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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など 言葉が遅い・発育障害の不安
思い通りにならないと、椅子や床に頭をぶつける
初めまして。
1歳0ヶ月の息子の気になる行動について相談します。

息子は思い通りにならなかったり気分を悪くすると、座っているハイ&ローチェアの背もたれに頭をガンガンぶつけたり、床に額をぶつけたりします。
普段も時々ですが机に額をぶつけたりする『自傷行為』とも思える事をする時があり、額から血が出ている事もありました。

言葉がまだ話せないので態度で示しているのかと思うのですが、ある育児の掲示板で相談したところ、『ウチの子もそうだよ』というたくさんの意見の中に一人『専門の方に相談されては?自閉症かも?』と言われる方がみえ、とても心配になりました。

こちらのQ&Aを参考にしてみましたが、自閉症の特徴の多くは該当しないように思います。
ですが、『自傷行為』についての相談があまり多くなく、自閉症以外にも精神的な問題があるのかと心配です。

9ヶ月健診時にお座りが上手くできずハイハイもしない等で2ヶ月程発育が遅いが心配はないでしょうと言われ、同じ医師に1ヶ月健診で診てもらった時には発育が追い付き問題ないと言われました。

宜しくお願い致します。

(けろっと さん)


けろっと さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。御相談内容、拝見いたしました。
ご心配の「自傷行為」ですが、ご指摘のように、自閉症児にも見られることがあります。ただ、年齢が1歳ということを考慮しますと、このようなことではなく、単に自分の意志が上手く伝わらない「いらだち」のようなもの表現しているだけではないか?と推測いたします。

この時期は言葉の発達ばかりでなく、発達そのものに差があります。例えば同じ1歳0ケ月でも、身長・体重・ミルクを飲む量・言語面・運動面…その他、ありとあらゆる「差」が気になるものです。でも、後2年・3年と年月が経つにつれ、その差はどんどん縮まっていきます。

専門のお医者さんが「発達が追いついてきた」というのですから、あまりご心配になることもないように思うのですが…。この時期は細かな差に一喜一憂するのでなく、大きな目で、おおからに子育てされることが一番ではないか、と思います。また何か気になる点がありましたら、御相談ください。

(アドバイザー:井上智賀)


『いろんな表現方法を教えてあげよう』

けろっとさんへ

思い通りにならない時に 何かに当たってみたりすること。

これは、ごくごく普通の行動です。

ひとつの意思表示であるからです。
『意思表示をできること』こそ大切なことなのです。

意思表示の最初の道具は、『自分自身』です。
頭をぶつけたり額をぶつけたりすること。それは その子が意思を表示できる証拠です。

いろんな表現方法を教えてあげましょう。

最初は、モノを投げることになるかもしれません。
少しづつ 表現しやすい環境や道具をもたせてあげることも大切なのです。

頭をぶつけたり 物をなげたりする行為自体は よくないことですが 『意思表示している、表現していること』を見つめてあげましょう。

ハイハイの遅れやお座りも ひとつの『表現』です。
今は、遅れがあったとしても これだけ『意思表示』できれば、かならず おいつくものです。

いろんな表現方法を教えてあげること、そして認めてあげることが大切なのです。

(アドバイザー:岸本元気)


けろっと さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

子どもは、自分の心の緊張や不安等を言葉で表すほう法を知りません。
だから、体全体で表します。お子さんの欲求に対して、どの程度関わりを持たれていますか。

お子さんは、まだ1歳ですね。まだまだママの助けが必要な時期です。
お子さんがお腹をすかせたら、適当な量の食べ物を与え、寒そうだった暖かくしてやり、お尻の始末をいつもさっぱりしてやり、何か助けを求めて泣いた時には、すぐに気をつけてやることといった当たり前のことをまず確認してください。

次にお子さんの感情的な要求に必要な反応を示してやることです。
小さければ小さいほどママにそばにいてもらいたいものです。ただそばにいて、抱いたりあやしたりするだけでなく、ママの積極的な気持ちが必要となります。口がきけなくても、子どもというのは、そうしたママの気持ちを敏感に感じ取るものです。そして、ママのこうした積極的な気持ちが一定していることが大切です。
お子さんはもしかしたら次のようなことを考えているかも知れませんね。たとえば、「ママに応えを期待していいのかしら? 僕に必要なものを満足させてくれると信じていいのかしら? ぼくが目を覚まして周りにあるおもしろいものを探している間でも頼りにしていいのかしら?」と。

つまり、お子さんに基本的な信頼感を与えることが大切なことになります。
また、ママに対する信頼感を育てるだけでなく、パパや周りにいる人にも信頼感を育てることをお勧めします。パパもそばにいてやる必要があるし、家族内外の人とも接触させる必要があります。
したがって、お子さんは家族や親族などから得られた信頼感、安定感、それに、自分もその一員であるという気持ちは、お子さんにとってたいへんな意味を持っています。家族にとってかけがえのない存在として関わってもらえることが、どれだけ大切なことかよく分かると思います。

(アドバイザー:加藤田稔)




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