に等しく愛情を注がないといけない先生」の差がわからず、余計孤独になってしまう危険性もあるように感じます。

たいへん難しい状況なので、解決方法のアドバイスができなかったこと、ひらにご容赦いただきたく存じます。言い過ぎた面がございましたらご容赦ください。

(アドバイザー:井上智賀)




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