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アドバイザースタッフに聞きたい!

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- 看護師さんからの医療に関する回答について -
看護師さんは診断をしてはいけない決まりになっていて、また、症状や状態を直接診ることができないので、医療に関する回答内容は、アドバイスとして参考にしてください

甥っ子が軽度の自閉症と判断されていて、自分の子もと考えると心配
2歳5ヶ月の男の子の父親です。
うちの子供は、1歳6ヶ月検診では特に問題はないと言われました(言葉の面についてもなにもいわれませんでした。・・・ほとんど話せなかったはずですが・・・)が、まだ、「あった。」「どこ。?」「やって。」などの5から6種類の言葉しかしゃべれず、単語にいたっては、わんわん、にゃんにゃん、さえも、ろくに言えません。

先日、市の保健婦さんのところに相談に行ったところ、体力面からも、普段の行動の面からも、言葉の遅れ以外の問題はなさそうとの判定(?)をしていただきました。
私も普段の行動から、ほかの子供と遊べるし、私たちの言葉はほとんど理解している(指差しなどしなくても口頭のみの指示で、(1)ごみが捨てられる。(2)ものを渡してといえば渡せる。(3)目、鼻、耳はどこ?の質問に自分もしくは他人の目、鼻、耳を指差せる。等)と思っています。

しかし、私の甥っ子は、軽度の自閉症と判断されており、正直私の子供もと考えると、大変心配です。
そこで質問ですが、
・自閉症は、遺伝に関係するものでしょうか。
・現段階での保健婦さんの判定(?)はどの程度信用してよいものでしょうか。(本などでは、ある程度の年にならないと自閉症の判断はつきにくいと書いてあったような気がします。)
・私は、自閉症くらいしかわからないのですが、ほかに考えられる重大な(大きくなっても影響が残るような)病気はありますでしょうか。

以上、よろしくお願いいたします。

(さぶ さん)


さぶ さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。御相談内容、拝見いたしました。

先ず私は心理判定の専門家でも医者でもありませんので、専門的な知識というものはありません。ただ、大勢のお子さまをお預かりした経験でお話させていただきますが、自閉症などの症状があるかないか。だいたいの様子は雰囲気と行動パターンでわかります。

保健婦さんも、お仕事で大勢のお子さまと接していらっしゃるので、私以上によくわかると思います。信用できると思って間違いないでしょう。ちょっと症状に似たものがある場合でも、自閉症などの病気によるものか、発達の個人差なのか、判断できない場合は「もう少し様子をみたうえで、次回○月頃もう一度来てください」ということを言うはずです。

子どもの発達は個人差も大きいものです。言葉の遅れ、と一口に言いますが、発声器官が成熟していないため、本人ははっきり発音している(つもり)が、周りの人には聞き取りにくい、という場合もあります。この種の判定は4歳過ぎてからでないと、正確にはわからないような気がします。

自閉症というもの、以前NHKテレビだったと思うのですが、放送していました。
その時の話ですと、脳内に意思伝達するための「ドーパミン」というものが少ないため、自分の意志を正確に伝えられない、これが自閉症の原因ではないか、というような内容であったと記憶しています。ですから遺伝とは関係ないのではないでしょうか?(正確にお答えできなくて申し訳ありません)

最近ではインターネットによって、自閉症ばかりでなく、発達障害(学習障害やAD/HDなどといわれるもの)について様々な専門的情報も簡単に手に入れることができるようになりました。でも、ご注意ください。精神病の病例を読んでいくと、誰でもひとつやふたつ、あてはまるものがあるのと同様、自閉症の症状、多かれ少なかれ、ひとつもあてはまらない子どもは1人もいません。精神病の典型的な例があてはまるから、自分も精神病か?と思わないのと同様、自閉症の例にあてはまるものがある、即「自閉症では?」と思わないようにしてくださいね。先ずはスキンシップ。ご両親の愛情があれば大丈夫ですよ!

(アドバイザー:井上智賀)


さぶ さん はじめまして。看護師の大林です。
甥っ子さんが自閉症と言われてもしや・・・と心配されているのですね。

ご存知かも知れませんが、自閉症は脳の伝達物質の異常だといわれています。
育て方や環境の問題で発病するものではないともいわれています。
遺伝的要素はまだ研究の段階です。一卵性双生児の有病率は確かに高く、遺伝的要素があることは否定できないのですが、遺伝子どこに異常があるかまだ解かっていません。ですから、この場で言及することはできません。

しかし、少なくとも言葉の遅れなどを心配して経過を追っているので、もしも自閉症であったとしても早期に解かるとおもいます。子どもの発達の流れの中でいろいろな病気や障害がありますが、いずれにしても親が冷静であることと、見守りながらいろいろな体験をさせることが後々よい結果を生むことを覚えておいて欲しいと思います。

保健師さんの言葉はある意味で大事です。たくさんの子どもを見ていますか
ら・・・。それ以上に親からみてどうなのかも、とても大切です。
やっぱり、気になるのでしたら時期を見て小児精神発達の専門(小児精神科)に相談に行かれることをお勧めいたします。

(アドバイザー:大林千恵子)


さぶ さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。
甥っ子さんのことからお子さんのことが大変心配のご様子ですね。
遺伝や他への影響についてですが、残念ながら専門外ですのでお答えできません。しかし、次の方法等で情報を得られると思いますのでお試しください。

◎日本自閉症協会への相談
ホームページ http://www.autism.or.jp/ を参考にして下さい。

◎最寄の児童相談所への相談等

次に、「保健婦さんの判定はどの程度信用してよいものでしょうか」との件ですが、直接お子さんをご覧になった方の判断ですから、相当部分信用できるものと思います。

さぶ さん、今は心配が先に立っておられますが、専門機関等で正しい情報を得ることで、心配は徐々に解消してくるでしょう。

(アドバイザー:加藤田稔)




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