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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など その他、性格や行動の悩み
仕切りやで、自分が一番でなければ嫌だという
この夏2歳(男)と5歳(女)になる姉弟の母です。
上の子のことでご相談させてください。
現在幼稚園年中の娘は、園から帰ってくると弟や近所の子と遊ぶのが日課になっています。
その際、娘は必ず自分よりも小さい子と遊びたがります。
とにかく、メンバーの中で自分が「一番」でなければ嫌だといいます。

今日も1歳から2歳の子たちと一緒に、最初は近所の子のおうちの庭で遊んでいましたが、いつものことですが「今度は私の庭においで!」と自分の家の庭に呼びます。
そしてそこからはいつも仕切りまくりです。
小さな子たちを「はい、並んで!私がするようにするんだよー!ココに座ってー!ショーが始まりますよぉー!」と必死で仕切り、その子たちのお母さんたちをも並ばせて座らせて、自分一人が楽しいのであろう遊びが始まります。

お友達のお母さんたちも困り顔です。
私だって1歳の息子を必死で監視していないとピューッと道に飛び出してしまったり危ないことをしてしまうかもしれないので、小さい子たちのお母さんたちの困惑はよくわかります。
そうでなくても娘のこの遊び方は、付き合うのがとても疲れる遊びなのです・・・。

小さい子のお母さんたちは小さい子に危険が無いように付いてきているのだから、あなたの遊びにずっと付き合うことはできないこと、小さい子たちにはまだ言われたようにすることが難しいということ、みんなで遊ぶときにはみんなが楽しいようにお互いに何がしたいか交代で遊ばなきゃならないこと、を言って聞かせるのですが、いつもこの調子になってしまいます。

今日は同じ年の女の子も一人いたのですが、その子が縄跳びが飛べなくて娘の縄で練習していました。
すると「んもう、できないんならもうしなくていいよ!」と縄を取り上げてしまいました。私が「いつもママは頑張っている子が一等賞だって言ってるでしょう?どうしてそんなことするの?」と叱ったら謝りましたが、今度は竹馬です。
娘もたった1歩進めるだけなのですが、初めて竹馬に乗ったそのお友達を見て、「ねぇねぇ、私とお友達どっちが上手?」と聞きます。
いつも必ず自分が一番になれることを探しては「どっちが上手?」「どっちがえらい?」「どっちがすごい?」そればかりです。
確かに、いつも何でも「すごいねぇ!」と大げさにほめてきました。「うわぁー!上手だねぇー!」とか「○○ちゃん(娘)が一番ダイスキだよ!」とか、口癖のように言い続けてきました。調子に乗せすぎてしまったのかもしれません。

私はお友達にもお友達のお母さんにも申し訳ない気持ちで「お友達は初めてなんだから比べられないでしょ?まだ乗れないけど、でも初めてでこれだけ出来たらすごく上手だよね!」と言ったのですが、納得しません。
とにかく、いつも仕切りたがり、また仕切れる相手(小さい子)を好み、そしてその中で常に自分が一番でいたくて、自分にはできて相手には出来ないことを見つけては「どっちが一番?」とその場で聞く娘に困っています。

幼稚園は年少から入園し、未だに朝泣いてバスに乗りますが園では楽しく過ごしているようです。
時々保育参加などに行くと、私から離れず何もしてくれませんが、発表会のときなどは張り切って「人の世話」をしていて、舞台上で自分の踊りそっちのけで隣の子を指導しています・・・。

小さい頃から、賢いけれど神経質で甘えん坊で常に私から離れず「遊ぼう遊ぼう」を一日中言い続けていた娘。
それに比べると、まだ1歳の弟は言葉も遅いし、やんちゃ坊主だし、娘のときのように「賢いッ!」とは思えないぼんやりしたところがまた逆にかわいくて、常に扱いづらい娘のことを疎ましく感じてしまうときもあり、娘を怒鳴りつけてしまったりする自分のことも嫌でなりません。
本当はとても優しい娘です。こんなに優しい子はいないと思うくらいで、娘をダイスキなのですが、でも娘の子育てには常に悩みが付きまとい、うっとうしく思ったり、ため息が出たり、怒鳴ったり、手を挙げてしまったり・・・楽しく子育てしたという感じがあまりしません。
小さい頃のことを思い出しても、辛かったことばかり思い出します。下の子はこんなに楽しいのに・・・。

仕切りやで、自分が一番でなければイヤな娘、どうしたらいいのでしょうか?
また、どうしたら娘の子育てが楽しくなるでしょうか?
子育てを振り返ったとき、娘に「毎日楽しかったね!よかったね!!」と言えるような毎日にしてあげたいんです。
まとまりの無い相談で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

(いかぷう さん)


いかぷう さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。

ご相談の「仕切りや」の件ですが、良い意味でリーダーシップをとるのは良いことだけれど、命令口調になったり、相手の気持ちを思ってやれないような言動をとること。これにはちょっと…。と思われる。そのお気持ち、よく判ります。
子どもというもの。それは「一番願望」の強いものです。年少さんのかけっこなど、ビリの子でも「ぼく、一番〜!」と言いながらゴールします。それも年齢を考えれば当然のことです。

まず、他人と比較することができるようになった、ということです。ある意味、自我が芽生えてきました。ただ、その自我も、自分中心で、まだ回りのお友達と冷静に比較したりすることができない。こんな状態ではないか、と思います。
多分、幼稚園でも回りのお友達と遊ぶとき、年長さんのお友達にあれこれ遊んでもらっているのではないですか?そんな中から、他人との比較・自分という存在。そんなものに気付き始めたのだと思います。

でも、いかぷうさんがご心配の「仕切りや」。これも度を越すと「嫌味」になってしまいます。それはご指摘のとおりです。でも、そんな時期があるからこそ(誰でも程度の差はあれ、このような状態になる時期があるんですよ)その後、お友だちに対しての「いたわり」や「思いやり」の心が育つ。そう思います。

いかぷうさんの子育て、間違っていません。お父様・お母さまをはじめ、家族の愛情に包まれて育つ時期が絶対に欠かせません。「あなたのこと、しっかり見ていますよ」というサイン。これを言葉でなく、体全体で受け止めること。これが一番大切な子育てだと思います。いかぷうさん、それができていますよ。

では「仕切りや」をどう改めていくか。ちょっと方向を変えてみてください。例えばお友達に優しい言葉や態度を見せたとき。思いやりのある行動をとれたとき。「親切にできてスゴイ!」「あなたのそんな優しさが大好き」と誉めてあげてください。
つまり、今まで「子ども」自身を誉めていた部分から「優しさ」とか「行動」といったものに誉める基準を拡大していくのです。それによって社会のルールなども理解していくのではないか?と思います。

苦言を呈するようで、申し訳ありませんが、小さいながらも子どもは子どもの考えがあり、未熟なようでも行動基準は確立されています。私たちが思うほど幼くありません。大人の思うようにならない。それが子どもです。何でも自分(いかぷうさん)の思うようにならない存在だ、ということ。これも頭の片隅においてください。
自分の理想の子育て・子ども像はあるでしょう。でも、その思いは子どもに通じない場合だってあります。だって子どもも一人前の人格を持った「人間」なのです。ただ、人生経験が少なく、社会性が確立されていないだけなのです。
子どもは時として私たちが「ドキリ」とする「真実」を言い当てることがあります。何で戦争をするの?何で立派な政治家が警察につかまるようなことをするの?曇りない眼だからこそ見えるものもあります。

子育てが楽しくありたい。それは誰もが思っていることです。何故楽しくないか。
その原因は多分「自分の理想」とおりにならない。ここだと思います。発想の視点を変え、「子どもを同等の人格を持った存在」であること。これを認め、対等の関係で話し、いかぷうさんの気持ちを真剣に伝えてみてください。きっと改善されると思いますよ。

失礼な点がありました場合、ご容赦ください。

(アドバイザー:井上智賀)


いかぷうさんへ
はじめまして、げんきです。
お手紙ありがとうございました。
すごく元気のいい娘さんですね!内容はよくわかりました。

まず、「仕切る」や「自分が一番でありたい」という事。
この事自体は、そんなに悪いことではありません。
この能力は、自意識過剰と捉えがちですが、逆にこの能力を身につけようとしたら大変 勇気も必要となってきます。
じゃあ どうすればいいのでしょうか?
この能力は 単独で走り続けると 嫌がられますよね。
大人でも同じだと思います。

ここにプラスしてあげなければならないこと。それは、相手を優先するこころです。でも こどもには伝えにくいですよね。
1週間のうち 2回でも3回でもかまいません。
「2番の日」を設定してあげましょう。
なんでも 今日は 2番になる。そんな日です。最初は そこにご褒美をつけてあげてもかまいません。
たぶん、この子なら理解してくれるはずです。
今日は 私は2番だから ●●ちゃんが一番ね!そんな感じで最初はいいのではないかと思います。そのうち 1番の日は 今日は私が一番だからと言うはずです。だから 「2番の日」には、決まりを作ります。
「決して 今日は 2番の日だと言ってはいけない」みたいな感じです(笑)
とにかく最初は 1番、2番を分けながら 楽しくやるのがいいと思います。

それと もうひとつ。
小さな頃に 仕切る子は えてして 大きくなるにつれて仕切れなくなってきます。それは、なぜかというと 他に仕切る子が現れるからです。
そこで自信を無くしてしまうんですね。ある程度すると 落ち着いてきます。
だからあまり深く考える必要はないのではと思います。
今は、ちょっと他の子もいるので 大変でしょうけど・・・。

ママにアドバイス。
すべてのものには季節があり 旬があります。
今は、ママにとって子育ての「旬」なのです。
この子の今の行動も こどもの頃の大切な「旬」です。
いつか それは少しづつ遠くにいってしまうものです。
もし、楽しめなくとも 思っていて欲しいことは、子育ての「旬」は、今しかないのだということです。
少し寂しいですけど それが「成長」と引き換えに無くしてしまうものだからです。
季節のように今を感じてみましょうね!

(アドバイザー:岸本元気)


いかぷう さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

お子さんの欲求に対して、どの程度関わりを持たれていますか。
ここは、お子さんの感情的な要求に必要な反応を示してやることです。
お子さんはもしかしたら次のようなことを考えているかも知れませんね。
たとえば、「ママの期待に応えるために、がんばらなくっちゃ。
 わたしに必要なものを満足させてくれると信じていいのかしら?」と。
つまり、お子さんに基本的な信頼感を与えることが大切なことになります。
また、ママに対する信頼感を育てるだけでなく、パパや周りにいる人にも信頼感を育てることをお勧めします。お子さんは家族や親族などから得られた信頼感、安定感、それに、自分もその一員であるという気持ちは、お子さんにとってたいへんな意味を持っています。
家族にとってかけがえのない存在として関わってもらえることが、どれだけ大切なことかよく分かると思います。

(アドバイザー:加藤田稔)




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