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指差しができないことだけで不安になってしまい、心に余裕が持てない |
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1歳2ヶ月になる女の子の母親です。
最近、娘の発達について悩むようになり、こちらのサイトをよく拝見しております。
安産だったし、11ヶ月で歩くようになったので何の心配もしていなかったのですが、一人遊びが好きだったので、1歳になるまで私が働きかけをほとんどしなかったせいか、赤ちゃん芸らしきものはほとんどしませんでした。
つま先立ちで歩くことを不思議に思い、検索すると自閉症に当てはまることが多い気がしてきて不安でしたが、1歳を過ぎ、積極的に働きかけるようにしたら以下のことができるようになりました。
・パチパチ(拍手)
・チュー(キス)
・バイバイ
・名前を呼んで手を上げる(時々混乱あり)
・ごちそうさま(手を合わせてぺこりと挨拶)
・音楽が鳴ると踊りだす
以上のことは言葉で指示するだけでできるようになりました。
ただ、どうしても「指さし」だけはしないのです。
本は5,6ヶ月の時から読みきかせ、娘もお話は大好きで聞き入っていますが、途中から自分でページをめくることに没頭し、大好きな食べ物を見せても無反応です。
たまに「手さし」らしいことをするときもありますが、欲しいものや、食べ物があってもそれを指すことはまずありません。何とか自分で取ろうと必死になります。普通の子供は母親にうったえるものではないでしょうか。
小さいものを親指と人差し指だけでつまんだりして食べているので機能的には問題はないと思うのですが・・・。
出ている言葉は食べ物の「マンマ」だけで、バナナを見たときや、お腹がすいたときに「マンマ」といって寄ってくるくらいです。
なん語はよく出ているし、私が言う言葉の真似をしようとはします。
理解の方は、「上手だねぇ」というとパチパチして喜ぶし、「○○はどこ?」と、いとこの名前をいうと写真の方を見たりするので全くわかってないわけではないと思います。キャラクターの名前を呼んでも同様に探します。ちょうだいといえば手を出さなくても物を渡してくれます。(無視するときもありますが)
しかし、指さしがないと今後言葉が広がっていかないと聞くし、その点をとても心配しています。
人見知りはそんなにひどくありませんでした。(男の人に対してだけ泣いていました)
添い寝しないと眠りませんし、抱っこは大好きです。
食事の好き嫌いもなく、スプーンを私の口に持ってきたり、みかんを口に入れてくれたりします。目は普通に合うと思います。呼んで振り向かないことはたまにあります。
今現在海外にいることもあり、1歳健診には行きませんでした。
指さしにこだわっているので周囲の人たちは私のことをとても不思議がります。
今後娘にどのように働きかけていけばよいでしょうか。
少しずつ発達している気がするので、喜ばなければいけないのに、指さしができないことだけで不安になってしまい、心に余裕が持てない自分が悲しいです。
(きとん さん)
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樋口夕子です。
我が家の息子も、なかなか指差しができませんでした。
指を1にしたり2にしたりは上手にできていたのに、指差しはしない。
どうしてだろう?と思いつつも、まぁ他の部分の成長は普通なのでいいだろう・・とそのままにしてました。
現在3歳ですが、特に問題なく成長しているようです。
こちらの言う事を全く理解できていなかったり、語り掛けに反応できていなかったりするなら、専門家に相談するのもいいでしょうが、他にそれだけのことができるのなら充分ではないでしょうか。
まだ1歳2ヶ月で、あれもこれも出来るようになれと言う方が無茶なのかもしれません。
歯の生える順番が人それぞれなように、行動の現れ方も人それぞれです。
同じ月齢の他の子と比べ、お子さんができないこともあれば、逆にあの子はできないけど、うちはできるぞ!といったこともあるのではないですか?
お散歩の時などに、周りの大人が「あそこに飛行機が飛んでるね」「あれ、なんだろう?」と指差しをしてみせることで、しだいに真似しはじめるようになると思いますよ。
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(アドバイザー:樋口夕子) |
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きとん さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
御相談内容、拝見いたしました。
先ず個人的な見解ですが、「赤ちゃん芸」なるもの、私は否定的です。何かひとつやってみたら、周りの人が喜ぶ。これが面白くて様々な行動をするようになる。それは理解できますが、それを「赤ちゃん芸」とすることに、何となく賛成できないのです。ですから、どんな行動をしたっていいじゃない。これが私の意見です。
私は医者でもありませんし、きとんさんのお子さまと遊んだこともありません。あくまでも御相談文で拝見する限りですが、ごくごく普通に発達されているように感じます。
特にきとんさんが気になっておられる「指差し」行動ですが、これも自分の意志を表す「手段」のひとつ、とは思います。でも「指差し」だけで意思表示する訳でもなく、これができないと発達遅滞というわけでもないように感じます。(ただ、指差しができるとお互いの意思疎通は簡単になる、ということは言えます)
もし、どうしても「指差し」が気になるようでしたら、きとんさんご自身で、何か欲しがっている、と感じた場合「これ?」「あれ?」とご自身で指を指して、欲しがっているものを特定させる。そのような経験を日常生活で多く取り入れてみてはいかがでしょうか。
「学ぶ」という言葉の語源は「まねる」だと聞いています。身近にそのような行動をする人が多い。それを目で見て「まねる」ことから始まるように思います。指差し行動も同じだと思うのですが、いかがでしょうか?
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(アドバイザー:井上智賀) |
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きとん さん、こんにちは。
吉川です。
初めての子育ては、育児書や他の人の話、他のお子さんの成長など、周りのことに振り回されてしまいますよね。
指差しもしなくてはいけないことのように感じてしまいますよね。
でもこどもの成長は、本当に一人一人違います。
育児書は平均的なことや多くの子が通るであろう成長の姿を書いているのであって、全ての子どもがその通りに成長する、成長しないといけない…という訳ではありません。
…という私も、頭ではわかっていても、ついつい育児書の育ち方が気になって比べてしまったりしていましたが…。
きとん さんのお子さんの様子を、メールで拝見する限りでは、とてもすくすくと育っておられて、おこさんのことをとてもよく見て関わっておられるきとん さんの様子が目に浮かびました。
目の前のお子さんの日々の成長に目を向けて、その成長を喜べるゆとりができるといいですね。
海外で、心細いことも多いかと思いますが、だんな様とも協力して、お二人でお子さんの成長に目を向けてくださいね。
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(アドバイザー:吉川純子) |
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土居です。一生懸命アドバイスさせていただきます。よろしくお願いします。
お話だけ伺っている様子では、1歳2ヶ月のお子さんの発達としては標準的ではないかと思います。
うちの子供たちも1歳2ヶ月では指差しはしませんでしたし、しかも歩く事もできませんでしたよ。
長女はまねっこ(赤ちゃん芸)もできませんでしたしね・・・。
欲しいものがあったら自分で取ろうとするなんて、すごく積極的で好奇心たっぷりなお子さんですね!!
しいていえば、手の届く所には危険なものを置かないようにすることをアドバイスします。
日本では1歳健診はありません。
9〜11ヶ月の間に健診があり、1歳6ヶ月で健診があります。
1歳6ヶ月の問診で「指差しができる」の項目があったと記憶しますが、できないから、即何か異常がある・・・というわけではありません。
お子さんの場合まだ1歳2ヶ月ですし、指差しができなくてもまだおかしいと言う訳ではないと私は思います。
赤ちゃんや幼児の時の数ヶ月というのは大変大きいです。
だから1歳半までにできるようになることもたくさんあると思います。
あまりこだわりすぎずに、お子さんとの生活を楽しんでくださいね。
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(アドバイザー:土居聡子) |
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きとんさん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。
お子さんの成長に不安を抱かれている様子、無理もないですね、早く一人前になってほしいのというのが親心ですからね。ここは、1歳2ヶ月という年令を考慮してお子さんの成長を待ち、日々の些細な行動の変化に喜びを感じるような気持ちを持つことをお勧めします。
日々、健康に坦々と生活できるということは何事にも換えることができない程、幸せなことと思います。そこで、健康な毎日に感謝して、目が見えること、音が聞こえること、手足が動くこと、言葉が出ていること、食事ができること、遊ぶことができるなど、きとんさんが目にすること、耳にすることなど多くのことに喜びを感じ、愛情を持った接し方をしていけば、悩みは徐々に改善されるでしょう。人の発達ほど個人差があるものはないのです。不安は不安を呼び、不安はどんどん大きくなってしまうことがありますので、お子さんのちょっとした成長に喜びを持って、お子さんをほめていきましょう。そして、きとんさん自身の心に「大変だね」「頑張っているね」と語って、褒めてあげてください。少し楽になるかもしれません。
なお、心配が続くようでしたら、専門医やメディカルセンター、また、カウンセラーなどに相談することも良いと思います。
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(アドバイザー:加藤田稔) |
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こんばんは、田中和子です。
海外に住んでおられるということでなかなか相談も出来ないので、余計に余裕がなくなってしまうのでしょう。
このサイトなど活用されるのはいいことだと思います。
言葉の理解をしていることを考えますと、指差しにそうこだわる必要も無いかと思います。
自分でしようとする意欲のあるお子さんだと思えば、逆にとてもたくましいですね。
本当に困ったことが出てくれば自然とお母さんを頼るようになると思いますし、指差しだけで、遅れを考えるのはちょっとしんどくなってしまいますね。
言葉も真似をしようとされているようですし、まだまだこれから発語があると思われます。
まだ、1歳2ヶ月なので保育所には全く話さない子もたくさんいる年齢です。
そんな中で、「マンマ」と言う言葉でちゃんとおなかがすいたことを表現しているのはすごいと思いますよ。
褒めてもらった時にパチパチするなど、本当に良く理解されていると思います。
今は言葉をたくさん溜め込んでいる時期なので、今までどおり、絵本を読んだり、語りかけたりで十分におかあさんの役目は果たしてると思います。
自信を持っていいと思いますよ。
子育ては育児書どおりにはいかないものです。
10人いれば10人の発達があります。
一般的にと言う言葉がかえって、親を不安にさせてしまいます。
我が子の発達をゆったりと見つめてみてはいかがですか?
十分に発達しているのではないでしょうか?
他と比べることで、我が子のいいところを見失わないようにしてくださいね。
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(アドバイザー:田中和子) |
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