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かんしゃく、お友達と遊ぶのが苦手
こんにちは。
3歳3ヶ月の長男(一人っ子)のことで、相談したいことがあります。
どうぞよろしくお願いします。

1)かんしゃくをよく起こします。眠たかったり、寝起きによく起こすのですが、体を震わせ力いっぱい大声で泣き叫び、だいたい1時間くらい続きます。

かんしゃくを起こしている間は落ち着かせるため、抱っこしたり、「大丈夫だよ」など言葉をかけたり、いろいろ手を尽くしますが全く効果がありません。
落ち着いてから本人にさっきはどうしたんだろう?と聞いても、あまり覚えていないようです。原因がよくわからず、少し寝ぼけている状態なのかとも思います。

かんしゃくを起こしたとき、どのように接すればよいでしょうか?また、かんしゃくはだいたい3歳くらいになると落ち着くと言われますが、長男の場合ますますひどくなるような気がします。大丈夫でしょうか?

2)お友達と仲良く遊ぶのが苦手です。
特に自分の家にお友達が来たときはひどく、自分のおもちゃは貸さない、お友達のやること全てにダメといい、私が注意するとキィーキィーと怒ります。
結局そのお友達はすぐに帰ってしまい、その後お友達ママには親子ともども無視されています。
お友達の家では、仲良く遊べるときもありますが、一緒に遊ぶと言うよりはもくもくと自分の好きなことをしていることの方が多いです。

いままで検診で異常をいわれたことはありません。言葉も比較的早く、家ではおしゃべりも上手です。しかし、私が聞くと上手に答えられることでも、他人が聞くときちんと答えられないことがよくあります。
普段は、どちらかというと落ち着いていて、電車のおもちゃなどでじっくり遊ぶのが好きですが、なにかのきっかけ(お友達に自分の大事なおもちゃを取られたなど)で、きゅうに凶暴になったりしてしまいます。

このさき入園などますますお友達と関わることが多くなっていく年齢ですが、とても心配です。どうしたらよいでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。

(@さん さん)


@さん さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
ご相談内容、拝見いたしました。
「かんしゃく」ですが、当の本人はいいものの、周りの人は「どうしたんだろう・なんとかしてあげなければ」と気遣いをする。けれど、治まらなくて、余計イライラする。このお気持ち、よくわかります。
かんしゃくの原因ですが、きっと自分の感情を抑えきれなくなり、自分でもどうしていいかわからないのでしょうね。ですから言葉なり態度なりで、とにかく自分の気持ち・こうして欲しいという欲求。これが伝達できるようになれば、かんしゃくを起こさなくてよくなりますから、自然に直ると思います。
わが家の息子、かんしゃくとまでは行きませんでしたが、やはり「寝ぐずり」に近いものはありました。眠いけれど、眠れない。そこで最後の手段として「夜中のドライブ」によく出かけていたものです。

次に他人とのかかわりですが、これは経験(体験)によって獲得していくものです。人間、産まれて最初に出会う大人は「ご両親」です。自分のことだけを見つめ、愛情を注いでくれる存在です。でも、同年齢のお友達となると、そうはいきません。
例えば「目の前に使いたいおもちゃがある」と思えば、奪ってでも使います。興味や関心といったものが最優先。そのうち「自分のもの・他人のもの」ということが理解できるようになります。自分のおもちゃへの執着心。これも程度の違いこそありますが、当然のことなのです。みんなこれを経験しながら大きくなったのです。

だいたい幼稚園でも3歳のお友達、皆で仲良く遊んでいるように見えますが、実際は「ひとりひとりが思い思いの遊びをしている」それが「たまたま同じものに興味を持っていて、外見上は同じ遊びをしているように見える」だけなのです。本当の「集団による統一性を持った集団遊び」は年長さんになって、やっとできるようになる。
そんなものですよ。

@さんのお子さま、まだ3歳3ケ月という年齢もあわせて考えますと、特別問題があるようには思えません。子どもの発達というものは、らせん階段を登るようなものです。大きく外から見ていると、「上へ上へ」と登っていく様子がわかりますが、ぐるぐる回りながら登っているため、時として全然違う方向を向いているように見えるものなのです。大丈夫ですよ。もう少し長い目で見守ってくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


こんんちは、@さんさん 浜田です。

かんしゃくをよくおこすという事で、@さんさんはずいぶん子育て大変だと思います。それだけ、感受性が強くて色々な生活の中から色々な刺激をうけていることが夜泣きになったり、かんしゃくというようなもので表現されるのかもしれませんね。
自分の想いや感じた事をまだまだ言葉で表現できない年齢ですので、このような表現になるのでしょうか。成長の一過程とはいえ、側で見守るのは大変でしょうが1,2年もすればあんなかったなあということになると思います。

これはいくら言い聞かせても自分で表現できにくい不安や、イライラなどですから、本人の意を出きるだけ聞いたり、言葉にして「〜なの?」と問いかけ共感してあげることが安定につながる様に思います。

また友達と遊べないという事ですが、3歳くらいでは一緒に遊んでいるように見えて実は同じ遊びをしているというだけで、やり取りを楽しみながら遊びを展開しながら遊ぶという事はまだまだできません。大人の仲立ちが必要です。

それより玩具の取り合いが多くなってぶつかり合いが増えていきます。
取り合いやけんかをしながら、大人に援助され友達関係を学んで行きます。
友達関係を学んでいくことはこれからの大きな課題ですから、はじめからうまくできるように、喧嘩をしないようにと思わずに状況を見ながら、子どもさんと一緒に考えていってください。

感受性の強いお子さんですから、怒ったときの表現もかなり強く出て廻りがひいてしまうくらいかもしれませんが、この想いを表現できることも大事と思います。
4,5歳の時期は保育指針にもかかれてありますが、仲間といることが楽しくなってくるがけんかも多くなる・・一方少しづつ自分の気持ちを押えたり、我慢ができるように・・・とあります。
ですから、まだ3歳ですので息子さんのような状況は当然あります。
本人の葛藤を見守りながら成長を応援してあげてください。

(アドバイザー:浜田栄子)


@さん様
1)について、お婆ちゃん保育士さんが、このようなお子様に「かんの虫」がいる。とよく言っていました。
原因がつかめないので、虫のせいにしていたのでしょうね。
眠たかったり、寝起きがよくなかったり不快な気分を表す表現方法は、それぞれ子供によって違います。
お子様のサインを個性、性格として、お母様があわてずあせらず、ゆったりと接し、抱きしめてあげて下さい。
一歳から独り寝をさせている英国では、よく眠れるようにと、ベビーマッサージ(ラベンダーオイル等で、体をさすっあげる)や温かいハーブティーを少々、後必ずトイレへ。などリラックスさせた環境をつくっていました。なによりも、どーんと心をすえたお母様の暖かい手に触れているのが一番でしょうね。
まだまだ生まれて3年間、様々な個性が出てくると思います。そして、年齢と共に成長し治まってくると思います。「小さいときは大変だったのよー。」と話せるときがきますよ、きっと。

2)3歳、この年齢はまだまだ、ひとり遊びの世界です。他の人に入ってほしくない自分の世界で遊びこむ時期です。園でも、「友達はいますか。」「友達と遊んでいますか。」という質問を受けますが、3歳児クラスをみると、子ども達から集団遊びをする様子ではなく、個々に自分の好きな遊びに取り組んでいます。まずひとり遊びを充分楽しみそれから、周りの存在に気づき他人とかかわりそこから様々なことを学んで行くようです。初めて経験する集団生活の場、社会が幼稚園、保育園です。我が強いと思われる子も、自分以外の子ども達と接していくうちに心が育ってくると思います。今は、絵本やお話等から「相手がどんな気持ち?」と少しづつ他人の気持ちも思いやるきっかけづくりをしてあげてはいかがでしょう。自己主張できる気持ちも素敵です。よい方向に育っていくといいですね。

(アドバイザー:細谷照美)




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