パパ・ママ
せんせい
きっず


HOME




アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など 言葉が遅い・発育障害の不安
言葉が遅れているという事実をどうやって自分の中で消化していけばよいのか
2才8カ月の息子について相談させて下さい。

言葉の発達が遅く、単語として言える言葉は「いや」だけで、他に発音できるのは「ん、ぶー、ま、あっ」だけです。
一番多いのは語尾を上げた「ん」(聞きなおすような感じ)です。
散歩しながら「赤い車だよ」と言うと嬉しそうに「ん」、車の本を読むともう一度読んで欲しそうに「ん」、欲しいものがあると指を指しながら「ん」、いけない事をして叱っても「ん」。
息子の顔の表情をみて会話をしている状態です。

最初は周りから呆れられるくらい息子に合わせて同じ会話をしたり、本を読んであげていたのですが、何をしても同じ返事に疲れてしまい、最近は話しかけるのが辛くなってしまいました。
顔の表情を見ても気持ちが分からない事が増えてしまい、「お母さんの言葉が分かるならお口で言ってよ」と冷たく言うことも。
息子も、話したくても話せないから辛いとは思うのですが…。

元々運動の発達が遅かったので(歩けたのが1歳7ヶ月)言葉も遅いだろうと思い、深く考えてはいませんでした。
言葉はいえなくても身振り手振りで「自分でゴミ捨てる」とか「帽子かぶって外に行きたい」「紙飛行機作って」「何か食べたい」などをやってくれるし、今年の四月から週一回幼稚園のサークルに参加してから宇宙語が増えてきて良い刺激になっているようなので、のんびり待ってあげなくてはいけないのですが…。

発達の遅れのために定期的に小児科に通っています。
医師の診断では「言葉の理解は十分すぎるくらいできている。自閉症的なコミュニケーション能力の遅延がみられるけど、何かのタイミングで話すようになるかも」といわれています。
車が大好きで車の無い場所では機嫌が悪くなったり、車のオモチャを並べて遊んでいるときに私が動かすと怒ったり、慣れない人がいると硬直したり、
食事をするときに臭いをかいでから食べる事があります。
ただ、自分の世界に入ることは無く、私に車を並べさせたり、幼稚園に行けば周りの子どもを興味津々に見つめているので自閉症ではないと思っています。

今は息子と娘と三人でいる時間が苦痛になっています。
息子と楽しく遊びたいと思っているのにできないでいます。
私の心がモヤモヤしたままでは、息子にも悪影響を与えてしまいますよね。これといった趣味もなくストレスをどう発散させて良いのかもわかりません。そのためか三ヶ月前に突発性難聴になってしまい耳鳴りが常にしています。
主人は仕事が忙しく、ほとんど家にいない状態です。
相談すれば話は聞いてくれますが「深く考えるな」が回答です。
主人の実家が近くにあるので、毎日のように2時間くらい息子を預けて家事をしています。(息子がいると一緒に遊んでと泣くので)

長々と乱文を書いてしまいましたがご理解頂けたでしょうか?
子どもと一緒に家事をやったり遊んだり、毎日楽しく過ごしているご家庭はどんな生活をされているのでしょう?
言葉の発達が遅れているという事実をどうやって自分の中で消化して吹っ切ったらよいのか、何かアドバイスを頂けたら幸いです。
宜しくお願いいたします。

(しまりす さん)


しまりす さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

喜べない毎日、つらい毎日ですね。しかしその中で、息子さんの状態にしっかりと向かい合っている、しまりす さんは、すばらしいですね。

さあ、今日からは、喜び探しを始めませんか。
お子さんの日々の些細な行動の変化に喜びを感じるような気持ちを持つことをお勧めします。
「喜べば喜び事が喜んで喜び集めて喜びに来る」という言葉があります。
このわずか20字に舌をかみそうなほどの「喜び」という文字があります。
ここで、1編の詩を紹介します。

あたりまえ
こんなすばらしいことを みんなはなぜよろこばないのでしょう
あたりまえであることを
お父さんがいる お母さんがいる 手が2本あって、足が2本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける 手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる こんなしあわせはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない あたりまえだ、と笑ってすます
食事がたべられる 夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる 笑える 泣ける 叫ぶこともできる
走りまわれる  みんなあたりまえのこと 
こんなすばらしいことを みんな決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは それをなくした人たちだけ
なぜでしょう あたりまえ

つまり、この1篇の誌のように、当たり前だと思うことに、喜びは、実に多く隠れているものですね。
本当はありがたいことなのに、気がついていないことが多いですね。
例えば、夜、眠りについて、朝に目覚める。このことは、体の中の不思議な働きによって、生かされて生きていることの証拠です。ありがとう、毎日良くがんばってくれているね、と体に感謝したいものです。
そうすれば、日々の暮らしの中にたとえ些細なことであっても、喜びの心がわいてくるはずです。
そして、息子さんのペースで優しく笑顔で接してください。

また、不安な時には、そっとこの言葉を何度か読み返してください。
ふまれても ふまれても 咲くタンポポの 笑顔かな
きっと、元気と励ましを与えてくれるでしょう。

(アドバイザー:加藤田稔)




前のページに戻る


(C) 2001-2024 System Proceed Corporation. All Rights Reserved.
- このサイトへのリンクはフリーです。
Produced by Systemproceed