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いたずらやかんしゃくに、怒ると子どもを叩いてしまう |
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はじめまして。 よろしくお願いいたします。
どうしたらよいのか 困っています。
4歳と2歳の子供がおります。
私の相談は、怒ると子供をたたいてしまうことです。
いたずらをして手をたたいてしまったり、いうことをあんまり聞かなくてかんしゃくを起こしてどうにもならなくなった時には、頭までたたいてしまったことがありました。
お尻は、お仕置きでたたくことがありました。
最近では、悪いことをしたら5分間壁に立たせることを少しずつはじめました。
かんしゃくにかんしゃくを起こす自分がとっても嫌で嫌で仕方ありません。子は親の鏡ですね。反省しております。
感情的になり、子供達も怒鳴り声で言わないとSTOPしないという習慣までついてしまいました。
説明してどうしていけないのか?を目を見て伝えても、けらけらと笑って、まるでらちがあかない状態です。
いたずらが大好きな盛りなので 大目には見たいのですが、忙しかったり 疲れていたりするとつい・・自分中心で物事を運んでしまうようです。
本を一緒に読んだり、一緒に遊んだりする時間は少しずつ、なるべく作っております。
子供達は保育園に通っています。
私はパートの仕事ですが、少しは外に出てもいます。
園では何の問題もないようですが、気になるところは、一時期上の子が、ママと一緒にいたいと園に行くのを嫌がった時期もありました。
お友達に問題があったわけでもないようですが、何かから不安はあった様子で、「怖い」としきりに言っていた時期もありました。
様子をうかがい、園の先生は、毎日来ることが大切なので(原因発見のため)家にいるようにさせるのではなく、連れてきてください、とのことでした。
(数日一緒に過ごしました。長女の気の済むまでと思ったのですが)
嫌がるのは朝だけで、お迎えの時にはけろっとしています。
次女が産まれたとき、長女はまだ2歳前ということもあり、育児が大変に感じたときがありました。
長女には2歳というまだ小さな時期にもかかわらず、神経質にも、教育しようとしてしまったような気がします。
今は園に関しては拒否をおこすことはなくなりましたが、「怖い」というのが気にかかり、私からの愛情に不安を感じてしまったものなのか?と心配になったときもありました。
先日も、スーパーでとめどなくはしゃぎだした2人に怒ったら、長女が「たたくのー?」といいました。
ショックで言葉が出ませんでした。
たたくといっても、虐待のようにたたいているつもりはありません。
実際私も小さい頃から母に愛情を持ってたたかれ、育ちました。
最近ではたたせることを優先して、なるべく自分でも気をつけるようにしていますが(これも良いのでしょうか?)
感情豊かな子どもたちは興奮しだすとSTOPがききません。
そして怒ると怒鳴り声になってしまったり、またつい手が先に出てしまいます。
岸本さん。助けてください。
厳しいアドバイスでも どんなことでもかまいません。
真剣に改善していきたいので、よろしくお願いいたします。
まとまりがなくわかりにくい点もあるとは思いますが(すみません)お答えお待ちしております。
(天子 さん)
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天子さんへ
はじめまして、げんきです。
お手紙ありがとうございました。
僕なりの考えを少しお話したいと思います。
『怒るとこどもをたたいてしまうこと』
これは、本当は 当然のことなのです。
こういうとなんだか 誤解されてしまいそうですが(笑)
確かに暴力というものは許されるものでは ありません。
ただ、一つだけこの「暴力」にもよい点があるのです。
それは、「身体で感情を伝えられる」ということです。
「自分の怒り」という感情を相手に伝えることを「暴力」
そして こどもにとっては「虐待」といいます。
しかし、「自分のこころからの愛情」が込められていれば、これは、立派な「しつけ」なのです。
時に、このしつけは こどもにとって大きな財産になりうるからです。
まず、手を出そうとした時に 自分のこころに聞いてみるのです。それも正直に。もし、「自分のこころからの愛情」であれば たたいてもかまわないと思います。そこには愛情があるから度を越えることはないからです。
たとえば 猛スピードで車が走る道路の横を こどもが走りぬけようとした時に、その子を捕まえて ほっぺたを叩くとします。これは、「自分のこころからの愛情」つまり危険を教えるためにとった体を張ったしつけなのです。
『かんしゃくに かんしゃくを起こす自分』
これも ごくごく普通のことです。自分を責めなくても大丈夫ですよ(笑)ただ、大人の側のかんしゃくの表現を少し変えてみることです。「怒鳴り声で言わないとSTOPしない」「目を見て説明しても けらけらと笑い、らちがあかない・」。僕も日常 こどもたちと接する中で全く同じ状況を体験しています、ほんとに毎日。たぶん 沢山のおかあさん方も同じだと思います。忙しかったり疲れていると本当に まいってしまいますよね。わかりますよ(笑)
まず、一番大切なことは
「こどもの感情を親がコントロールする」
という考えをやめることです。
それは、野生の馬を調教しようとするようなもので、やろうとすればするほど暴れだすものです。
本来、こどもは 感情を表現することが「仕事」であり、こどもの時期は、いかにたくさん感情を表現するか でよいのです。いたずら大好き、かんしゃく大好き 実は それこそが こどもなのです。 大人がやるべきことは唯一つ『自分の感情をコントロールすること』なのです。
こどもが、なぜ親の前に現れたのか?それは「あなたが親になる。そして大人になるために」現れたのだと僕は思っています。かんしゃくにかんしゃくで対抗してもかまいません。大切なのは『こどもの感情は、コントロールできない』と知ることなのです。それを 天子さんが理解しているだけで 実は、こどもにはわかるものなのです。
このことを理解すると「こどもは、親をコントロールできないんだ」と思いはじめます。逆に こちらが逆上したりなんかすると 相手の思うつぼです(笑)。こどものすごいところは、実は「大人の感情をコントロールできる」ことなのです。
少し長くなりましたが、今の2つの点を 親の側が理解した上で しかってあげることで こどものこころには深い傷や感情のひずみを残すことが少
なくなるものです。
「怖い」という内容の部分は お子さんが成長している証拠だと思いました。なにかしらの原因はあるはずです。ただ大事なことは たとえ原因がなんであれ「怖い」と思える感情が ひとつ増えたということです。この「怖い」は本当によくある相談のひとつですが 本当はあまり大人の側が神経質
になる必要はないのではないかと思います。
「言葉」をひとつ覚えれると親は嬉しくなるものですが 、どうしても「感情」をひとつ覚えると なぜか「不安」になるものなのです。
天子さんへ
お手紙の内容を拝読して感じたのは すごくお子さんへの愛情がこもっている点です。相談内容は 本当にごく普通のことです。決して自分を非難する必要は、ありませんよ。
最後にアドバイスするとすれば
「今のまま、ありのままで 堂々とやることです。」
大切なのは 安心することだと思います。
がんばって そして楽しんでくださいね。
子育ては 自分を磨くプロセスです。
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(アドバイザー:岸本元気) |
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