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小学校も一緒に通うことになるお友達にいじめられていて、本人も悩んでいる |
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6歳の息子と1歳4ヶ月の娘がいます。
息子のことで悩んでいます。
今、保育園の年長ですが近所に同じ保育園に通う同級生の男の子がいて、その男の子にいじめられているようです。
その内容は突然殴る・蹴る・引っかく、「バカ」などの暴言、他のお友達と遊んでいても、息子だけ仲間はずれにしようと仕向ける精神的ないじめもあるようです。
何か息子にそうさせる落ち度があるのではないかと、保育園の担任の先生にも聞いてみたのですが、思い当たるところはないとのこと、ただ、ウチの息子はおっとりしているから、その男の子とは性格が合わないと言われました。
確かに、息子は5歳になるまで一人っ子で、かたやその子は2人もお姉さんがいて家庭環境も異なります。
普段の息子は、友達に対して攻撃的ではなく友好的で、そういうところから「おっとり」という表現が出てくるのでしょうが、活発にドッチボールなど皆で遊ぶことが大好きです。
ただ、いじめられるようになってから、毎日のように遊びに行っていた公園にも行かなくなってしまいました。
それまでは日が暮れるのも忘れるくらい遊びに夢中になっていたのに、パタリと行くのを止めてしまいました。
息子もいじめる男の子が恐いと言ってだいぶん悩んでいます。
仲の良いお友達と保育園が終わってから遊ぶ約束をして、何かの都合で遊べないと断られると、狂ったように泣き叫んで暴れたり、今まで無かった癇癪を起こします。
いじめている男の子とは通学班も同じで小学校にも一緒に通わなくてはなりません。
いじめが拡大されていくのではないかと私達も心配で、小学校入学を心から喜ぶことができません。
また、我々も不満をもらす息子に対して「負けてちゃダメ!嫌なら嫌とちゃんと言いなさい!」と結果的に息子を叱っているような流れになってしまいます。
良くないとは思いますが、他にどんな対応を取っていいのかわからず、適当な言葉がみつかりません。
いじめる男の子、そして息子に対してどのように接していったらよいでしょうか?
(怪獣のおかあさん さん)
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怪獣のおかあさん さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。御相談内容、拝見いたしました。保育園だけのことでしたら「卒園するまでの間だから」と寛容になれるものの、小学校も一緒となると、なかなかそうもいかない…。そのお気持ち、よくわかります。
このような場合、先ず保育園の先生に御相談され、対処していただくのが一番と思います。保育所は幼稚園以上に長時間にわたって生活しますので、友達関係は非常に重要です。例えばやっている本人に「いじめている」という気持ちがなくとも、それをされる相手は「不快」と受け取ったら、それは「そのくらい、いいじゃん」という訳にはいきません。もし怪獣のおかあさんのお子さまが「イヤだよ!」「やめてよ!」ということを言っているのにもかかわらず、改善されないのでしたら、それは強く申し入れてもよろしいと思います。
ただ、前回の御相談も今一度拝見しましたが、どうも担任の先生がたよりない。(と言うか、自分の保育理念なり保育方法なりが絶対的な基準になっていて、「子どもに応じて」ということができないように感じています)そんな印象もあります。
ここは保育園の主任の先生、もしくは園長先生に御相談されるのが一番ではないでしょうか。クラスの様子、今までの経過なども含め、後3ケ月しかない保育園生活を、本当に楽しかったものとするため、一度お話し合いをもたれることをお勧めいたします。
それから…。小学校に入学すると、様々な幼稚園・保育所から来たお友達と一緒になります。最初の2〜3日は、同じ幼稚園・保育所のお友達と遊んでいるものの、そのうち新しい友達関係ができてきます。すると、子どもの感性というもの、それはそれは鋭いものがあり、乱暴な子ども・いじわるな子どもは直ぐにわかります。そのうち「○○君はいじわるだから遊ばない」なんて子ども同士で解決するようになります。
子どもの世界は、力が強いからリーダーになる、という訳ではありません。わが園の年長さんでも、発言も多く活発な子どもより、ちょっと大人しいけれど公平に物事を見られ、冷静な判断ができる子どもの方が、本当に困った状況では頼りになります。子ども達も、そのこと良くわかっています。ですから小学校へ行ってからのこと、ご心配なさらなくとも、子ども達で解決してくれますよ。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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怪獣のおかあさん さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。
息子さんのことご心配ですね。いじめられているのではいないのか、また、『「負けてちゃダメ!嫌なら嫌とちゃんと言いなさい!」と結果的に息子を叱っているような流れになってしまいます。良くないとは思いますが』と、その対応にと大変ですね。
怪獣のおかあさん さん、「負けてちゃダメ!嫌なら嫌とちゃんと言いなさい!」との言葉は、おっしゃる通り、このような表現は避けなくてなりませんね。
せっかく勇気を持ってママに言ったのに分かってもらえないと思うと、黙ってしまうことがあります。それは、「やっぱり、ぼく、よわいのかな」と自分自身を過小評価してしまう可能性があり、悪くすると自己を否定してしまうことにもなりかねません。
そこで、まず、息子さん自らが、いじめる男の子が恐いと言っているとのことですから、例えば、「おともだちがこわいだね」「そうか、つらいね」「すごく、いやなのね」などと、息子さんの気持ちがわかったということが息子さん伝わるように、言葉で伝えてみてはどうでしょう。きっと気持ちも落ち着いて楽になると思います。
つまり、息子さんのつらいことをわかってあげることです。そうすると、息子さんは、最愛なる人から分かってもらえたとの安心感が心の支えとなり、こわいとか、つらいとか、いやだとかという苦しみを乗り越える気持ちになると思います。よく言われることですが、子どもの安心をつくるのに一番の特効薬はやはり親が子ども理解するということです。
また、小学校入学が喜べないとのことですが、通学班は複数の上級生がいることですから、子ども同士がいじめの抑止力の働きをしているので心配ないと思います。
また、新しいクラスで新しいお友だちができ、本来の活発な息子さんの姿をみることができるようになるでしょう。ここは、不安や心配を親自身が乗り越えて、息子さんののびのびした中にも活き活きとし元気な息子さんの姿をイメージし、入学準備を楽しみながらできるといいですね。
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(アドバイザー:加藤田稔) |
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