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言葉が遅く、専門機関で障害はないと言われたが、パパが障害児だと疑っている |
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5月末で4才になる息子の言葉の事で相談します。
未だ1語文でしか話しません。視線はあいこちらの言う事も理解しています。
自己主張もします。保健センターや病院、専門機関で相談したところ、自閉症などの障害はない、との事で、今後の子供との接し方について色々教えてもらいました。主人にもそのことを話しているのですが、主人は息子が障害児だと疑っているようです。
「4才で話さないのに障害児ではない可能性はどれくらいなのよ。」
「これからどれくらいで話せるようになる、と言う統計はないのか。」
等と、数字で表されたものしか信用ができないようです。
頭(脳)に異常がないか検査した方が良いのでは、と言うのですが、私はそこまでする必要はないと思っています。でもあまりにも気にするので、実際主人が直接相談した方が良いのではと思い、平日休みの時一緒に病院に行こうと誘ったら、
「休みだからと言って暇なわけではない。いつも家にいられるおまえとは違うんだ。」
と、気にする割には関わろうとはしません。子供が言わないから自分も言わない、と言うような所もあり、私からすれば、それだから子供も話さないんだ、逆でしょう、と言いたくなります。
4月から幼稚園に通っています。3年保育です。朝泣く事もありますし、幼稚園では時々泣く事があっても、それなりに自分の事をし、特に問題行動はないそうです。夏休みになったら、また専門機関に相談に行く予定です。(報告も含めて。)頭の検査はした方が良いのでしょうか。
(たあちゃん さん)
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たあちゃん さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容、拝見いたしました。
5月末で4歳ということですから、たしかに遅いといえなくもありません。ただ、発達というものは、その子どもの顔形、体系などが全員違っているように、行動面なども違いが見られるのです。私の同級生では、高校3年になって、急に身長が伸びた人もいます。ですから、今だけを見るのでなく、今まで〜現在の長いスパンで、発達を見ることが必要かと思います。
障害児というもの。これはなかなか判断が難しい、と聞いております。ですが専門機関で診断を受け、「問題ない」と言われたのであれば、これを信ずるのが一番よろしいかと思います。ただ、一度疑ってしまうと、これはなかなか消えるものではありません。専門の方の診断を信頼し、おおらかな目で見守ってください。
発達はそれぞれ違います。「まだここが足りない」とマイナス思考で見ていると、いつまでたっても足りない部分にしか目がいきません。「ここが伸びている」「ここが、この子の良い点」とプラス思考で見ていくと、マイナスの部分に目がいかなくなるものです。
ご主人様が「目安」にしている「数字」ですが、たしかに数字はウソをつきません。でも、ちょっと待ってください。1人の人間が右を向いているのか、左を向いているのか。統計をとった場合であっても、完全に右・左というものは誰でも判断できます。けれど、「ちょっと右」とか「左を向いているといえばそう見える」という「中間」(数値に表す場合、これが一番やっかいだそうです)をどう判断するか。これはその人の「感性」なのです。その結果を数値にする。
陸上競技の100メートル競争のような誰が見ても判断できるものとは違います。
あえて言うならアイススケートの芸術性審査のような「感性」での判断がこれにあたります。
ですから、ご主人様が気にしている「数値」とは、感性の集合であって、競争のようなものとは全く異なるものだ、ということも頭に入れておかないと、数値だけがひとり歩きしてしまいます。これが一番危険なことではないですか?
子育てはプラス思考で見ていきましょう。良い面をどんどん伸ばしてあげられることが、その子どもにとっても、一番よい方法ではないでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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たあちゃんさんへ
こんにちは、げんきです。
お手紙拝読いたしました。
専門機関さんから「障害がない」という報告であれば おそらく心配はないはずです。でも パパは ずいぶんと心配なんでしょうね。
まず、こどもの成長は 数字では決して現れないものです。
確かにデータは 大切ですが それは あくまでも目安であり、その子の成長とは ほとんど関係ないように思えます。
まず、安心することです。
たあちゃんさんも 安心してくださいね。
データよりも 自分のこどもを信頼することが大切です。
堂々としていいと思います。
男は 母親の愛情には勝てません。
こどもさんを 温かく見守ってあげることが きっと解決してくれるはずです。
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(アドバイザー:岸本元気) |
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たあちゃんさん、 こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。
一般に、運動面の発達とことばの発達と正比例するといわれています。
そして、子どもの発達は個人差が著しいともいわれています。
たあちゃんさん、ここは、専門機関の指導も受けられていることですから、息子さんの成長を待ちましょう。ご主人があせる気持ちと不安があることはしょうがないことですが、息子さんには息子さんの成長があります。ママ・パパの愛する心を一つにすることが支えとなり、息子さんの成長する力となります。
そこで、ご主人に、息子さんは「大丈夫、心配ない」ことを理解してもらうことに再度アタックしてみませんか。
あなたの1番の要望を伝えましょう。そして、ご主人の応答を受け止めながら、その場で妥協案を見つけていきます。最後は、肯定的な言葉、「話し合えて嬉しかった」などで締めくくります。
お互いの気持ちを正直に出し合いましょう。
裏を考えたり、言わないでいる気持ちを汲んだりしなくてすみ歩み寄りがシンプルになります。
ぜひ、チャレンジしてみて下さい。
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(アドバイザー:加藤田稔) |
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