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食物学科に在籍していて、将来栄養士になりたい
初めまして。私は学生のものですが、どうしても相談したいことがあったのでここに投稿させていただきました。

私は、現在、食物学科に在籍しています。将来は栄養士として働きたいと思っています。でも、栄養士の職種はたくさんありますが、どんなものが現在どれくらいあるのかがわかりません。自分でも調べたりしましたが、みつかりませんでした。それから、私はスポーツ栄養士と海外の栄養士に興味があるのですが、どうやってさがせばいいかわかりません。
いちお、自分でも調べましたが、知らべかたが悪いせいか。見つけれませんでした。とても勝手な相談ではありますが、なんでも、いいので何かアドバイスをお願いします。

(どざえもん さん)


どざえもんさん、初めまして。管理栄養士の秋山と申します。
食物学科に在籍しており、栄養士の資格が取れるようですね。色々と胸に期待を膨らませていることと思います。しかし進路にお悩みとのことですね。誰でも通る道です。
だから今は、まず色々な栄養士さんの活動や話を聞いたり、見てみることをお薦めします。そのひとつに私のアドバイスがお役に立てるなら幸いです。

進路選択については・・・
まずは、どざえもんさんが食物学科を選んだ理由を考えてみてください。
(食べることが好き、栄養士さんに会って興味がわいた、など・・・)
次に、学校でどんなことなら夢中になって勉強できるか、考えてみましょう。
(食品学実験が好き、調理が好き、臨床栄養に興味がある、など・・・)
さらに、どざえもんさんの中にある、栄養士のイメージを膨らませてみましょう。
(献立を立てる、大量調理を行う、栄養指導する、栄養管理をする、など・・・)

私としては、ここにヒントがある気がします。仕事となると、単に『好き』という理由だけで続けるのには難しい部分が沢山あります。だからこそ「初心」が大事だと私は思っています。そのために、今改めて自分に問いかけてみると良いと思いますよ。

夢中になって勉強できること、それはきっと好きな事、得意な事です。嫌いな事をするのは誰も嫌ですが、好きな事なら多少辛くても乗り越えていけるように思いますし、最初の取りかかりは楽しくできることが一番かな〜と思っています。

また、イメージする、というのはとっても大事だな〜と感じています。
例えば、私は仕事柄、献立を立てる事がありますが、その時に必ず考える事のひとつに「色合い」というのがあります。どんなに味が良くて栄養たっぷりでも、口に運んで食べてもらえなければ何もなりません。だから、「美味しそう!」と、自然と手がのびるような盛り付けや見た目が大事だよ、と調理師さんたちから教わりました。
だから栄養士としてのイメージというのは理想でしかないのかもしれませんが、自分のあるべき姿をみつめる事ができると思っていますし、良いイメージが有るとその方向へ導いていけるような気がします。

そんなことを日々おぼろに考えているうちに、ふと心に留まるモノが出てくるはずです。栄養士になりたいのなら、まずはどの栄養士の道でも飛び込んで、チャレンジしてみてください。たとえ今、運悪くその理想の道にたどり着けなくても、初心や心の中のイメージによって、目標へいつか必ずたどり着けるはずですよ。頑張って下さいね!

次に、栄養士の仕事、といっても沢山あるので、日本栄養士会のホームページをご覧頂くことをお薦めします。
日本栄養士会 http://www.dietitian.or.jp/

私事で恐縮ですが、私も興味は色々ありました、保育園、学校給食、保健所、スポーツ栄養・・・中で病院を選んだ理由は、私が興味を持っている栄養学を実践しているところが就職先の病院で、ここしか日本に無かったという単純な理由です。
しかし今考えると、小学生の頃からお菓子作りが大好きでしたし、中学生の頃は給食を題材に書いたポスターが県の展覧会に出展されたくらい、給食に思い入れが有りました。進路決定したのは高校生の時で、単純にその時決めた道を今も運良く歩んでいますし、これからも歩んでいきたいと思っています。
そして作る事・食べる事は(下手ですが)今でも大好きです。

栄養士の仕事としては大雑把に言うと、献立を立て、調理を行うために材料などの発注・検収、調理、配膳を行う『給食管理』、集団指導・個人指導などで食べ方や生活習慣のアドバイスを行う『栄養指導』、高齢者や患者様の栄養状態を把握し、適切な栄養状態に導くことができるように多角的に考える『栄養管理』、社会全般への栄養学認知や研究・普及を行う『公衆栄養』などが、主に栄養士が行っているものかと思います。
他には給食全般の経営管理、学校の先生(栄養教諭や大学の講師)、料理教室の講師、食品開発のアドバイス、サプリメントや美容に関するアドバイス、食品や食材に含まれている栄養成分研究などもそのひとつです。

就職先としては、多いのは集団給食(病院、老人福祉施設、保育園、会社の社員食堂、学校など)が一番多く、食品会社、スポーツクラブ、エステ、公務員(保健所、自衛隊、刑務所)などが挙げられます。

どざえもんさんがその中で興味が有るというのは、スポーツ栄養士と海外の栄養士ということですね。海外の栄養士というのはどのような事をおっしゃっているのか難しいところですが、まずは日本栄養士会に海外栄養士会のリンクが有るので一度ご覧になってはいかがでしょうか。私個人としては、日本の栄養士よりもレベルが数段上だと感じます。勉強できるタイミングがあるなら、一度見学することをお薦めします。
ちなみに日本では2008年に国際栄養士会議が横浜で行われます。

また、スポーツ栄養となると特別な栄養学が存在するように思われがちですが、基礎は一緒です。ただし、食事のタイミングやその適正量を学ぶ必要があり、他に栄養バランスの評価、栄養学の啓蒙企画、個人栄養指導、献立作成、遠征時の調理など、個人で持ち合わせる必要なスキルが沢山でてきます。しかも狭き門なので就職状況は厳しいところですが、拝見した限り、非常にやりがいのある仕事だと感じます。こちらはスポーツクラブやスポーツに関係する企業などに問い合わせてみる、または講習会や講演会が頻繁に行われているので参加してみると、何か情報を得られると思いますよ。

どざえもんさんの将来、楽しみにしています。沢山笑ってお過ごしくださいね!

(アドバイザー:秋山ゆか)




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