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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など その他、性格や行動の悩み
お友達とうまく遊べず、保育園でいつも一人ポツンと遊んでいる
来月3歳になる息子のことで相談させてください。
生後10ヶ月の時から2年保育の保育園へ預け、この4月から別の園へ転園しました。以前の園でもほぼ毎朝大泣きしながらの登園でした。
園での様子を見ると一人でポツンと遊んでいることが多く、お迎えのときなどは一人の子供を探せばうちの子だという具合でした。
しかしそのころはまだ年齢も低かったし、みんなと一緒に遊んでいないことに対しそれほど気にしてはいなかったのですが、転園してからもうすぐ3歳になる今もあまり様子が変わらず少し気になってきました。

どうやらみんなと一緒に遊ぶのがイヤとういうよりも子供自体が苦手なようなのです。
例えばデパートなどの子供が遊ぶスペースなどには近づきもしませんし、エレベーターに子供が乗ってきただけでパニックになります。
これではいけないと思い、毎日顔を合わせているお友達を家に呼んで親も一緒に遊ぶのですが、息子だけは一人少しはなれたところで遊んでいます。「おいでよ」と言ってもダメ。

親戚で集まったときなど、大人だけだと元気いっぱいなのに、同じ歳や自分より小さい子などが来ると一瞬にして固まり親から離れようとしません。
いとこたちが寄ってくると、ジっと下を向き目を合わせません。

もともと人見知りや場所見知りが激しいタイプなのですが、とにかく子供がダメなのです。彼が大丈夫な子供といえば現在7ヶ月の弟だけ。

園の先生に相談しても「彼は確かに大勢は苦手みたい。でも一人で遊ぶのが楽しいんだからそれでいいじゃない。そのうち変わるわよ」
以前の園を毎朝登園拒否していたとき「そのうち慣れる」といわれて結局2年間ほぼ毎朝泣きながらの登園でした。
なので「そのうち変わる」というのも信じられず、いろいろ調べていくうちに「母子分離不安」とか「愛情不足」などという言葉ばかりが出てきてそれならば何か親としてやるべきことがあるのではないかと思い相談させていただきました。長くなりましたがよろしくお願いします。

(ペチコ さん)


ペチコ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。心中お察し申し上げます。

たしかに子どもというもの、遊びたいのに、どう「きっかけ」を作っていいかわからず、黙っていたり、ちょっかいを出したりと、大人から見たら奇怪な行動をとることがあります。実際、一緒に遊んでいなくとも「自分だったらこうするのに」と気持ちのうえで遊びに参加している場合もあります。ですから、一概に「こうですよ」と言えない。ここに難しさがあるように感じています。

> 園の先生に相談しても「彼は確かに大勢は苦手みたい。
> でも一人で遊ぶのが楽しいんだからそれでいいじゃない。
> そのうち変わるわよ」

これは私には理解できませんでした。どのような場面で、どんな話の筋道の中で出てきた言葉なのか。これが判らないのに、言葉だけを取り上げ批評するのはよくないことと承知していますが、私にはプロとしては、ちょっとお粗末だと感じました。
だって時間の経過による「慣れ」(本人の「あきらめ」と言い換えられるかも知れません)に期待するだけで、根本的な援助がなされていないようにも見受けられたからです。

本来なら、ペチコさんのお子さまの様子を見たうえで、「こんな様子が見られたとき、私達がこう誘ったり、こんな援助をしてみたんですが、やはり一人遊びが好きなようで、その誘いに乗りませんでした」というのなら話はわかるのですが…。

私はもっと積極的な「きっかけ」作りをすべき、と思います。
私なら担任にそう言います。そして、何か変わるきっかけを見つけたら、そのチャンスを逃さず、お友達と交流できるようなゲームでも活動でも、何でもいいから「友達と遊ぶと楽しいなあ」という体験のできるものを取り入れろ、と。

ですが、これも部外者だからいえることで、当の保育士さんは違った見解かも知れませんね。

それから…「子どもが苦手」というのも何か「きっかけ」になるような「事件」でもあったのでしょうか?ご相談文から読み取ることができませんでした。それが判れば具体的な対処も考えられるのですが…。

ペチコさんもいろいろ情報を集められ、様々なことを試されているようです。その努力に敬意を表します。よく頑張っていらっしゃいます。でも結果がでない「もどかしさ」も感じました。

そこでお願いです。愛情というものは時間ではなく「密度」が大切だ、とも言われています。でも、やはりまだ幼い子どもです。それを受け止めるには時間がかかる、ということ。そのことも頭の片隅に入れていただき、何でもいいですから、一緒にいる間はペチカさんも子どもに帰った気になって一緒に遊ぶ。ここから始めてください。
つまり「遊びのモデル」をペチカさんが行うことで、遊びのバリエーションを増やしていくのです。そのうち、1人遊びでは味わえないものが見つかったら、きっとお友達と遊ぶようになるでしょう。

何か変わった点が見られたら、またご相談ください。次のステップに踏み出せる方法を一緒に考えてみましょうね。

(アドバイザー:井上智賀)


ペチコさんへ
はじめまして、げんきです。
お手紙ありがとうございました。
3歳の男の子のご相談ですね。
詳しく書いていただいてるので 内容は十分に届いてますよ。

まず、「そのうちなれる」という言葉。
「そのうち」って いったいいつなんだろう?そう思われるはず・・。
園の先生のおっしゃる内容は 本当ですよ。
では、いつか?まずこの点からお伝えしたいと思います。
変わるには 2つの方法しかありません。
こどもが 環境に馴れる。もしくは 環境が こどもに馴れる。
どちらかです。
こどもが環境になれるのは 友達と話ができるようになったり、交流ができはじめて 次第に不安がなくなり成長するということです。
環境がこどもに馴れるというのは まったく逆で 周りのこどもたちや先生がおとなしい子だということになれてきて そして積極的に周りから関わりを持ちはじめて変わっていくというひとつのプロセスです。
この2つのどちらも こどもが社会に関わるための大きなプロセスです。

大人がたくさんいる方が安心するようですね。でも これが「こども」に対する恐怖や不安というものに直結するわけでは ありません。
こどもが社会、特に友達と遊び始めたりする前に 実は十分な【自己】との関わりあいが必要となってきます。それが自分と他人との区別であり 自分の個性作りの土台だからです。今は、「こどもが友達になれている(友達が近くにいること)」状態です。
ひとつのステップを踏んでいる段階です。確かに自ら近づいたり 近くに寄ろうとはしていないかもしれませんが その場の雰囲気になれたりしている状態だと思います。
まだ、3歳ですので 今の状況は 不思議なことではありませんよ。
次に 必ず 周りがこどもになれてきます。それは、積極的に話しかけたり関わろうとすることです。最初は 嫌がると思いますが これも少しづつ受け入れていくものです。

少し長くなりましたが、ステップをきちんと踏んでいるような気がします。
僕自身も しばらく見守ってあげることが大切な気がします。 
まず、ママが安心してあげることが大切です。
「母子分離不安」でも「愛情不足」でもありません。
それは、自信を持っていえますよ。
安心して ゆっくりと関わってあげてくださいね。
がんばって!

(アドバイザー:岸本元気)


ペチコ さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

保育園では、さまざまな遊びを通し、心身の発達と情緒が育まれ徐々に慣れると思います。お子さんが強く育つことを信じて、毎朝お出かけの時に、しっかり抱きしめて「楽しんでいらっしゃい、帰ってきたらママに楽しかったことをおと話してね。」でも声をかけて送り出して下さい。そして、お迎えの時、まず抱きしめて「どうー、楽しんだかなあ」とやさしく言ってあげてください。
つまり、母子ともに、保育園が楽しい所という意識づけを図ることです。園に行くことがプラスになることの気持ちを持って日々送れるということになること、ママからやさしく接してもらえる満足感からお子さん自身が段々に自信がついてくると思います。

また、あなたがどんなに忙しくても、少しの間、お子さんと時間を共有してください。お子さんのどんな些細な要求にも真剣に聞いてください。小さなどんなよい行いには精一杯ほめてみましょう。おしゃべりを我慢して聞き、いっしょに大笑いしてみませんか。お子さんに何があったのか、何を求めているのかを見つけてあげましょう。毎日、今日一日のお子さんとの共有する安らぐ時間が大切です。きょう、少しの時間でいいですから、あなたがどんなに忙しくても、お子さんの言おうとしていることに耳を傾けてみましょう。
だいじょうぶですよ、あなたがお子さんのことを大事にする心が、お子さんを成長させますから。

(アドバイザー:加藤田稔)




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