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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など その他、性格や行動の悩み
お友達とケンカになった時に、泣くことしかできず言い分が言えない
こんにちは、あぶさんと申します。
5歳(年中)長男と1歳半の次男がいます。
今回2度目の投稿になります。

前回「電車のオモチャに執着しすぎて、お友達を家に呼べない」というタイトルでアドバイスをお願いしました。
今回も同じく長男のことでご相談があります。

あれから近所の男の子と親しくなったのをきっかけに、限られた子供とですが家の中でも(外でも)遊ぶことが出来るようになりました。
去年の秋に引越しをし(園は変わっていません)、近所の一つ上の男の子(Aくん)とも急速に仲良くなり、日曜日は殆どベッタリで遊んだり、たまに土曜の夜からそれぞれの家にお泊りしたりして遊んでいます(お友達のご両親は共働きのため、平日は遊べません)。

どうもそれから本人に自信が付いたようで、園でも数人お友達ができ、嫌がっていた園行事や製作にも進んで参加するようになりました。
挨拶も自分から出来るようになり、知らない人にまで話し掛けるようになりました。
帰宅後も自転車の補助をはずす練習を黙々と続け、つい2日前に乗れるようになったり・・・物凄い成長ぶりに親としても嬉しい限りです。

お友達が出来てから仲良くなればケンカもあります。
これは、ずっとずっと楽しみにしてきたことでした。
人間関係を学んでいくうえでケンカは必要。辛い思いや時に痛い思いをして、相手を思いやったり、自己主張の訓練にもなる・・・と思っています。

Aくんと親しくなってから、言葉使いが乱暴になってきました。
例えば『それは触っちゃダメだ!』『そのまま、動かさないで!』『もうイヤだ!あっち行けっ!ヘボジジイ!』など。
Aくんは同年齢の子供と比べても、凄く聞き分けがよく、大人から見て「大人っぽい」と感じる子です。でも、しっかり主張できる子だし、Aくんの家に行った時は立場が逆転する(Aくんの母親の言葉)らしいので、息子の乱暴言葉使いもよほどひどい時以外は見守っていました。相手が傷つくことはダメと言い聞かせるくらいで。

最近になって、サッカーボールの取り合いで息子がA君に一方的に蹴りを入れることがありました。A君はサッカーのクラブに入っていることもあってかなり上手。なかなかボールに触れない息子が悔しさから行動をおこしたのです。Aくんはやり返しませんでした。その時は、たまたま私もA君の親も見ている前でした。
「悔しかったのね。でも、お友達を蹴るのはいいこと?泣いて乱暴なことするだけじゃダレにも気持ちをわかって貰えない。よ〜く考えてみて。」息子はしばらく泣いて地面に突っ伏した後、立ち上がり「ゴメンナサイ」と謝りました。

今日もはたから見ていると、息子の一方的なケンカが起こりました。
見ていたわけではないのですが、何となく別の部屋でやり取りは聞こえていました。
普段泣くことのないA君の泣き声が聞こえました。家の階段の踊り場にいたA君に、赤ちゃん用のゲートに使っていた柵が落下して当たったことが見て取れました(幸い怪我はありませんでした)。上で息子も泣いていました。
2人に分けを聞きました。A君は「○○君が投げた」と言い、息子は最初「思い出せない・・・」と言い泣くばかり。『よ〜く思い出して。大事なことだよ』と言うと「柵が外れた・・・」。柵を息子がガチャガチャしているうちに落ちてしまったのか、故意に落としたのか・・・。どちらが正しいのか見ていたわけではないので分かりません。でも、Aくんに痛い思いをさせている。場所が場所だし、危険なことには違いない・・・父親が最初厳しく言って聞かせ、私は出来るだけ静かに真剣に言い聞かせました。

実は今までの育児(息子への接し方)で後悔していることがあります。
息子がまだ小さい時(2〜3歳。もっと小さかったかも)、息子に対して威圧的な叱り方をしてきました。近所中に響き渡るほどの大きな声で、怖い形相で・・・。もともと癇癪がひどく泣き始めたら1時間近く泣く息子に、頬をぶったりしたこともありました。事あるごとに息子を押さえつけてきた気がします。お友達の輪に入って行けない息子にひどい言葉を浴びせたこともあります。当時は息子に対して気の毒なくらい「暗〜い」毎日でした。息子の前で平気で夫婦喧嘩もしていました。最低です。

「これじゃダメ」気付くのが遅かったのかもしれません。息子が幼稚園に入園する頃に自分を変えました。決して怒鳴らず、静かに話す。真剣に。でも、時々意識していないと息子の返事を待てずに質問攻めにしたりしてしまいます。これは反省です。
今はとても充実した毎日です。手のかかる次男もいますが、イライラすることもなく落着いて毎日を過ごせています。幸せ一杯です。

息子はケンカ状態になった時、泣く事しかできません。言い分はちゃんとあるはずなのに、言葉が出てこないようです。
先日の園での個人面談では『最近お友達とのケンカもあります。今は泣く事で表現しているようです。今までは泣く事も出来なかったのですから成長だと思います(担任)』と言って下さいましたが・・・。

家での様子は、最近怒りっぽかったり、園で何かあると帰宅後何かにつけて文句を言ったり、かと思えば些細な事で泣いたり、物凄く可愛く甘えてきたり、・・・コロコロ変わります。
日々何かに没頭している感じで、園でも「○○おみくじ」「○○宝くじ」「○○パソコン」など私には考えつかないような独創的な物を作ったり、○○ゲームと遊びを考えお友達も交えて遊んでいるようです。凄いなぁ〜と関心します。

ケンカの時言い分を言う事ができないのは、やはり、以前の私が息子を追い込んでいるのかな。
息子の中で何かを言おうとする時、昔の私の姿が甦るのかもしれません。そして、混乱して何も言えなくなってしまうのではないか?と思ってしまいます。

あんなに小さい子供にしたことを思うと、申し訳ない気持ちで一杯になります。もし、当時の事がトラウマになっているといたら、今後私に出来る事はあるのか。どう接していけばいいのでしょうか?教えて下さい。

かなり長文で失礼致しました。よろしくお願いします。

(あぶさん さん)


あぶさん さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。御相談内容、拝見いたしました。
前回の御相談、私の子どもの頃とそっくりだったので、よく覚えています。その後、お友達関係が進展したようですね。御相談文を拝見しながら「すごい成長だなあ」と感心しました。

子どもの成長というもの、まっすぐ伸びていく訳ではありません。上に向かっていくことには変わりありませんが、斜めの「うずまき」のような回転しながら進む、と言われています。「発達のスパイラル」などと呼ばれています。
ですから時には全然別の方向を向いているように感じられるときもあるでしょう。
悪い言葉を覚える、なんてこともそうです。でも、そのまま悪い方向に進むわけではないのです。悪い言葉も「使っていい時・悪いとき」が理解できるようになります。
これは使ってみないとわからないものなのです。ですから悪い方向へ進むとこもあるのですが、必ずぐる〜っ、と回転して、また元に戻っていきます。

お友達との関係についてもそうです。仲がよければよい程、ケンカは必ず起きます。同じ遊びをしているように見えても、その「思い」まで同じではないので、必ず衝突は起ります。それを経験することで対人関係の基礎を学んでいるのです。
ただ、ケガの問題ですが、これはわざとやったのか。それとも偶然の事故なのか。
本人ではないので何ともいえませんが…。ただ、この経験を通じて育ったものもたくさんあると思います。「泣く」ことでしか自分を表現できない、とおっしゃりますが、「泣く」ことにも大きな意味がある。そして今は「泣く」ことだけかも知れませんが、とにかく自分を表現できている訳です。そこを認めてあげましょう。お子さまの気持ちを汲み取り、共に「共感」してあげることが大切ではないか、と思いました。
子育ての失敗、誰にでもあります。失敗していない人がいたらご紹介ください。一人としていないと思います。ご自分を責めないこと。そして、このひとつひとつを自分(親)の勉強と思い、共に成長するということ。これを心がけていただくことが最善の方法ではないでしょうか。

(アドバイザー:井上智賀)


『全ては 成長のプロセス』です。

あぶさんへ

他人を責めない「こころ」を持つための一番の方法は
「自分を責めない」ことです。

決して お母さんのせいでは ありませんよ。
安心してくださいね。

お母さんもお母さんになるための『プロセス』です。

こどもさんも 大きく成長するための『プロセス』です。

色々あっていいのです。
なにも悪いことは ありません。

こどもさんは 前回よりはるかに成長してますね。

現状で止まることなど ありえません。

まず成長していることを理解してみましょう。

お母さんも 「お母さんのプロセス」をずいぶんと歩んでますね。

今 必要なのは 「安心して進む」ことなのかもしれません。

(アドバイザー:岸本元気)


こんにちは、あぶさん。加藤田です、よろしくお願いします。

息子さん、すばらしい成長ぶりですね、さまざまな状況があったことが、そのときは大変な思いをされたでしょうが、良い経験であり体験だったのでしょう。

さて、けんかのとき、泣くことしかできないとのことですが、今の年令では当然でしょう。幼児が口げんかをしているところ見たこともありませんし、聞いたこともありません。小さなお子さんのけんかは、先に手が出たり、大声で泣いて、自分の意思を相手に伝えようとするのです。まだまだ、自分の意思を相手に言葉を介して伝えることはできない時期なのです。加齢し成長ともに、感情を抑えながら徐々に言葉が入りだし、泣いたり、手を出したりする割合が減ってくるものです。ですから、トラウマではとのご心配はないと思います。

しかし、過去の反省から言えることは、今後は、叱るような時は、一呼吸してから、「どうしてこうなってしまったのかしらね。」とお子さんの立場にたって、忍耐強く話を聞いてください。話すことより、まず、聞くことがとても大事です。つい結果だけで判断してしまい、叱ってしまいがちですからね。しつけは厳しいほうが良いと思われがちですが、実は、あまり効果は出ないものです。それより、やわらかく心が楽になるような声で、「だいじょうぶ」「がんばったね」「よしよし」と受容的な言葉で、だきしめたり、手を握ったり、膝に手をおきながら、ゆっくりと話を聞いてあげることのほうがよいと思います。母のやさしさは、すべてを包み込んでくれます。どうぞ、お子さんの存在を大切に思い、お子さんの気持ちを尊重することをお勧めします。

(アドバイザー:加藤田稔)




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