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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 登園拒否・行きたがらない・登園後の後追い
急に幼稚園に行きたがらなくなった
初めまして。こんにちは。4才の息子が今年の4月から年中になりました。

しばらくは機嫌よく園に通っていたのですが、急に幼稚園に行きたがらなくなりました。理由を聞くと仲間に『いれて』と言ったら『だめよ』と数人のお友達に何回も言われたから。。。息子の作った作品を変だと言われたから。。。『お弁当の用意が難しいから』とか毎回変わってます。

幼稚園のお話をすると顔つきが変わります。それでも強引に毎日幼稚園には連れて行っていますが、先日は先生が強引に引っ張って教室に入らそうとして、大泣きしてしまいました。だけど、私がいなくなると息子はそれなりに幼稚園で元気よく楽しく遊んでいる様子なのですが。。。

私の父親(息子からはおじいちゃん)が2年の闘病生活の末、数ヶ月前に亡くなったのですが、その後、息子は頻繁に『骨になったらどこに行くの?』『ママが死んで骨になったら僕一人になっちゃう』『おじいちゃんに会いたいな』など言ってきます。子供ながらにショックだったのでしょうか。そういうことも幼稚園に行きたがらない理由になっているのではと思ったりしています。

(momoっち さん)


momoっち さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
 
幼稚園に行きたがらない理由ですが、

★仲間に『いれて』と言ったら『だめよ』 と数人のお友達に何回も言われたから。。。
★作った作品を変だと>言われたから。。。
★『お弁当の用意が難しいから』などなど…。

これは「あえて付けた理由」であって、本当の理由ではないと思います。

本当の原因ですが、やはりご指摘のように、おじいちゃんが亡くなってしまったこと。これが原因だと思います。きっとお孫さんのこと、何かと気にかけ、かわいがってくださったのでしょうね。その大好きなおじいちゃんがいなくなってしまった。
この「死」というものが、理解できないのでしょう。きっと心の優しい、素直なお子さまなのでしょうね。

旅行に行ったのであれば、数日すれば戻ってきます。でも、死の場合、永遠に帰ってきません。その事実を自分なりに(頭では)理解しているものの、感覚的に受け入れることができない。もしかしたら、家に帰ったとき、お父様・お母さまもいなくて、一人ぼっちになってしまうのではないか。そんな心配と不安があるのでしょう。

ですから、正確に言えば「幼稚園に行きたくない」のではなく「お家から離れたくない」「ママと一緒にいたい」ということだと思います。
生あるものは必ず死にます。それが摂理です。これを受け入れるのには、少し時間がかかると思います。自分なりに理解ができ、心が落ち着くまで、少しママに甘えさせてあげてください。そうすることによって、心が安定すると思います。

私も先日、大学時代の同級生が急性心筋梗塞で亡くなったばかりです。人の死というもの。そのはかなさ、残された家族の辛さ。本当に考えてしまいました。
それだけにmomoっちさんのお子さまの心がわかるような気がします。今はちょっと「わがまま」を通してあげてください。私からもお願いいたします。

(アドバイザー:井上智賀)


momoっちさんこんにちは、漆です。
お返事が遅くなってごめんなさい。

4歳となると物事について大分わかってきます。
「おじいちゃんが亡くなった」
このことがやはりショックだったのではないでしょうか。
「生死」はとても生活の上で大きな出来事です。
今は寂しい気持ちでいっぱいなのでしょう。
お子さんだけでなく、ご家族のみなさんが寂しい気持ちでしょう。
ですから、その気持ちがお子さんにも伝わり不安の要素であると思います。

ここはご家族の皆さんでおじいちゃんとのことが優しく暖かな思い出に変わるように、おじいちゃんについてお話してあげてください。
また寂しい気持ち、不安な気持ちでいっぱいだと思いますので、たくさん抱っこして甘えさせてあげてください。
またママやパパはどこにもいかないよ、と教えてあげてくださいね。

とても優しいお子さんですね。
きっと理解できると思いますよ。

(アドバイザー:漆亜希子)


momoっち へ
はじめまして、げんきです。
お手紙ありがとうございました。
とても この男の子の気持ちが伝わってきました。

人の気持ちというものは なかなかことばとして表現しにくいのですが、あえて表現したとしたら、大切な人を空港などに送りに行って 飛行機が飛んでしまったあとの寂しい気持ち そんな感じだと思います。
寂しさと不安が少し 残ったような感覚。
たぶん、ママと同じ気持ちなんだろうなあ  そんな気がしました。

園の内容は、それほど気にする必要はないと思います。
おそらく「理由のわからない 寂しさ」です。
大人は、人が亡くなったりしても 意味を理解できます。
そして納得したりできる力を持っています。
でも、この男の子には まだ それは理解できません。
理解できない寂しさ というのは 胸に残ってしまうのです。
大切な人との別れは それでなくてもつらく寂しいものです。
こころの中には 「なんでなの?」がいつまでも残ってしまいます。
お子さんに おじいちゃんのこと。いのちのこと。ママのこと。
話してあげることが大切です。
たくさん、楽しい思い出といつまでも見守ってくれていることを教えてあげましょう。
答えは出ないかもしれませんが 大切なのは その子に伝えてあげることです。

こころの中で 自分なりの理由が見つかって そして不安が少しだけでも
解消されたなら  また元気な姿に戻ってくれるはずです。
「理解できない寂しさ」を少しだけ「理解できるように」してあげること。
たぶん、今は 必要なんじゃないかなって思います。
おじいちゃんは、ちからを貸してくれるはずです、きっと。

(アドバイザー:岸本元気)




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