パパ・ママ
せんせい
きっず


HOME




アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 その他
2年通っている保育園で、お友達と遊べない、登園を毎日嫌がる
はじめまして。もうすぐ3歳になる男の子と0歳の女の子の母です。現在保育園に通っている3歳の男の子のことで悩んでいます。

保育園には1歳のはじめから通わせていて、もうまる2年通っていることになるのですが、お友達と遊びません。そして、保育園に行くのを毎日嫌がります。
ちょうど1年前に担任の先生から、「お友達と遊ぶよりオモチャで一人で遊ぶほうが好きみたいですね。出来るだけ休みの日も同年代の子供と遊ばせるようにしたほうがいいかもしれません。」と言われました。
言われたことは夫にも話しましたが、私も夫も、気には止めていたものの、それほど危機感を持たずにいました。まだ小さいからそのうち変わってくるだろうとも思っていました。

それから1年経ち、確かにお迎えに行く時見ると一人のことが多く、あいかわらず保育園に行きたがらないので、ついこの前、先生に、親として不安に思っている旨を伝えた所、時間を掛けて話をしてくれることになりました。先生の話を聞いたらショックでした。もっと早く聞きたかったと思いました。
まず、(1)友達とあそばない、(2)着替えや着席の時にいつも最後まで出来ない、(3)ひどい時はおいてけぼりになり、周りがみえず、上級生のクラスに走ってついていく。そして、それを気づかせたらパニックになった、などです。
対策は、というと、まず生活習慣をきちんとつけて下さいと言われました。
それまで、夫も私も生活習慣の大切さを考えたこともなかったので、ショックと共に反省しました。先生から言われた日に、すぐ夫と相談し、(1)家で過ごすスケジュールを毎日同じにきちんとし、(2)出来ることは自分でやらせる、(3)生活のルールを作り、子供に妥協せずに実行させる、(4)休みの日には公園や子供館にかならず行く、(5)子供の目を見てしっかり話す、(7)子供のいいなりにならない、などです。

子供に、何で保育園が嫌いなのか聞くと「嫌いだから嫌い」と言い、「お友達は?」と聞くと「お友達も嫌い」と言います。「何で嫌いなの?」と言うと「この前、絵本を取られた」と言いました。
お迎えに行くと、子供同士でコミュニケーションを取っている子が多く、その中で一人、絵本を読んでいたり、ブロックを作っていたりしているので、見ている母としては、少し悲しくなってしまいます。
先生との話から3週間ほど経ち、その頼りにしていた先生もクラス替えで担任でなくなってしましました。対応を変えてからの子供の様子は、少しは私の言うことを素直に聞くようになったと思います。子供がどういう心理(又は親の育て方)で、そうなってしまうのか、今後どうすればいいのかアドバイスを頂ければ嬉しいです。人と関わらないまま大きくなってしまうのかと思うと不安です。よろしくお願いいたします。

(ベアーズ さん)


ベアーズ さん、ご相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。ご相談内容を拝見し、ベアーズさんの心中をお察しいたしました。

たしかに遊び方、これは個人個人、全く違います。ひとり遊びが好きなお友だち、野外で身体を動かすことが好きなお友達、本が大好きなお友だち、様々です。

遊びは強制して行うものではありません。自分の意志で、自分の精神を開放し、心から「やりたい」と思ったことを行うから「遊び」なのです。強制された「遊び」なんてつまらないものです。これは遊びじゃありません。
 ですから私は「本人が好きなことを、とことんやらせてあげる」という時期が必ず必要だと思っています。この「遊ぶことは楽しい」という体験が、次の段階に進み「お友だちと遊ぶと、もっと楽しい」ということに気付きます。

今はその前の「遊びをとことん楽しむ時期」なのでしょう。別にご心配にはおよばないと思います。年齢はまだ3歳ですよね?私どもの園でも、3歳児のお友達は一緒に遊んでいるように見えても、分析してみれば「一人ひとりの活動が、たまたま同じものに興味を持っただけのこと」「何人かが同じ遊びを個人的にやっている」状態のことが多いのです。でも、この経験が次に生きてきます。だから一人遊びは大切なのです。

生活習慣はたしかに重要ですが、この年齢の場合、興味のあるものに集中してしまう傾向があります。何か気になるものがあると、時間の観念も場所の観念もわからなくなってしまい、集団行動に遅れるということ。多々あります。でも、これが子どもなんじゃないですか?
これは、ある程度大目に見てあげてください。それから

> (1)家で過ごすスケジュールを毎日同じにきちんとし、
> (2)出来ることは自分でやらせる、
> (3)生活のルールを作り、子供に妥協せずに実行させる、
> (4)休みの日には公園や子供館にかならず行く、
> (5)子供の目を見てしっかり話す、
> (7)子供のいいなりにならない、などです。

ベアーズさんが行っている方法、たいへんすばらしいことと思います。根気強く今の方針で行ってください。きっと良い方向に向くと思います。

次にお願いなのですが、担任が変わったことをマイナス要因と見ないで、プラス要因と見ていただきたいのです。
なぜなら幼稚園教育(保育所も同じだと思うのですが)は、「環境による教育」だからです。子どもが「やってみたいな」と思うような環境を設定します。それを見守る教師も大切な「人的環境」です。子どもが「やりたい」と思う気持ちを察する。活動が行き詰まったと思う時はアドバイスをする。これが教師の役割です。ですから、新しい先生になったということ。これはベアーズさんのお子さま、今まで見ていた「眼」と違う方向から、新しい面を見てくれる可能性が非常に高いと思います。きっとベアーズさんのお子さまの良い面、得意なところ等々を見いだし、導いてくださるものと思います。

少し時間をかけて見てあげてください。本当に「遊ぶ」ということの楽しさを見つけられれば、保育所大好きになりますよ。それまであまり強制することなく、おおらかに見守ってあげてください。私からもお願いいたします。

(アドバイザー:井上智賀)


こんにちは、ベアーズさん 浜田です。

クラスの集団の大きさや保育士との関係もこれだけでは分かりませんし、実際に子どもさんにお会いしていないので、具体的な対策ということは、言えないのですが・・・。

このまま人と関わらないまま大きくなるのか・・という心配については、取り越し苦労だと思います。一人で邪魔されずに充分遊びたいという時期があります。その時期を経験することで、友達と一緒の遊びが豊かに発展すると思いますよ。

子どもさんの可能性を見て上げてください。
さいわい、ご夫婦で子育てを話し合われて協力して子育てをしていらっしゃるので、きっとこの両親の想いが伝わっていくと思いますよ。

クラスの担任が変る事もプラス、マイナスがあります。
考え方により、マイナスが多くなったり、少なくなったりすると思います。
いいように考えて、いい加減に子育てを楽しんでください。

(アドバイザー:浜田栄子)


ベアーズ さんへ

生活習慣を作る。
とても 素晴らしいことです。ベアーズさんの作った習慣のリストもすごくいいですね。

『神様は、新しい習慣を身につけさせるプロなのです』

習慣は、習慣づけようとするよりも 習慣になれさせることが大切です。

例えば 犬ぎらいのこどもさんがいるとします。
その子に 犬ぎらいを直させようとする時には 積極的に 犬にあわせること。
そして その犬を一緒にさわってみることで 少しずつ その子が持っていた犬のイメージを変えてあげることが 一番の方法です。

習慣作りは 基本は 全て同じです。

その場所に行く。
そして ふれあう。

ただ、その回数を増やしていくことで それは「意識」から「無意識」に入るものです。

ここでは、「お友達と遊ぶ」というテーマだとすれば

まず、「お友達のいる場所」に足を運ぶ。
そして「お友達とふれあう」
これに つきます。

今の状況は、決して 今までのご家庭での育て方や園での育て方が原因ではありません。 ただ、そのチャンスや回数が少なかったからなのです。

「一人で遊ぶ楽しさ」 を知る そんなチャンスや回数は多かったから。
成長していく こどものいろんな仕草や行動は 意外に そんな小さなきっかけであることが 多いのです。

今回は、それを知った絶好のチャンスだったのだと思いますよ。

これから 新しい習慣を作る。

その大きなチャンスときっかけが できたのかもしれません。

新しい習慣は、自然に身につくものです。
「人と関わらないまま 大きくなる」。そのような心配は 無用です。

この男の子にとって 新しいチャンスがきたのです。

担任の先生もかわり、お父さん、お母さんの気持ちも変わった。
僕は、この子の成長のために 神様がきっかけを作ったのでは・・
そう思いますよ。
がんばってください。
とても 素敵な習慣リストを見せていただき ありがとう。

(アドバイザー:岸本元気)


ベアーズ さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

息子さん、赤ちゃんがえりはどうですか。息子さんの保育園嫌いは、妹さんができたことにより、今まで自分がいた居心地の良い地位が赤ちゃんに奪われたと思い、また、パパとママを独占できなくなり、がまんと理解を学んでいるのでしょう。まだ、3歳にもならないお兄ちゃんですのも、甘えたい時に甘えたい、これは自然なことです。

なお、ベアーズ さん、が言うことを素直に聞くようになったと思うとのことですが、それは、息子さんの保育園が嫌いな気持ちを察し、ご主人との相談の上、行動を移したことが、お子さんは、きっとうれしかったのでしょうか。

そこで、お忙しい毎日でしょうが、お子さんの前で妹さんを抱っこするような時に、ママの口から、例えば「お兄ちゃんは、とてもおりこうさんなのよ、さみしいのをがまんして保育園にいっているのよ」といった、お子さんを認める言葉を妹さんには当然理解できないことを承知で話しかけてください。「ママは、ぼくのことをわすれていないだなあー。」と、お子さんはきっと安心するでしょう。このように、些細なことでもほめることを妹さんの前でするようにすると、お子さんは認められたと実感するでしょう。この気持ちとご主人との相談されたことを継続していくことが、徐々に保育園にいく力となりお友達とも遊ぶようになっていくことでしょう。

(アドバイザー:加藤田稔)




前のページに戻る


(C) 2001-2024 System Proceed Corporation. All Rights Reserved.
- このサイトへのリンクはフリーです。
Produced by Systemproceed