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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など 言葉が遅い・発育障害の不安
ママは英国人、パパは日本人、言葉の遅れにどう対応していけばよいか
2歳11ヶ月になる女の子の父親です。
娘の言葉の遅れについて相談させて下さい。

娘は2歳11ヶ月の現在でも言葉が出ません。最近になって「アンパン」(アンパンマンの事)や「バーバ」(祖母)など数語の単語が出るようになりましたが、文章にはなりません。ただ、こちらの話している事は日本語も英語も殆ど理解しているようで、「○○取って来て!」とか「○○をママに渡して!」などとお願いするとやってくれますし、「○○はどこ?」というと探して持ってきます。

私の妻は英国人で子どもはハーフです。妻は一応日本語も話せますが、ペラペラではないので子どもには英語で話しています。私は妻との会話も子どもに対しても殆ど日本語で話しています。

また娘は生まれて間もない頃、母乳もミルクも上手く飲めなかった為、体重が増えず1ヶ月検診の際に極度の発育不良と言う事で2週間ほど入院した経験があります。そのためか、言葉以外の発育も若干遅れ気味です。(大泉門が開いている、歩行のバランスが悪いなど)
そのため掛りつけの小児科の先生の勧めで、心身障害児専門の病院に3ヶ月に1度ほど通院し、発育の経過を診てもらっています。併せて言語カウンセラーの先生に月1回程通っています。そこの先生も言語カウンセラーの先生も、娘が何か障害があるという事は仰りませんし、「遅れてはいるが発達はしている」。と言われております。

ただ、今年の4月から市立の保育所に行く予定ですし、言葉については本当に話せるようになるか心配です。聴力検査もしましたが問題ないようです。但し、風邪をひきやすく、すぐ中耳炎になってしまいますので、その影響もあるかと思います。
またバイリンガルという特殊な環境の家庭ですので、どうしていけばいいかわからない状況です。言葉の遅れについて何かアドバイスを頂けたら幸いです。

(kens さん)


kens さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。御相談内容、拝見いたしました。
国際化の時代です。今ではこのような例もめずらしいことではありません。私の周りにもこのような方が大勢いらっしゃいます。

私の近くの方ですが、お父様は日本人、お母さまはペルーの方がいらっしゃいます。お家ではお母さまはスペイン語、お父様は日本語とスペイン語を半々に使っていらっしゃいます。お子さまは…と言いますと、お家ではスペイン語で、外に遊びにいった時(お友達と遊ぶとき)は日本語です。結構上手に使分けしています。

大人が心配するほど本人は気にしていないようです。だいたいお友達と遊びたい、と思ったら、必要に迫られ、日本語なんて直ぐに上達します。だってフランス人はあんなに小さい子どももフランス語で話していますよね?言語なんてその言葉に触れた時間によって決まるものです。保育所に行くようになったら、周りのお友達と遊ぶ中で、自然と言葉は覚えると思います。
言葉の遅れをご心配のようですが、専門の方がちゃんと発達している、というのであれば、それを信じてよろしいでしょう。子どもの発達というものは個人差もありますが、だいたい同じ順番で発達していきます。そのスピードも平均的ではなく、時には速く、時には遅く、でも着実に上を向いていくものです。
ただ、中耳炎だけは気をつけてください。耳からの情報、これは発達に大きな影響を与えますので、健康面は特に注意してください。

大丈夫ですよ。子どもの「吸収力」を信じて、笑顔で保育所に送り出してくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


kens さん、こんにちは。
吉川です。

お子さんの様子をよく見ておられ、子育てにもしっかり関わっていらっしゃるようですね。
専門の先生方にも、定期的に見ていただいているようですし、心配はないと思います。

それに、春から保育園に通われるということなので、周りからたくさんの刺激を受けて、言葉もどんどん出てくるのではと思います。

今でもこちらの言うことは理解できているようですし、言葉をためている状態かもしれませんね。

保育園という新しい環境への一歩は、日本語があまり得意ではない奥様にとってもかなり不安があるのでは…と思います。

奥様へのフォローも忘れずに、これからも子育てに協力的なお父様でいてくださいね。

娘さんが日本とイギリスという二つの国の言葉や文化のいいところをたくさん受け継いで、健やかに成長されるといいですね。

(アドバイザー:吉川純子)


こんにちは、kensさん、浜田です。

私の勤務する保育所にママは中国人、パパは日本人の子どもさんが入所しましたが、3歳になっていたかもしれませんが、日本語はほとんど解りませんでした。しかし、やはり集団の生活の中であっという間に(2ヶ月くらいでしょうか)言葉が理解出来る様になって、少しずつお話しも出来る様になり、今では(10ヶ月経過)すっかり言葉は不自由なくなっています。家庭では中国語も話して居るようです。

子どもは子ども同士の中で生活や遊びをするうちに随分言葉を獲得する様です。集団の力はすごいと思います。

家庭では言葉を話さなくても、日常の生活の中でお互いに理解出来るように
なっているところがあるので、家庭の中だけでは言葉がなかなか増えない事があると思います。相手に伝えたい、相手にわかって欲しいという豊かな人間関係が言葉も豊かにしていくと、実感できます。

身体的な発達の遅れですが、これはまだまだ心配ないと思います。私の第3子は生後1ヶ月の検診では、看護婦さんに笑われたくらい体重が増えませんでした。嘔吐の癖があり飲んでも食べても、体重が増えませんでした。
しばらくは要観察の印が押されました。

そんなちびの痩せでしたが、今では平均的な体格になっています。
高校生になって急に大きくなりました。中学生の頃から良く食べるようになっていました。運動部で毎日運動していた事が良かったのかもしれませんが・・・。

というように幼児期に小さい体格であっても、ずっと小さいかと言うとそうではないですから、心配されずに見守ってあげてください。

(アドバイザー:浜田栄子)


kens さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

バイリンガルという家庭での環境とあいまって、親子共々大変ですね。

ここは、無理せずに、家族全員があまりストレスを感じないような環境が必要と思われます。ということは、現状をあのままに受け入れ、お嬢さんのペースに合わせた生活リズムを作るということをお勧めします。

子どもの発育ほど個人差のあるものはないのです。ゆっくりとあせらずにやさしく見守りましょう。そして、成長の変化を心からお嬢さんの前で喜びを表現してください。そして、奥様の育児と日本語の上達にもエールを、また、愛するご家族を思いやるやさしいkensさん自身にも。そうです、一人一人がそれぞれの状況でがんばっているのです。そのがんばりに乾杯。

今後は奥様と良く相談をされ、お互いの意見を尊重して、お二人が無理のない方法に一致点を見出して自然に振舞っていけば、事は、スムースに進むと思います。

(アドバイザー:加藤田稔)




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