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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 登園拒否・行きたがらない・登園後の後追い
運動会の練習が嫌なようで、幼稚園に行きたがらない
5歳(年中)の娘と2歳の息子の母です。
娘のことでご相談させてください。

娘は年少から入園しましたが、入園以来毎朝泣いて登園しています。
私と別れた後は割とすぐ泣き止むそうなのですが、別れる時は「ママがいい!」と大泣きです。
年中の夏休み前ごろには泣かない日が多くなっていてホッとしていたのですが、休み明けからまた元に戻ってしまい、バスが来ると家の中まで逃げ帰って柱にしがみついてしまう始末です。

実は年少のときも、この夏休み明けが一番ひどい状態でした。
どうやら運動会の練習が嫌なようです。
年少のときは運動会までの1ヶ月間、本当に大変でした。
数分おきにおしっこに行ってみたり、一日中手を洗い続けたりしたんです。
手を洗いに行って戻ってくる際に、ほんの少し壁に手が当たってしまっただけで、「うわぁ〜ん!!」と泣きながらまた洗いに行っていました。
本当に、私が見ても怖いくらい、異常な行動が目立ちました。
休日に遊園地に行っても、突然大泣きし始めて、「どうしたの?」と聞くと話したくない、だけど話したい・・・とどっちも出来ずに困っている様子。
結局2時間もかけてやっと話した事は「幼稚園で○○ちゃんが××って言った」と、特にいじめられた内容でもなく、だからどうしたのか?と聞き返したくなるようなごく普通の出来事で、泣くようなことではありません。
結局市販の乳幼児向けの漢方薬を飲ませることで少し心を落ち着かせて、その時期を乗り越えました。また担任の先生も娘に常についていてくださって、気にかけてくださいました。

今年もまたその時期が来てしまいました。
今年は今のところ家ではご機嫌なので、運動会の練習も慣れたのだろうと思っていたのですが、先生の話によればそうではないようです。
運動会の練習が始まると、したくない、と嫌がったり泣いたりしているらしいんです。
いつも家でわたしに「教えてあげる!」とダンスを見せてくれるので、よほど気に入っているのかと思っていたら、園では見ているだけで踊っていないらしいんです。
娘の幼稚園はマンモス園で、秋に運動会と発表会があり、結構力を入れています。
毎朝大暴れして、怪我しそうなくらい(実際去年は道にひっくり返って暴れたので体中擦り傷だらけになったこともありました)抵抗する娘に戸惑ってしまいます。
また去年のようにおかしな行動が出るのではないかと不安です。

私としては、嫌だとかそういう理由で休ませたりすることはしたくありません。
私も娘も辛いですけど、それでも登園させたいと思っていますし、今までずっとそうしてきました。
嫌なことからは逃げられる、ということを覚えて欲しくないんです。
それに正直なところ、娘が登園していることで私も少しリフレッシュできるというのもあります。
我が家は双方の実家とも県外なので身近に頼れる人はいません。
主人は長期の出張が多い仕事で、現在も出張中、来月からは海外に出張です。
出張の無い時でも、ほとんどは深夜まで残業で、ひどい時期は夜中3時4時に帰宅して朝7時過ぎに出かけます。
土曜も休日出勤になる日が多いので、唯一の日曜もつかれきっています。
そんな状況なのでほとんど育児は一人でやってきている感じです。
娘は家でもべったりくっついてくるタイプなので、一人で庭にも出られません。私と同じ部屋で無いと嫌なのだと言います。
そんな風なので、娘が園に行っている間は下の子だけになり、そのときは私も少しラクになるんです。
そんな理由なんて、母親としてヒドイと思いますが、心身ともに疲れてしまった時、少しだけでも娘と離れることで、娘との関係を保てている気がしています。

これから本格的に運動会の練習が始まります。娘のことが心配です。
私自身、そんな娘にイライラせずに過ごせるかどうかも心配です。
泣いてしまう娘、運動会の練習を嫌がる娘をどう諭したらよいのでしょうか?

(ピーチ さん)


ピーチ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
登園時に泣く、ということ。これはめずらしい事でもなく、どこの幼稚園でもあることです。事実、こちらのご相談でも過去に何度もありました。

私は「ママが愛情あふれる子育てをされている証拠。だから大好きなママと離れるのに不安があるのでしょう。けれどひと泣きして、気持ちが落ち着くと、同年齢のお友達と遊ぶ楽しさがわかっているので、興味がそちらに移っていく。もう少しの辛抱ですよ」とお答えしていました。

ただ、今回のご相談は、それに「運動会の練習」ということが加わっています。これが心の中を複雑にしているように感じました。
ピーチさんには申し訳ない表現になってしまいますが、子どもは言葉の数も多くなく、また複雑な心の表現が苦手です。ですから実際の感情と言葉に出した表現が全然違うこともあります。例えば…
「何となく体がだるいから幼稚園に行きたくない」と思っていても、それがうまく表現できず「いじめられる」になってしまう場合もあります。真相は「よくわからない」のが子どもの世界なのです。

これをふまえて今回のご相談、私なりに考えてみました。運動会の練習に何かの原因がありそうです。ただ、本人は「見ていて参加している『つもり』」の部分があるように感じました。だから実際は自分がやっていなくとも、ダンスなどをママに教えてくれるのでしょう。本人にも「やってみたいな」という気持ち。これはあるように思います。ただ、その練習の方法というか、練習に行くまでの子どもの気持ちの持っていき方・高め方(私達は「導入」と言います)にピーチさんのお子さまの「気持ち・思い・願い」とズレがあったように感じます。

ピーチさんご自身の事情もわかりますので、幼稚園のお休みは不可能と思います。
ならば担任の先生に「どうしても無理なら運動会は見学でいいので、しばらく練習を休ませてください」とお願いしてみるのも方法のひとつに挙げられると思います。
参加していなくとも「あれをやらなくちゃいけない」という「思い」がプレッシャーになっていることも想像できます。お家でダンスを見せてくれる位ですから、本人にも興味があると言えますが、きっと完璧主義のお子さまなのでしょうね。「もし間違ったりしちゃいけない」という思いが強く、それが参加の障害になっているようにも見えました。
だからこそ「どうしても負担になるのなら練習を休んでいいよ」という「受け皿」を用意してあげることがお子さまの精神安定につながるように思います。

運動会や発表会など、公開行事は幼稚園としても熱が入る。これはわかります。ただ、「立派にできた」ということ「子ども離れしたものを見せる」ことが「いい運動会・発表会」なのか。これは疑問があります。それよりも「昨年はこうだったけど、今年は違うなあ」というお子さまの成長を感じ取っていただける「場」として見ることのほうが数段素晴らしいことと思います。
そのうえで、運動会当日、かけっこでも何でもいいです。ひとつでも参加してくれたら、結果(順位)でなく、その努力を認め・誉め・伸ばしてあげてください。その「ヤッター!」という経験が次のステップに進む原動力になるように思います。

(アドバイザー:井上智賀)


こんにちは ピーチさん、浜田です。

気持ちはみんなと一緒に運動会の練習をしているつもりなのでしょうね。
本当は皆といっしょにやりたいのですよね。
でも、皆の中でするというのは娘さんにとってはとても葛藤があるのでしょう。うまくやりたいけれど、まちがえたらどうしよう、友達におかしいとか変だとか言われたらどうしようと、頭の中が混乱しているのかもしれません。

練習の様子や踊りの内容などがわからないのでなんとも言いにくいのですが、友達ができなかったり、間違えたりした時の先生の対応を見て、不安になっているのかもしれませんね。
自分に言われた言葉でなくても、自分に言われたかのように受けとめて不安になることもあります。結構力を入れているということですから、プレッシャーをかけるような言葉で励ましているのかもしれません。

> 私としては、嫌だとかそういう理由で休ませたりすることは
> したくありません。
> 私も娘も辛いですけど、それでも登園させたいと思っていま
> ですし、今まずっとそうしてきました。
> 嫌なことからは逃げられる、ということを覚えて欲しくない
> んです。

この気持ちはとても良く解ります。私も子どもがいますから我が子には嫌でもせんといかんこともあるし、時には嫌な事ばかりかもしれんけど、やるべきことは責任を持ってやるという様に言っております。特に現在は大人として仕事をしていますから、これは良く解っていると思います。三つ子の魂百まで・・と昔の人は言いましたが全くその通りだと思っています。

しかし、娘さんの場合はどうでしょうか。あまりにも極端に嫌がっています。
また、嫌な理由は自分ではどのように思っているのでしょうか。
余裕がある時にゆっくりとおはなしをしたことはありますか?
お母さんが、自分の想いをいっぱい聞いてくれて、共感してくれるということはとても安心できます。辛い時に安心できる存在があればいいなあと思います。

> それに正直なところ、娘が登園していることで私も少し
> リフレッシュできるというのもあります。

当然のことです。同居したり、近くに実家があったりすると、買い物に行ったり、自分の趣味をするときは子どもを見てくれる人がいて、ほっとしたり、発散できる時間がありました。だから当然リフレッシュをすることも大切な目的です。
だから、当然のことと考えてください。

運動会に元気に楽しく参加して欲しいのは、親だけでなく本人も担任もみんなが願っている事です。でも本当は練習さえも嫌がっているという事実は親として残念ですしイライラもしますが、小学校、中学校とこれからも本人が
望まなくても何回も運動会を経験していきます。

今回は、本人がどのよう考え、どのようにしたいか話し合って、安心して運動会に参加できたらと思います。
参加というのは実際に踊ったり、走ったりしなくても、運動会の競技を見ることも参加と考えて下さい。ちょっと頑張ったら出来るというのなら応援をして上げたいですが、かなり無理をしないと出来ない様ならば、見学という参加もいいのではないでしょうか。

(アドバイザー:浜田栄子)




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