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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など いじわるする・噛み付く・乱暴する
園でお片付けができないことから、物を壊すなどの行動に・・
6歳の長男のことで相談があります。
生後7ヶ月から現在の認可保育園に通っています。とにかく集中型で物を作り上げたりするのが大好きです。(ブロック、お絵かき、絵本…)

半年くらい前から園での生活で問題を起こすようになりました。
物の取り合いでお友達を怪我させることは日常茶飯事、最近は先生と衝突して逆上して物を投げることもしばしばのようです。だいたいの発端は、お片づけの時間に、まだ自分はこれを完成させたいのに続けさせてもらえない、無理矢理作りかけのものを先生に取り上げられてしまったなどです。

園からの説明では、小学校への入学準備として、今は遊びの時間、今からお片づけの時間…といった気持ちの切り替えができるようにしなければならないと言われています。どうも本人はその気持ちの切り替えがうまくいかず、お片づけをする気になれないみたいです。先生に自分の気持ちを理解してもらえなかったり、先生の言動に納得がいかないととっさに物を投げってしまったり、なにかを蹴ったりしてしまうようです。これでガラス戸を2枚割っています。わざとではないようで割れてしまうと我に返り、とても反省している様子です。

家での生活はというと、納得がいかないことがあると座り込んで足をバタバタ。決して物を投げたり、蹴ったりはしません。園と家での行動が違い、家で厳しく言っているせいで保育園で開放的になり、大きなことをしてしまうのか…。私のほうは男の子の兄弟ということで激しいけんかが絶えなかったりして毎日のように大きな声で叱っています。主人のほうは夜勤なので土日くらいしか一緒にいることがなく、普段は顔を合わせない分平日はとても優しいお父さん、しかし土日はなにかあればかなり厳しく叱っています。特にお父さんに叱られることが怖いようです。

先生のほうから子供が物を投げると言われた時には、子供と一対一でじっくり話して、もう二度としないと約束させたのですが、翌日また同じことをしてしまいました。話している最中はとても反省していて涙を浮かべているのですが、またやってしまいました。ほとほと困り果てています。
なにかよいアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします。

(くみよむ さん)


くみよむ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
たしかに「物を投げる」のはよくないですね。年齢的なことを考えますと、そろそろ自分の気持ちをコントロールしていくことも覚えないといけない年齢です。ただ、自分の気持ちが高ぶってしまい、抑えきれなくなるのだと思います。ここは何度も、時間をかけて、同じような行動に出た(又は物を投げそうになった)とき、しっかり注意する。これを繰り返すことが大切ではないか、と思います。

私の園で、この5月にあったこと、お話させていただきます。
年長さんのクラスです。年長さんのクラスでは、ブロックで遊んでいても、お帰りの時は一度片付ける(ブロックが入れてある箱にもどす)ことが「約束」でした。でも、ブロック遊びが大好きなお友達から「一度壊すと、次に最初から作らないといけなくなる。そのままにしておきたい」という意見があがったそうです。巨大なロボットを作りたかったらしいのですが、あまりにも大きいため、ブロックを独占する弊害、また片付けるのも手や足やパーツごとに分解しながら箱に入れようとするため、お帰りの時間に間に合わないなど、いくつか問題が出ていたそうです。

私は「いい機会だから、子ども達同士で話し合いをさせたら?」と担任に提案しました。

その結果「やはり片付けるべき」と「片付けなくていい」という意見が々。傑作なのは「今まで片付けることになっていたのだから、片付けるべき」という「前例に従うべき」という意見まで出たそうです。この「会議」の結果、多数決で「戻さなくていい」という意見になった、とのこと。担任はあわてて私の所へ飛んできます。
「こんなこと、許していいのでしょうか?」と…。
私は「もし、不都合があったら、また子どもから意見が出るだろうから、その時まで待っていてください」とお願いしました。

たしかに大量のブロックで作るロボットですから、手や足が大きくはみ出しています。通行の邪魔になる。通っている子どもに触れて、腕が取れたなど、そのままにしていればしていたで、別のトラブルが発生し始め、再度子ども達で会議を行い、「やってみた結果、やはりブロックは壊して、ちゃんと箱にしまうべき」という結論になったそうです。
すると今まであれほど「壊さなくてもいいじゃない!」と主張していたお友達も、「やってみた結果、不都合があった」ということを体験していますので、自分の意見を押しとおすことなく、みんなの決定に従っているそうです。

やはり幼稚園・保育所という集団社会は、その集団なりのルールがある。それを守らないと、お友達同士がうまく生活できない。こんなことを学ぶ機会にもなります。
「これが決まりだから」と先生が決めたルールでなく、そこで生活する主人公の「子ども」がルールについても考える「場」があれば、また違った結果にもなるように思います。

ご参考になれば幸いです。

(アドバイザー:井上智賀)


こんにちは田中和子です。

自分の思いと大人の思いがすれ違った時に物を投げたり壊したりという行動に出ているようですね。
子どもにはあちがちなことですが、年齢的なことを考えますと、そろそろ言い聞かせて自分をコントールできるようになってもいいかと思います。
ただ、本人の「まだやり続けたい」という意思は尊重しながら、例えばブロックなどは壊してしまうのではなく、現状のまま保存して、次に続きをしようというような大人の側も子どもさんに一歩譲った答えを用意することは必要かと思います。

うちの末息子もそうでしたが、なかなか切り替えが難しく、泣いて足をバタバタさせるという行動は正直小学校に上がってもそうでしたので、しばらくは懇談等で先生によく言われておりました。
ただ、夫が懇談でこの子の人生は長いのでもう少し長い目で見てやってほしいと言うことを再三申しいれしておりました。
先生が変わり、子どもの姿を認めてくださるようになると、自然とそう言う行動がなくなりました。

保育所でもそうですが、まずはその子自身の気持ちをまずは受け止める。
それから、今は何をすべき時なのかをじっくり話し、双方が妥協できる点で解決するのが私自身は望ましいと思っています。

ですから、最初に書いたように、まだ完成していないのであれば、壊さずにそのまま保存して、次の機会に続きをしようと提案するのです。
これなら子どもも納得します。
それが進めば、途中であっても、また次は一から作り直そうという気力にもつながるかと思います。

年齢的にただ、怒るだけでは解決しませんのでじっくり双方の意見を出し合うことが大切だと思います。

(アドバイザー:田中和子)




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